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リレー連載【5】在住者が語る、アメリカ・ニューヨークに住んで良かった点、悪かった点

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アメリカ・ニューヨーク在住、TABIZINEライターの青山沙羅です。海外生活に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。しかし、旅行で行くのと、実際に住むのとでは、その国に対する印象がだいぶ変わります。そこで実際に海外に住む日本人が感じる、その国に住んで良かった点、悪かった点の生の声をご紹介。リレー形式で、さまざまな国を巡っていきます!

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ニューヨーク市は特別な街で、アメリカの西部や南部、中央部とは異なります。今回は、アメリカでもニューヨークに限って良い点と悪い点(Pros and Cons)を、ニューヨーク在住の筆者が語ってみましょう。


(C) Hideyuki Tatebayashi

マネー


(C) Hideyuki Tatebayashi

Pros(長所)融通がきかない日本と違って、お金さえあればほとんどのことが叶い、動かせます。まさに、資本主義を実感。違法移民が家具作りをしていて、ラグジュアリー・ブランドで人気となり、多額の納税をしたところ、「永住権(グリーンカード)取りませんか」とアメリカ政府から正式オファーがあったという話も。

Cons(短所)ビルも高いが、家賃も高い。家賃の高騰は、「ロケットハイ(ロケットが上がるほど早く、高い)」と呼ばれています。今やマンハッタンに住めるのは、王族と富裕層のみ? 固定資産税→家賃→物価と連動して上昇。一般市民は、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクスなど他の区へ流出。クイーンズ区に住んでいる筆者のアパートも、先月いきなり家賃が100ドル上がりました(泣)。アメリカ東部のフィラデルフィアの家賃は、マンハッタンの半額です。

グルメ


(C) Hideyuki Tatebayashi

Pros(長所)この街では、各国グルメが味わえます。日本では経験出来ないフードも色々。食べ歩きはとても楽しいですよ。

Cons(短所)外食は税金、チップも含め、お高くつきます。度々は行けません。

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個人主義


(C) Hideyuki Tatebayashi

Pros(長所)色々な国の人が集まる多国籍国家なので、文化や習慣、言語、宗教が異なります。すべてを理解することは難しいので、ある程度距離を置き、個人を尊重します。地下鉄では各国の言語が音楽のように聞こえ、日本と違って話の内容が理解出来ないことがラクなのは筆者。

Cons(短所)正直を言えば、我儘で自分勝手な人も多いです。然しながら他人に手を差し伸べることが根本にあり、日本人と比較すると気持ちが優しい気がします。孤独を避けるのではなく、うまく共存している人が多いのも特徴。生きていくのに、孤独は避けられないものですからね。

自由である


(C) Hideyuki Tatebayashi

Pros(長所)横並びに「他人と同じ」を求められる日本と違い、個性が尊重される国。そして、「私はあなたの意見とは違うわ。何故なら・・・」と自分の意見を持つよう教育されています。言論(ジャーナリズム)と表現(アート)の自由が、ニューヨークの街には溢れていますよ。

Cons(短所)「どちらでもいいわ」とか「適当に」とかがなく、常に自分の意見を求められるので、油断が出来ません。サンドイッチひとつにしても、パンは何がいい(ホワイトかライ麦か全粒粉か)、マヨネーズはいるか、ビネガーはいるか、マスタードは、塩胡椒は、と尋ねられると面倒な時も。

アメリカは自由の国。然しながら、男女、人種が平等かというと、現在でも職種や給与には格差が存在します。

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ファッション


(C) Hideyuki Tatebayashi

Pros(長所)セレブのようなドレスアップでも、オウムのような七色の髪でも、下着のようなファッションでも、誰も気にしません。だって、ここはニューヨークなのですから。振り返るのは観光客くらいです。

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Cons(短所)さらにどんな汚い格好でも、問題なし。ランドロマットやスーパーでは、パジャマ姿の人を見かけることもあります(汗)。日本だったらありえない格好がノープロブレムなので、どんどん自分が汚くなっていく気が(筆者のことです)。

冬が長く寒い


(C) Hideyuki Tatebayashi

1年の半分が冬(11月から4月まで)のニューヨーク。4月末まで雪が降ることもあります。

Pros(長所)外がいくら寒くても、建物内は暑いくらい暖房が効いているので、半袖のTシャツでも大丈夫。日本と違って、朝起きるのが苦痛ではありません。凍るように寒い1−2月は、透明感がある美しい夜景が見られます。

Cons(短所)摂氏マイナス15度って、ありえないでしょ。「寒い」というより「痛い」のです。冬になると、帽子を被り、口までマフラーでぐるぐる巻きに覆い、足首まであるコートにブーツを履かないと凍死しそう。ほとんどのニューヨーカーは、冬には目しか出ていない銀行強盗スタイルになります。

家に洗濯機がない

高級コンドミニアムや一軒家には備え付けてありますが、ほとんどの集合住宅は築100年以上であり、水周りの配管が整備されていないため、各個人で洗濯機を持つことが出来ません。

Pros(長所)洗濯機を回している間、おしゃべりに花が咲くことも。シングルの男女にとっては、出会いの場所でもあります。

Cons(短所)雨の日も雪の日も、ガラガラ(日本人の呼び名、カートのこと)を引っ張り、ランドロマットに通うのは超面倒。洗濯に30分、乾燥に15分から30分。週末は洗濯機、乾燥機の奪い合い。日本なら、家にいて好きな時に洗濯機が回せるのに〜。洗濯機がある住宅に住むのは、ニューヨーカーの憧れの生活です。

治 安


(C) Hideyuki Tatebayashi

Pros(長所)テロの警戒もあり、人が密集するエリアには、ライフルを持った警察官が。見慣れない光景に日本の旅行客は驚くことでしょう。ですが、The Economist Intelligence Unit (EIU)の「2015年都市の安全性総合ランキング」によると、ニューヨーク市はベスト10に入っており、全米では一番安全な都市です。年々犯罪率は下がっています。1位はやっぱり日本の東京でした。


(C)The Economist Intelligence Unit

Cons(短所)全米で一番治安が良い都市ではありますが、日本の治安の良さとは比べものにならず、緊張感が異なります。銃保持者、ドラッグ使用者、ティーンエイジャーのギャング、精神病院に収容しきれない精神病患者などが街にいるそうです。危険を感じたら、絶対目を合わせないことが鉄則。

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(C) Hideyuki Tatebayashi

欠点も多いですが、多くの魅力に溢れるニューヨーク。

チャンスを前髪で掴む街。筆者にも、信じられないようなことが色々起こりました。ただし、ニューヨークは人を選ぶ街。向かない人を篩い落とす、厳しい街でもあります。

次回「リレー連載【6】在住者が語る、イタリアに住んで良かった点、悪かった点」は、8月13日土曜日にお届けいたします。お楽しみに!

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[Photos by Hideyuki Tatebayashi]
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