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美女揃いの雑草ラグビー軍団 「サクラセブンズ」は五輪で勝てるか

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ついに始まったリオ・オリンピック。大会2日目の8月6日に登場するのは、今大会から競技に加わった7人制ラグビーの女子日本代表「サクラセブンズ」だ。

ラグビーエリートではない雑草集団の彼女たちは、だからこそ尋常ではないトレーニングを積んできた。そんな「美人揃い」としても注目を集める彼女たちの初戦の相手は世界ランキング上位の強豪カナダ。体格で劣るこの相手をどう攻略するのか。

長年、サクラセブンズを追いかけ、『自分、がんばれ! ~女子ラグビー「サクラセブンズ」の勇気が出る言葉~』(扶桑社刊)を上梓した、ノンフィクション作家の松瀬学さんに、注目の一戦のポイントをうかがった。

■いよいよ初戦!「サクラセブンズ」は強豪カナダを撃破できるか?

――いよいよ8月6日に「サクラセブンズ」が初戦のカナダ戦を迎えます。見どころを教えてください。

松瀬:カナダには、これまでの大会では僅差で負けているんですけど、決して勝てない相手ではありません。

勝てば波に乗れるでしょうし、負けてしまえば、そのまま一勝もできずに終わってしまうかもしれません。その意味でこのカナダ戦が一番のカギになります。

日本が勝てるかどうかは、「みんなで走り勝てるかどうか」にかかっています。フィールドの広さは15人制ラグビーと同じですから、必然的に各選手が守るスペースが広くなりますし、攻撃の時に走る距離も長くなる。

それと、7人制ラグビーは、前後半7分ずつでハーフタイムが2分と試合時間が短いので、いかに先制点を取るかでしょうね。ポイントになるのはキックオフやスクラム、ラインアウトといったセットプレーです。特にキックオフは体格差の影響が出やすいので、キックオフのボールをいかにキープするか、というところに注目してほしいと思います。

――やはり、フィジカル面では海外の選手と比べると劣っているところがあるのでしょうか。

松瀬:体格もパワーもスピードも海外の選手と比べると劣っています。たとえば世界ランキング1位のオーストラリアはどの選手も大柄ですし、ものすごく足の速い選手もいる。パスも、日本の選手が10mしか通せないところを15mくらい通す能力があります。

そんな相手と日本はどう戦っていくのか、というと、もう走るしかない。体格も含めた身体能力の差を努力でカバーするには、相手チームの1.5倍走って「足で勝つ」しかないです。

彼女たちもそれはわかっていますから、ハードな練習をこなして、走り負けないための準備をしてきています。

■女子ラグビーに「澤穂希」はいるか

――競技は違いますが、女子サッカーの「なでしこジャパン」がワールドカップを制した時には、澤選手というチームの精神的支柱がいました。「サクラセブンズ」にはそういった選手はいますか?

松瀬:精神的支柱は兼松由香選手ですね。34歳と、チームの中では年長で、足は速くないですし小柄だし、正直、運動能力に長けているとは言えないのですが、ディフェンスとタックルがいいんです。コンタクトプレーに強い選手ですね。

そういう体を張るプレースタイルですから大けがも経験しているのですが、それでもチームの先頭に立って体を張るというのが、チームにいい影響を与えています。

――浅見ヘッドコーチを筆頭に「金メダルを獲る」と言いつづけてきた「サクラセブンズ」ですが、メダルに届く可能性はどのくらいあると見ていますか?

松瀬:本の中にも書いたのですが「50%」と言っておきます。実績や戦力を見るなら、正直メダルには届かないですよ。オリンピックには12チームが参加するのですが、日本代表は世界ランキング11位で、ビリに近いわけですから。

でも、5年ほど前までは、日本がアジアでナンバーワンになるなんて絶対無理だと言われていたのに、彼女たちはナンバーワンになってオリンピック出場を決めましたから、どうなるかわからない。去年の15人制ラグビーのワールドカップだって、男子日本代表が南アフリカを破ってあれほどの大躍進を見せるとは誰も思っていなかったでしょう。

「番狂わせが起こりにくい」と言われている15人制ラグビーであんなことがあったんですから、「番狂わせが起こりやすい」7人制だって何が起こるかわかりません。試合時間が短いので、最初の何分かで先取点を取って、そのまま逃げ切ってしまうことだって、十分考えられます。

「先手必勝」が何よりも大事な競技なので、さっきもお話ししたように「キックオフ」のボールを何とかキープして、点につなげてほしいですね。

――最後になりますが、長く取材を通して交流してきた「サクラセブンズ」の選手たちにエールをお願いします!

松瀬:倒れるまで走ってほしいですね。後悔がないように、とことんまでチャレンジしてください、と言いたいです。それくらいの晴れ舞台でプレーできるわけですから。

勝負事ですから勝ち負けは出ますが、ぜひ目標にしてきた「金メダル」を手にしていただきたいですね。

(新刊JP編集部)

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