ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

介護者は知っておきたい!自宅で急死していたときの対応方法、ポイント

DATE:
  • ガジェット通信を≫

地域包括ケアが提唱され、在宅介護を余儀なくなれるケースが増えていますが、ここでひとつ不安が生じます。「もし、何の準備もなく自宅で急死していたらどのように対応すればよいのか、パニックにならないかな?」という点です。

介護者やケアマネジャー等の訪問者は、高齢者の最期にいつ遭遇するか分かりません。そこで今回は、自宅で急死しているのを発見したとき、どのような対応を取ればよいのか、ご紹介いたします。

死亡診断をもって亡くなったことが確定

「昨日の夜まで元気だったのに、朝起きたら呼吸がなく冷たくなっていた」
「お宅を訪問したら、すでに亡くなっていた」

急な出来事で、パニックになってしまう方がほとんどだと思います。しかし、慌てずに、まずは主治医に連絡することを覚えておいてください。具体的な流れは以下のとおりです。
主治医に連絡する
主治医が訪問し、状態確認を行う
死亡が確認された場合、死亡診断が出され亡くなったことが確定する

もし、主治医と連絡が取れない、もしくは主治医が来れない場合は、次の方法になります。
明らかに亡くなっている場合は、警察へ連絡。警察が依頼した医師が、死亡確認を行う。
明らかになくなっているか不明な場合は、救急車を呼ぶ。救急隊員が状態を確認し、病院搬送となるか、警察へ連絡するか状況に応じて判断してくれる。

なお、亡くなった時間や場所、途中に蘇生したか否かで、死亡確認の書類も異なってきます。詳細については、亡くなった方の状況に合わせて、病院や警察が教えてくれます。

警察からの取り調べがある場合も…

自宅でずっと介護していたのに、ある日突然亡くなったからと、警察に長い時間根掘り葉掘り聞かれ、悪いことをしていないのに何だかつらかったというケースがありました。

そんな時に役立つのが、「ちゃんと看てましたよ」という証拠です。家族やケアマネジャー等がちゃんと関わっていた事実を証明することで、警察の取り調べも短時間で安心して受けられます。

以下、6つのポイントを参照ください。
お薬手帳や診察券
日ごろから病院にかかっていたという証拠です。家族も医師も状態を把握しており、放ってなかったよということにつながります。
口に入れたものの確認
薬の仕分けから、誰がいつ飲ませていたのか、処方を怠っていなかったか、亡くなる前にいつ何を食べたか、日頃どんな食生活を送っていたかを確認されます。農薬など間違えて飲んだり、飲ませたりしていないかを聞かれたことがあります。
介護サービスの利用記録
特に、亡くなる前の最終利用時の健康状態について、詳細に聞かれます。訪問しているヘルパーさんはもちろん、デイサービス等のサービス事業所に警察が聞き取りに来ることもあります。最後に会ったときの様子など、その時の記録の閲覧を要求されたこともありました。
生活状況
日頃どのような生活を送っているか、誰が関わっているか、金銭トラブルや近隣とのトラブルはなかったか等、生活状況を聞かれます。サービス利用表や週間計画表の写しを求められたこともあります。
サービス担当者会議議事録など
急変時の対応を取り決め、決定事項を書き留めておくと、共通認識のもと、生活を支えていたという事実の証明になります。それをサービス担当者会議録として残しておくことで、「突然亡くなる可能性があることを、本人も周囲も覚悟した上で、自宅で過ごしていた」という、想定内の出来事であったことの証明になります。
日付入りのメモ
ケアマネジャーやサービス事業所が記録をつけるのは当然ですか、家族やご近所さんにも、日付入りのメモを残すようアドバイスすることで、双方が互いの無実を証明できます。特にトラブルと誤認されそうな、お金に関することや被害妄想のことなど、簡単でもよいので記録しておくと、自分を守ることにつながります。

前もって取り決めておくことが重要

今後の介護方針や、最期のときの対応について、本人や家族がどうしたいのか、日ごろから明確にしておくとよいです。延命希望か否かによっても、対応が大きく異なってきます。

尋ねにくいことだけど、とても大事なこと。また、気持ちは揺らぎ変わるもの。

認知症高齢者は自身の体調管理が難しく、異変の訴えも困難のため、容態が急変することが珍しくありません。いざという時にパニックにならないように、皆でさりげなく準備しておくと安心ですね。

関連記事:「最期は自宅で迎えたい」認知症高齢者の在宅終末期について考える

この記事を書いた人

中嶋 保恵

山間部で介護職や介護支援専門員として従事し20数年。たくさんの認知症の方と過ごしてきた。家では要介護4の認知症の義父を介護。愉快な、時として大変な毎日を送っている。専門職としてこうすればいいとわかっていても、笑顔で優しくできないこともある嫁の私。そんな毎日の中から見つけた認知症介護の細やかなヒントがどなたかの参考になれば幸いです。社会福祉士。精神保健福祉士。主任介護支援専門員。認知症ケア専門士。

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
認知症ONLINEの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP