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円頓寺商店街&四間道が真っ赤に染まる真夏の人気イベント! 8月21日(日)開催「とまとまつり」とは【名古屋】

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名古屋はトマトケチャップ発祥の地だった

地下鉄桜通線「国際センター」駅、「丸の内」の近くにある円頓寺(えんどうじ)商店街。

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昭和の風情が残るレトロな雰囲気が人気を呼んでいる。今の姿からは想像できないが、ここ円頓寺界隈は明治中期から戦前まで名古屋でも最大の盛り場だったという。

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商店街から一本入ると、四間道(しけみち)と呼ばれる蔵や町家が建ち並ぶエリアが広がる。ここはかつて江戸初期に名古屋城築城の際に造られた商人の町。

元禄13年(1700年)に発生した大火の後、防火の目的で道幅を四間(約7メートル)に拡張したことでその名が付けられたという。

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ここ数年、円頓寺商店街や四間道にはフレンチやイタリアン、割烹など飲食店のオープンラッシュが続いている。今、名古屋でもっとも注目を集めるエリアなのだ。

そんな円頓寺商店街と四間道界隈で8月21日(日)に「とまとまつり」なる祭りが開催されるという。

えっ!?トマト祭り? あの、トマトの収穫を祝ってトマトをぶつけ合う、あのスペインの奇祭をやるというのか!?

そんなもったいないことはしませんよ。実は愛知県はトマトソース(現在のトマトピューレ)やトマトケチャップが生まれた場所。しかも円頓寺筋にある洋食店「勝利亭」さんが開発に携わっていたそうです。それならまずは円頓寺商店街からトマトの魅力を全国に伝え、地元をトマトの力で元気にしようかと。

そう話すのは「とまとまつり」の発起人で四間道でフレンチレストラン「四間道レストラン MATSUURA」を営む松浦仁志さん。

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愛知県が、そして円頓寺商店街がトマトソースやトマトケチャップの発祥の地だったとは!

定番オムライスにケチャップをかけて

さっそく松浦さんの話に登場した洋食店「勝利亭」を訪ね、詳しく話を聞くことに。

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「勝利亭」の創業は明治42年。店名に冠した“勝利”は、日露戦争の勝利を祝して付けられたそうで、歴史を感じさせる。

3代目の店主、野口正継さんいわく「カゴメの創業者(蟹江一太郎氏)にトマトソースの存在を伝えたと聞いているけどね」とのこと。

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当時のトマトは今のように糖度の高いものではなく、青臭くてとても食べられるものではなかったと予想できる。だからこそ、トマトの加工が必要だったのだ。

その後、蟹江一太郎氏は愛知県東海市にトマトソースの加工工場を開設した。

今でも「勝利亭」では、トマトソースがベースの料理が根強い人気を誇る。名物ともいうべきメニューが「オムライス」(850円)だ。

あれ? ケチャップがかかっていない?

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ご飯はケチャップで味付けしてあるから、本来はケチャップをかけないものなんだよ。好みでテーブルに置いてあるケチャップを使ってもらってるんです。(野口さん)

なるほど、合点です!

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せっかくなのでケチャップをたっぷりとかけて、と。

卵にふんわりと包まれたケチャップライスは懐かしい味。ケチャップ誕生の歴史に思いを馳せながら味わうのも格別だ。

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もう一つ、「勝利亭」を語る上で絶対にハズせないのが「チキンミヤビヤ」(1,250円)なるメニュー。

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玉ネギと椎茸、チキンを炒めた後、デミグラスソースで煮込み、その中央に卵を落として蒸し煮したものだ。シチューでもなければ、グラタンでもない摩訶不思議なメニューである。

発祥や名前の由来はオレも知らないんだ(笑)。外国人シェフから教わって、メニュー名もフランス語か英語を耳で聞いたまま付けたんじゃないかな。(野口さん)

謎だらけのメニュー「チキンミヤビヤ」の味だが、デミグラスソースが染みた具材が旨い。ホッとするような、素朴な味わいだ。さらに半熟の卵黄をスプーンで潰して食べるとマイルドになっていっそう美味しく食べられる。ご飯やパンのみならず、ワインにも合いそうだ。ちなみにデミグラスソースにもトマトソースがたっぷりと入っている。「勝利亭」の料理にはトマトソースが欠かせないのだ。

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お店情報

勝利亭

住所:愛知県名古屋市西区那古野1-2-17

電話番号:052-551-5886

営業時間:11:30~13:30、17:00~20:30

定休日:水曜日

ウェブサイト:http://nagoya.j47.jp/syoritei/


一流店のトマト料理がなんとワンコインで!

円頓寺商店街とトマトソースの関係を学んだところで、話を「とまとまつり」に戻そう。トマトをぶつけ合うのでなければ、いったいナニが行われるのだろうか?

