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男性保育士に立ちはだかる困難…保育士不足に拍車をかける「男性差別問題」

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昨今話題に上る「待機児童問題」。引き起こる原因として、増設する保育所とは反比例して保育士不足が深刻とされています。

しかし、そんななか、保育士不足解消の前に立ちはだかる壁として「男性保育士を避けたい」「幼児性愛を疑ってしまう」といったニュースがありました。

確かに以前男性保育士が児童に性的ないたずらをはたらく事件がありましたが、現状として私たちはこの「男性保育士差別」をどのように考えればよいのでしょうか。

男女別での偏見で考えられる被害

【男性】

今回の保育士のように、看護師や介護士を含め人のお世話をする、という職業において「女性のほうが適している」「雑である」などといったいわれなき偏見を受ける事例があります。

他にも、専業主夫という選択をした場合に、家庭内の仕事や子育てなどをしっかりこなしていても「変わっている」「働いていない」など特異な目で見られる可能性があるともいえます。

【女性】

何らかの責任ある立場、管理職などに就いた場合に、「勝気」「気が強い」など、根拠のないイメージを持たれる傾向があります。

また、誰かを正当な理由で注意しても「ヒステリー」などと陰口を言われたり、電車の運転士、飛行機のパイロット、板前などかつて男性の仕事と思われていた職業を選択すると必要以上に注目を集めてしまったりするのも深刻な問題です。

なぜ「男性保育士差別」が起こってしまうのか

保育士という特定の職業で「男性差別」ともいえる状況が起こってしまう理由としては、まず第一に保育士という職業、また、子供の身の回りのお世話をしたり、遊んだりするということそのものに女性の仕事、あるいは女性のほうが適しているという偏見があるからだと思います。

また、一般的に男性のほうが女性に対して、性的な事柄に対して積極的、あるいは支配的であるというイメージがあることも原因の一つといえるかもしれません。

他にも、近年に数件起きている男性保育士、保育施設運営者による女児を狙った事件により、保護者の危機意識が高まっていることもあげられます。

しかし、ニュースで語られた、男性保育士に向けられる「幼児性愛なのでは」という偏見は、保育士不足に拍車をかけているのではないでしょうか。

元保育士の男性の話では、園児が女の子だと、保護者が男性保育士を嫌がる、幼児性愛だと疑われるようなクレームより男性保育士がショックで退職する事例があると語られていました。

【医師が解説】幼児性愛者の特徴とは

男性保育士に対しての間違った偏見をなくしてほしいと思い、「幼児性愛」について、精神科医に以下のように分析をしていただきました。

「幼児性愛」の特徴

・女性より男性に多い

・成人が幼児に対して性的な関心や性的興奮を示す

・性的な嗜好の障害と考えられている

・対象となる幼児は、女児のみ、男児のみ、両方に性的関心があるなどさまざまである

社会一般では、犯罪の動機が「幼児にしか強い性的興味がない」と思われがちですが、ストレス、社会に対する不満、孤独などにより引き起こされる場合もあります。

一説では、幼児性愛犯罪者は、幼児にしか興味がないわけではないとも言われています。

幼児を狙った犯罪をなくすために

幼児性愛の傾向をもつ者が、自らの性的嗜好に従って子供に接触する機会の多い職業を選択するということはありえないことではありません。

抵抗するすべのない小さな子供を単独かつ密室でお世話をすることもある保育士という責任ある職業は、特にこういった人物が入り込まないように様々なバッググラウンドの調査や罰則を含め、資格の取得、雇用の段階で十分に注意が必要です。

しかし、「男性保育士」=「幼児性愛」は偏った認識となりますので、保護者の方には正しい理解と知識を持っていただきたいですね。

女性だけではない、男性差別問題解決へ

待機児童は、非常に深刻な問題であり、信頼できる保育園の整備は切に望まれるところです。

しかし、現状では保育士の劣悪な待遇環境、そして今回の男性保育士問題など、まだまだ厳しい状況が続いております。

専門職としての責任感と倫理感、子供を愛する気持ちがあれば、男女の区別なく「保育園の先生」「保育士さん」として児童、保護者ともわけ隔てなく受け入れられる時代が早く来るといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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