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あなたは「朝型」「夜型」どっち? 謎だらけの睡眠

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J-WAVE金曜深夜24時からの番組「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。8月12日のオンエアでは「睡眠の謎」をテーマにお送りしました。

今回、お話を伺ったのは、睡眠に関する研究の第一人者で筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構の機構長、柳沢正史教授。睡眠は私たちにとって、非常に身近なことですが、実はその謎が全く解けていないそうなのです。「どうして、私達も含め、すべての動物が眠らなければいけないのか? どうして睡眠という行動が必要なのか? 未だに明快な回答がありません」と柳沢教授。

■睡眠学の現状

人間は1週間から10日、完全に寝ない状態を続けると死んでしまうといわれています。そこから、“生命維持には必須だ”ということはわかっているのですが、どうして必須なのか? ということはわかっていないそう。これは単純に研究されてこなかったからというわけではありません。「眠気」は現代科学が発祥する以前から、疑問に思われていましたし、動物を使った実験も過去に行われてきました。しかしそれでもなお、深い謎のままなのだそうです。

■睡眠中の脳の活動

これもまだわかっていないそう。ネットや本の情報から、睡眠は「脳の休息時間」と聞いたことがある方も少なくないかもしれません。しかし休んでいるわけではない、と柳沢教授。

「『ノンレム睡眠は脳の休息時間』、『レム睡眠は体の休息時間』と(本やネット上に)よく書いてありますけど、レム睡眠の方は本当ですね。レム睡眠というのは体の骨格筋の力が完全に抜けますので。呼吸筋とかいくつか例外もありますけど」(柳沢教授)

しかし、ノンレム睡眠中に脳が休息しているかというと、そんなことは全くなく、一番深いノンレム睡眠中でも、大脳皮質のエネルギー消費率は起きているときの2割程度しか落ちないそう。さらに「ざっくり言ってしまうと、脳は24時間、働き続けていると思った方がいいです」とおっしゃいます。心臓などの臓器と同じなのですね。

ちなみに、人間が1日に必要な睡眠時間は年齢にもよりますが大人の場合、“7時間くらいは人間の脳が要求している”とされているそうです。しかし、人によって睡眠時間は違いますよね。「ただ、その差というのは意外と少ないと思います。±1時間…もっと少ないかもしれません」(柳沢教授)とのこと。

■あなたは「朝型」?「夜型」?

そしてもう一つ個人差があるというのが「朝型・夜型」。これについて柳沢教授は、こう語ります。「私たちの脳には約24時間を刻む体内時計っていうのがあって、それによって眠気が強力にコントロールされています」。この約24時間というのは、±0.5時間ほど個人差があり、短い人は「朝型」、長い人は「夜型」になるそう。

「どうしてそうなるかというと、体内時計っていうのは毎日、地球の自転、お日様の光によってリセットされています。ですので、本来の時間が自分の体内時計の時間よりも短い人は、毎日毎日、地球の自転によって、それを少し間延びさせている状態です」(柳沢教授)

つまり「朝型の人」は、地球が朝を迎える前に、体が「朝」だと判断し、逆に「夜型の人」は、朝なのにまだ「朝」だと判断しないとのこと。この差が大きい人は2、3時間もあるそう。

ちなみに、なぜそうなるかは解明されていないそうですが、人間は生物学的に「思春期くらいを境に、一旦夜型になる」そうです。これがまた20代を過ぎるとだんだん「朝型」になっていくのだそうです。おじいちゃんおばあちゃんの朝が早いのは、生物学的な理由があったんですね。

そして、この「思春期は夜型になる」というのは、世界的に議論になっていて、アメリカやイギリスなどでは、高校や大学では「始業時間を(最大)2時間ほど遅らせよう」という動きもあるのだとか。さらに、これを実験的に取り入れた学校の生徒は、成績が上がったという成果も出ていそうです。

柳沢教授曰く、朝早く学校に行く「朝課外」は全く逆効果で、やるのであれば「夕課外」がいいとのこと。また、若い社員が多い会社も始業時間を遅らせた方が効率が良くなり、企業の業績が上がるのでは…という考えもあるそうです。日本でもこれらが認知され、取り入れられる日は来るのでしょうか…? 

【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/

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