トマトを使った料理の屋台やトマトをモチーフとした雑貨などの販売、トマトなどの野菜のマルシェです。ほかにも体験ブースや食育コーナーなども予定しています。とくに屋台はフレンチやイタリアン、ラーメン、寿司など名古屋でも指折り人気のお店が出店します。(松浦さん)

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そう話す松浦さんの店「四間道レストラン MATSUURA」も名古屋で、いや愛知県内でも間違いなく5本の指に入る名店中の名店。もちろん「とまとまつり」に出店する。

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松浦さんのスペシャリテ「農園野菜のテリーヌ」を見てわかるように、新鮮な野菜をたっぷり使っているのがお店の特徴だ。

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このひと皿は、コース(ランチ3,800円~、ディナー6,000円~)の一部だそうで、庶民にとって、ちょっとハードルが高い。

そんな「四間道レストラン MATSUURA」が「とまとまつり」で販売するのは「パン・ペルデュ・サレ」なるメニュー。

いわゆるフレンチトーストだが、卵と牛乳、生クリームのほかトマトジュースとチーズを使った甘くない味付けだ。

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トマト味でこれだけの野菜を使うのはウチだけのオリジナルです。価格は500円を予定しています。「とまとまつり」当日はキリッと冷えたワインとともにお楽しみください。(松浦さん)

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お店情報

四間道レストラン MATSUURA

住所:愛知県名古屋市西区那古野1-36-36

電話番号:052-720-5631

営業時間:11:30~14:00(LO 14:00)、17:30~20:30(LO 20:30)

定休日:月、第3日曜

ウェブサイト:http://www.shikemichi.jp/

有名シェフが作るお値打ちトマトフレンチ

伏見、白川公園の前にある「和風フレンチレストラン 仁」も「とまとまつり」に出店。

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オーナーシェフの渥美仁規さんは名古屋フレンチ界、というよりも名古屋料理界の重鎮。お客さんの「旨い!」にこだわり続け、フレンチの枠にとらわれない料理を探求し続けている。

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カウンター席のみの店内は、いわば渥美さんのステージ。お客さんは次にどんな料理が出てくるのかワクワクしながら渥美さんの一挙手一投足を見つめる。

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上の写真は「フレンチ風八寸」。「シャコエビのカクテル ターメリックソース」や「青柳貝白ワイン蒸し アサツキのオリーブオイルソース」など旬の魚介を使ったメニューを彩り豊かに盛り付けた、渥美さんの真骨頂だ。

このメニューはディナーコース(8,800円~)とランチのおまかせコース(5,700円~)で楽しめるのだが、やはりこちらもややハードルが高い。

しかし「とまとまつり」では、リーズナブルな料理が味わえるとのこと。メニューは全3品を予定。

まずは「色素を抜いた完熟トマトのコンソメ風ジュレ 鰹の和風だし」

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ミキサーにかけたトマトを半分の量になるまで煮詰めて旨みを凝縮し、それを濾過すると色素が抜けるんです。鰹だしと白醤油、ゼラチンでジュレにしました。(渥美さん)

このひと皿でトマトが丸ごと2個分が入っているという。それだけに口いっぱいにトマトの甘みと酸味が鰹だしの風味とともに広がる。

こりゃたまらん! ちなみに、予定販売価格は500円。

2品目はこちら。「トマトとヨーグルトの氷菓」。

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ミキサーにかけたトマトにヨーグルトとハチミツを合わせ、アイスクリーマーで氷菓に。ハチミツをかけるとデザートになり、バジルソースをかけると冷前菜になるユニークなメニューだ。

真ん中に乗るのは、甘納豆風のドライトマト。これがアクセントになって、トマトの旨みを引き立てる。こちらも500円! 何と太っ腹なんだ。

最後はメインディッシュの「仔牛すね肉のトマト煮込み 平麺を添えて ドレスオムレツを纏って」

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トマトソースで煮込むと、せっかくの仔牛すね肉の濃厚な旨みを壊しかねません。そこでコンソメとブイヨンで煮込んだ後にトマトソースで和えています。(渥美さん)

さらに渥美さん自らドレスオムレツを焼いて……。

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「仔牛すね肉のトマト煮込み」の上にのせる。

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これで完成! トマトソースとオムレツが合わないわけがない。イヤラシイ話、お店で同じものを注文すると、いったいいくらになるのか(笑)。

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ちなみに「とまとまつり」では1,000円での提供を予定していると聞いて驚いた。もう少し、もらってもイイのでは!?

いやいや、お祭りですから。もともと儲けようと思って出店しているわけではないですし。私自身も楽しみたいし、トマトで地元が盛り上がればそれでイイんです。(渥美さん)

味はむろん、その心意気に感動しちゃうではないか。

普段なかなか味わえない高級店が屋台を出店する「とまとまつり」。8月21日(日)、名古屋・円頓寺商店街と四間道界隈、これはもう行くしかない!

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お店情報

和風フレンチレストラン 仁

住所:愛知県名古屋市中区栄2-12-22 ウインコート白川1階

電話番号:052-223-6615

営業時間:11:30~14:00(LO 13:00)、17:30~22:00(LO 20:00)

定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日)

facebook:和風フレンチレストラン仁

※金額はすべて消費税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

★「とまとまつり」の情報はこちら:http://www.kinsyachi.com/event/detail/208

書いた人:永谷正樹

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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