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国民とともに 「お言葉」で辿る天皇陛下のこれまでの祈り

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 ここには、自らのあるべき姿を探し続けた天皇の姿が映し出されている。国民に寄り添いながら即位28年──折々の場所から、平和を希求した天皇の5つのお言葉は、静かに我々の胸を打つ。

「終戦以来、すでに70年。戦争による荒廃からの復興、発展に向け、払われた国民からの弛みない努力と、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、我が国は今日の平和と繁栄を築いてきました。戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません。

 ここに過去を顧み、先の大戦に対する深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民とともに、戦陣に散り、戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」
──2015年8月15日、全国戦没者追悼式にて

「戦争を遠い過去のものとしてとらえている人々が多くなった今日、沖縄を訪れる少しでも多くの人々がサンゴ礁に囲まれた島と美しい海で大勢の人々の血が流された沖縄の歴史に思いを致すことを願っています。」
──1996年12月19日・63歳の誕生日会見

「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。」
──2013年12月18日・80歳の誕生日会見

「現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。(略)

 そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。」
──2011年3月16日、東日本大震災の被災地に向けてテレビ会見

「ここパラオの地において、私どもは先の戦争で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います。」
──2015年4月8日・パラオ共和国にて

※SAPIO2016年9月号

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