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今もヤップ島に残る「石のお金」は大きさではなくストーリーで価値が決まる

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【ミクロネシア連邦ヤップ】
マイスピの過去記事で、ミクロネシア連邦のヤップはミクロネシア連邦のなかでもっともトラディショナルな雰囲気が残る島とご紹介しました。
集会所という建物の存在、男を長とするその社会構成などが今なお色濃く残っています。
そしてもうひとつトラディショナルな島を物語っているのが石貨の存在でしょうか。石貨とはその字のごとく石でできたお金です。
 

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石貨こそヤップを象徴するものだと思います。そのため全ての自動車のナンバープレートには「ISLAND OF STONE MONEY(石貨の島)」という文字が入っています。

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ヤップでは、いたる所で石貨を見ることができます。以前ご紹介した集会所の建物の周りにも石貨が置かれています。
もちろん今ではこれを持ってマーケットなどで買い物をすることはできません。
色々な儀式の時、あるいは村と村とのトラブルの時、この石貨が貢ぎ物として使われたらしいです。例えば「ウチの村の若者がおたくの村の誰々に迷惑かけて申し訳なかった。お詫びの印に……」という具合です。

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人との大きさを比べてみればわかるのですが、石貨の大きさは様々です。この石貨は、大きいモノは高い価値があって、小さいモノは価値が低いというように大きさによって決まるわけではありません
この石貨はパラオあたりから切り出されてくるそうなのですが、パラオからヤップまで運んでくるまでのストーリーこそ重要だと言います。
つまりパラオからカヌーで運んでくる時、台風に当たって死にそうな思いでやっとのことヤップまで運んできました、と語ればその石貨の価値は小さくても上がるそうです。
そのため石貨の価値を決めるのは大きさだけではなく、ストーリーを語る人の話術にもよると言います。
この石貨、今では国外へ持ち出すことは禁止されていますが、日比谷公園には大正時代に送られた石貨がひとつあるそうです。
また今年、ヤップはパラオと共同でこの石貨を世界遺産に登録しようと試みたそうですが、結果は登録に至りませんでした。
ヤップという島は実に不思議な、現代からちょっと外れた島だという印象が強いところであります。
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(写真・本文/道城征央・Masa Michishiro)


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