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Yasushi Yoshida、6年ぶりのアルバムはバンド・サウンドを交えたインスト作

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音楽家のYasushi Yoshidaが、実に6年ぶりのフル・アルバムで移籍第1弾となる『Heavenly Me Last Days』を9月4日にリリースすることが決定した。

かつて大阪が拠点だったインディ・レーベルで、ポスト・ロック・バンドのP-shirts、シンガー・ソングライターの北村早樹子らをリリースしていた〈tuba…disk〉(チューバ・ディスク)。同レーベルが昨年の春、東京・西荻窪で活動を再開し、再始動第1弾としてリリースしたのが、無名のシンガー・ソングライター、RYO MARUOKAのデビュー・アルバム『サイクル』であった。

そして今回、レーベル第2弾アーティストとして登場するのが、音楽家のYasushi Yoshida。『Heavenly Me Last Days』は、レーベルとしても初の試みであるインストゥルメンタル・アルバムとなる。

今作には全8曲を収録。1曲目から6曲目までは使用楽器が少なめで、ピアノを中心に、ヴァイオリン、チェロが静謐な空間に彩りを添えている。音数を極限まで削ぎ落とした室内楽のような趣きで、エストニアの音楽家、arvo partを彷彿とさせるところも。一転して、7、8曲はドラムを交えたバンド・サウンドで、ありがちなインストゥルメンタル作とは一線を画す仕上がりとなっている。また、全体を通して打ち込みはなく、凄まじく生々しい音空間なのが印象的だ。

アルバムのジャケットには、日本銅版画界の巨匠である浜口陽三の『毛糸』という作品を用いている。浜口陽三美術館(株式会社ヤマサ醤油)協力のもと、公式での使用が初めて実現した。浜口陽三作品をジャケットに起用した理由を、Yasushi Yoshidaは下記のように語る。

“アルバム1曲目「Last Days」を聴いたときに、まるで白い雪が真っ黒い空間にゆっくりと降り注いでは、静かに消えて行くイメージ、その「黒」を大事にしたかったからです。浜口氏の作品における黒色というのは一色ではなく、何層にも、無限に存在する「黒」なのです。とても奥行きがあり、人肌のように温かく、そして生命力に満ちています。今回のアルバムには音数が少ない故に、音が鳴っていない、いわば、行間、「間=黒」というものがとても印象的な楽曲群です。だからアルバムを店頭で手に取って頂く時点からできるだけ、このアルバムの深さ、奥行きを感じてもらえたらという願いを込めたい、そういう思いも浜口陽三作品を起用した理由でもあります。そして、なにより聴きながら、ジャケットを楽しむという2次的趣向のためでもあります。今まで浜口陽三作品をご存知ない音楽リスナーにも氏の作品の偉大さが少しでも多く広まっていくことを願っています”

そして、今作の7曲目「Heavenly Me」が、今夏公開予定の柴田剛監督による映画『ギ・あいうえおス -他山の石を以って己の玉を磨くべし-』の冒頭で印象的に使用されているという。こちらも要チェック!(田山雄士)

『Heavenly Me Last Days』
2016年9月4日発売
TDCD-013
¥2,315(税抜)
※特殊紙ジャケット仕様
<収録曲>
01.Last Days
02.Swansong
03.Quiet Summer
04.Prayer For A Dawn
05.In November Slumber
06.Parade #2
07.Heavenly Me
08.Hymn

『Heavenly Me Last Days』

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