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連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話/人生のレールを外れると、何が始まる?

私はニューヨークなんか、興味がなかった。

なのに、私は今ニューヨーク行きの機上の人。成田から飛び立って、ニューヨークへ向かっているのよね。

連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話
(C) Hideyuki Tatebayashi

私のこと

連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話

私のことを紹介させてもらおうかしら。
私の名前は、白雪ひとみ(しらゆきひとみ)。まるで、漫画の主人公みたいな名前よね。友人や周りの人は、私は「ヒメ」と呼ぶ。苗字がなんたって白雪でしょ。名前についてからかわれるのは、もう慣れた。だって、32年間もこの名前をやっているわけだしね。

趣味は国内の温泉巡り。日本の温泉って最高。旅行先のB級グルメは必ずチェックしてから、出かけるわよ。だって、旅の楽しみは、未知の美味しいものが大きな要素だもの。TABIZINEも、よくチェックしているわね。

身長は159㎝。体重は内緒。最近ヨガのクラスをサボリがちだから、ウエスト周りが気になっているのよね。え、あなたもそうですって? フフ。

ニューヨークへ行くきっかけは、10年間勤務した会社を希望退職したから。所属部署の担当取引先が、ライバル会社と吸収合併してしまい、私の部署がなくなってしまったの。ショックだった。希望退職または子会社への配置転換を持ちかけられて、希望退職を取った。

そんな時、学生時代の友人鈴子から、「時間があるなら、すぐ来て」 とニューヨークから連絡が来たの。彼女は商社マンと結婚して、ニューヨークで駐在妻。

まあ、退職金ももらったし、ちょっと人生の休暇をとっても良いかなと思ったのがいきさつ。

ニューヨークと東京ってどう違うのよ?

連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話
西新宿高層ビル

皆はニューヨーク、ニューヨークっていうけど、私は特に魅力を感じなかった。摩天楼って、高層ビルが並んでいることでしょ。
丸の内や西新宿のオフィス街とどう違うのかしらね。しかも、エンパイア・ステート・ビルディング(The Empire State Building)って、ドコモビルとそっくりじゃない? 

ニューヨークに到着

連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話

そんなことを考えていたら、飛行機はニューヨークに着陸。やれやれ、14時間も飛行機に乗ったのは初めて。というより、日本から出たことがないし。ニューヨークって、いったいどんなところかしらね。

飛行機から降りた途端感じたのは、日本では嗅いだことがない洗剤の匂い。そして、日本人がつけるのとは違った種類の香水の匂い。世界各国から集まっているさまざまな国の人たち。ザワザワした雰囲気が、何故かホッとする。日本って何もかも整然としすぎて、息苦しい時があるのよね。部屋だって片付き過ぎていると、落ち着かないじゃない?

ニューヨークひとり暮らし

連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話
【皆の思い描く憧れのNY生活 エクストラ特上 マンハッタン】 (C)streeteasy.com

連載小説「私はニューヨークなんか、興味がなかった」第1話
【庶民のNY生活 並みの下 クイーンズ区】 (C) Hideyuki Tatebayashi

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