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スチャダラパーBoseが80~90年代ブームを語る。「ワンダーシビックは車界の阿久悠?」

▲この時代を知らなくても多くの日本人が「いいね~」というネオクラシックの世界。これって当時の歌謡曲と一緒!?

▲この時代を知らなくても多くの日本人が「いいね~」というネオクラシックの世界。これって当時の歌謡曲と一緒!?

ファッションはアメカジなのに車だけ新しいとチグハグになる?

日本のヒップホップシーン最前線でフレッシュな名曲を作り続けているスチャダラパーのMC、Boseが中古車情報誌『カーセンサー』にてお届けする人気連載「Bosensor」。カーセンサー本誌で収録しきれなかったDEEPでUNDERGROUNDな話をお届けっ!!

今回はボーダレスにお邪魔した記事(関連リンク参照)の後編です。

編集部ゆきだるま(以下、ゆきだるま):Boseさん、前回に引き続き今回も1980~90年代のシビックのお話ですね。

Bose:この時代のホンダには勢いがあったし、車好きの若者たちの方を向いたモデルがたくさんあったよね。この場合の“車好き”というのはいわゆる走り屋以外も含んでいる。ひとつのカルチャーだったんじゃないかな。

ゆきだるま:ワンダーシビックの実車って初めて見ましたが、当時を知らない私が見てもカッコいいと感じました。

Bose:でしょう? しかも現在一部で湧き起こっている80’sブーム、90’sブームはノスタルジックな思いだけじゃないのがおもしろいんだよね。当時を知らない世代が「自分たちの感性に合うのはこれだ!」という感覚で選んでいる。これって古着やビンテージ家具を選ぶのと同じような感覚だと思うんだ。新しくて手頃な値段で手に入るものもあるけれど、どうもしっくりこない。自分の持ち物の中に入り込むとチグハグになる。

大貫社長:うちのお店に来てくださるのはこの時代を知っているお客様が多いですが、もちろん若いお客様も大勢います。彼らはBoseさんの言うように「自分はコレがいい」という感性で選んでいますね。

Bose:だよね。それでいいんだよ。懐かしいものではなく自分たちの感覚にハマる最新のものとして選ぶ。その方が楽しめるからね。

ゆきだるま:編集部の先輩たちはこの時代の車を見ると「当時はこうだった」など、いろんな話をするんです。そういう知識も持った方がいいのかなって思うこともあるんですよね。そうなるとだんだん「昔から知ってる」方がいいのかと感じたり……。

Bose:知識を持つのはいいことだけど、そこに縛られる必要はないんじゃないかな。例えばビンテージジーンズだって「昔から持ってる」「前から知ってる」という雰囲気をわざわざ出して履いたりしないじゃん。それと同じでいいんだよ。肩に力を入れる必要はない。

大貫社長:この時代の車に乗ると同じ時代のいろいろなものに興味が向いたりするんですよね。私はもともとヒップホップが好きで若いときからスチャダラパーも聴いていました。

Bose:そうなんだ! 嬉しいなあ。

大貫社長:今でもいろいろな音楽を聴きますが、この時代の車に乗っていると不思議とオールドスクールなヒップホップ、例えば映画『NEW JACK CITY』のサントラなんかがとても心地よかったりします。さらに言うと横浜銀蠅とかが最高にハマるんです。

Bose:わかる! それって時代の空気なんだよね。僕らは1988年にスチャダラパーを結成しているけれど、古い車で結成当時の音楽を聴くとすごく気持ちいい。音が車に合うんだよね。あとは歌謡曲。僕のスマホには「ザ・ベストテン」フォルダが作ってあって300曲くらい入っている。いくらヒップホップとか言ってても、僕らはあの頃の音楽をたくさん聴いていたし音楽的な影響も多分に受けているからね。数多くのヒット曲の作詞を手がけた阿久悠からの影響。ここからは逃れられないよ。そう考えるとシビックも阿久悠のような存在なのかもしれない。

▲ネオクラで聴くその時代の音楽は格別! 歌謡曲も今聴くとしみるんですよね

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Bose:社長は90年代からヒップホップ好きだったってことは、車もL.A.ギャングっぽい感じのところからハマっていったんですか?

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