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子どもの装用に医師が警笛!コンタクトは何歳から使用してもいいの?

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子どものおしゃれも多様化した昨今。ファッションの観点からメガネの装用を嫌がるお子さんも少なくないようです。しかしコンタクトレンズは、その機能に障害が生じた場合、人体へのリスクが高いとされる「高度管理医療機器」に指定されています。

そこで今回は、子どもが安全にコンタクトを使用するにはどんなことに注意すべきか、そもそもコンタクトの装用は何歳からが理想的なのか、眼科医・岡野先生がズバリ指摘します!

医師の見解は?子どものコンタクト装用は少なくとも「15歳」から

単刀直入に言えば、「子どものコンタクト装用は、少なくとも15歳から」と岡野先生は指摘します。ご自身が院長を務めるスマイル眼科クリニックでも、15歳未満の患者さんにはまず、メガネを強くすすめるそうです。

その最たる理由はズバリ、管理の難しさです。外したコンタクトの洗浄、すすぎ、保存と簡単な作業ではありますが、大人でもおろそかにしてしまい、目に炎症が起こることが少なくありません。

さらに子どもの場合、大人のサポートが必要になります。たとえ毎日のケアがしっかりできていたとしても、体育の授業や部活など、運動をする機会も多いことから、大人以上に目へのアクシデントが多いことも見逃せません。

しかし子どもは自らの違和感に気付きづらかったり、気付いていても口に出さなかったりすることもあります。大人が率先して、子どもの異常に気付く必要が出てくるでしょう。

自分で管理できても油断禁物!アレルギー性の病が深刻化するおそれも

1つの基準となる15歳を過ぎ、自分でコンタクトの管理ができるようになったとしても、「コンタクトを選択するのは成人を過ぎてからが理想的」だと岡野先生は言います。

なぜなら目に起こる『アレルギー性結膜炎』が最も発症しやすいのは、17歳の男子と統計的に明らかになっているからです。アレルギー性結膜炎とは、花粉に代表されるアレルゲン物質が目の表面に付着し、目のかゆみや充血、目やになどの症状が出る病です。

コンタクトを装用している場合、レンズにアレルゲン物質が付着することから目への接触時間が長くなり、より病にかかりやすくなったり、症状が深刻化したりする可能性が高まります。アレルギー性結膜炎が発症しやすい傾向にある17歳前後の未成年においては、やはりコンタクトの使用は避けるべきなのです。

日常的にスポーツをする場合には?それでもやっぱりメガネが安心

とは言え、激しい動きをともなうスポーツをしており、メガネが邪魔になるケースもありますよね。

しかし1970年代のプロテニスもおいては、メガネを着けたままプレーする選手が珍しくなく、野球解説者として今も活躍するかつての名捕手・古田敦也選手もメガネを装用したままプレーしていた事実が示すように、メガネでも十分にスポーツはできるのです。

岡野先生自身も、非常に軽量で高いフィット性のあるスポーツ用メガネの愛用者であり、メガネの装用による運動時のケガと、コンタクトによる目の炎症を比較すれば、やはり後者にリスクがあると指摘します。

ただ、強い衝撃がともなう柔道やフィギュアスポーツなど、メガネが割れる危険性が高いスポーツなどをする場合には、コンタクトという選択肢が挙がってきます。その場合には、毎日のケアが必要ない「ワンデー」タイプがオススメです。

大人も要注意!自分に合ったメガネを持っていてこそのコンタクト

また、これは大人にも言えることですが、メガネではなくコンタクトを常用するという選択をしたにせよ、「3か月に一度」と義務づけられた定期検診が欠かせないのはもちろんのことです。また、それ以前に必ず、自分の視力に合ったメガネを持つことが大前提となります。

日本人における平均年齢が男女ともに80歳を超える時代、加齢による目の病にかかったり、まぶたのたるみが生じたりと、コンタクトを一生使い続けられるとは限りません。

むしろ、「一生、使い続けられるのは、まれなケース」だと岡野先生は言います。さらに加齢に関わらず、大震災などの災害に見舞われて避難生活を余儀なくされた場合にも、毎日のケアが必要なコンタクトは使用が難しくなってしまうのです。

成長の段階にある子どもの目を守るのは、大人の役目でもあります。今回、ご紹介した「まずメガネという選択を」ということだけでなく、「そもそも、どうして近視になってしまったのか」を考える機会を設け、日ごろの姿勢や子ども部屋の照明など、今一度、親子一緒に見直してみてくださいね。

【監修】

スマイル眼科クリニック(青葉台)院長 岡野 敬先生

杏林大学医学部卒。大学病院や眼科医院で外来手術と手術を担当したのち、2003年1月より横浜市青葉区青葉台にあるスマイル眼科院長に。専門は前眼部疾患、緑内障、アレルギーなど一般眼科外来とコンピュータ支援医療。

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