ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

井沢元彦氏 信長、秀吉、清正…「名古屋人が日本を作った」

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 ここしばらく話題の「京都ぎらい」より潜在数は多い(!?)とも言われるのが「名古屋ぎらい」。もちろん名古屋人たちからは「反論」が聞こえてくる。

 本誌・週刊ポスト連載『逆説の日本史』でお馴染みの作家・井沢元彦氏は名古屋出身。「名古屋こそ日本の発展の礎である」と語る。

「そもそも名古屋出身の傑物である織田信長や豊臣秀吉に仕えていた優秀な家臣たちが、全国に散ったことで日本は発展した。

 例えば熊本の人が『清正公(せいしょうこう)』と呼んで敬愛する加藤清正は名古屋出身だし、高知の山内一豊も尾張出身だ。福岡を発展させた黒田官兵衛は秀吉の軍師ですし、金沢の文化だって2人に仕えた前田利家が生んだもの。みんなこの事実を知らずに批判している。ルーツを辿れば名古屋人が“日本を作った”と言っても過言ではない」

 井沢氏は、「ケチだ」と評されることにも反論する。

「バブル崩壊の時に一番被害が少なかったのは名古屋です。名古屋の企業はほとんど“土地転がし”に手を出さなかったから、被害を最小限に抑えられた。『ケチだ』などと言う前に、名古屋を見習うべきだと思いますよ。それに名古屋人は倹約家ですが、単なるケチとは違うんです」

 いったいどう違うのか。

「無駄な金は使わないけど、使う時はちゃんと使っている。例えば戦後、シンボルである名古屋城は早い時期に復元されましたが、本当にケチだったら城なんて作りませんよ」

 では、ご当地グルメの“パクリ疑惑”に対する見解はどうか。

「みんな、天むすの発祥地が三重県だって知らないわけでしょ? 広めてあげたというと恩着せがましいけど、名古屋には、“良いものならどんどん作って、それを広めていこう”という意識がある。名古屋人は『お値打ち』という言葉をよく使いますが、これも今でいう『リーズナブル』という言葉の先駆けですよ」

 また、名古屋が何かにつけて目の敵にされるのは、「目が肥えた名古屋人の批評が面白くないからだ」という。

「江戸時代から、名古屋は『芸どころ』と言われました。東と西の間に位置するため、京都や大阪の役者も、東京の役者も双方が名古屋で興行する。見比べる機会があったのは名古屋だけだったので、目が肥えた名古屋人には辛辣な批評精神が育った。ですが、言われる方は面白くないので、『悪口ばかり言う』と批判の対象になったのでは?」

 井沢氏の鋭い反論も名古屋人の「批評気質」ゆえか。

【PROFILE】いざわ・もとひこ/作家。1954年2月、愛知県生まれ。早大法学部卒。TBS記者時代の『猿丸幻視行』で江戸川乱歩賞を受賞、歴史推理小説に独自の世界を開いた。本誌にて『逆説の日本史』を好評連載中。

※週刊ポスト2016年8月19・26日号

【関連記事】
スガキヤ冷しラーメン 「マヨネーズと相性抜群」と同社広報
名古屋めし 天むす、トンテキ、モーニングにパクリ疑惑
名古屋驛麺通りの絶品 “駅ナカ”八丁味噌ラーメン&つけ麺

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP