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アーバンギャルド浜崎容子を複雑な気持ちにさせた本

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J-WAVE土曜深夜24時からの番組「BOOK BAR」(ナビゲーター:大倉眞一郎・杏)。8月6日のオンエアでは、アーバンギャルドのヴォーカル、浜崎容子さんがおすすめの本を紹介しました。

浜崎さんは、独学で宅録を学び、シャンソン歌手を経てバンドに加入しました。ソロとしても活動中で、6月には6年ぶりのソロアルバム「Blue Forest」をリリースしました。サブカル女子のポップ・アイコンとして注目を集めています。

そんな浜崎さんのおすすめした本は、三島由紀夫の『女神』でした。タイトルを知ったときに「何の女神だろう?」と思ったそうですが、読み進めているうちに、三島由紀夫さんの言葉の言い回しの美しさ、美に対する「変質的で執拗なまでのこだわり」を感じたそうです。

「すごく世界に酔えるとうか、これを読んでいるだけで美とは何か教えてもらえているような気がして好きな本ですね」(浜崎さん、以下同)

絶世の美女を伴侶にする夫。美に対してとても執着があり、妻をさながら女神のように美しく仕立て上げます。ところが、戦争で家が焼けてしまったときに、奥様が顔にやけどを負ってしまい、美が失われてしまいます…。

「それですごく暗い家庭になってしまうんですけど、ある日、まだ中学生に上がったくらいの自分の娘の姿に、ご主人が自分の奥さんの昔の美しさの片りんを見て、この娘を自分の理想の女性に生涯かけて育てるぞ、と新たに夢を見出します。

(中略)印象的だったのが、奥様が顔にやけどを負って美を失ったときに、『あなたは美しい、美しい』ってずっと言い続けていた夫に対して、復讐のために生きる女みたいになってしまったんです。

旦那様は『女は美しくないと何の価値もない』と思っているところが完全に歪んでて、こういう人が将来の伴侶だったら疲れるし、でも『あなたは美しい』と言われたら嬉しい気持ちもなんとなくわかるし…複雑な気持ちになりますよね」

と語りました。実は三島由紀夫の『女神』は「BOOK BAR」において3回目の登場です。しかも、杏を含めてすべて女性がおすすめしているとか。

大倉:やっぱり美に執着する男を描いているのと、文体がポイントなんじゃないですかね?
:男性がこの『女神』を読んだら、どんな感想を持つのか気になりますね。
大倉:あと僕は、三島由紀夫本人を見ているから、三島のイメージとは違う印象を受けるんです。
:なるほど。私たちはリアルタイムで見ていないから、文章のイメージがそのままスッと入ってきますね。

三島由紀夫に対して、リアルタイムで見た大倉と、そうではない杏の印象の違いが興味深いところです。ぜひ、手にとってみてください。

【関連サイト】
「BOOB BAR」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/bookbar/

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