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鳥谷敬の扱いを巡り阪神チーム内に不協和音 ゴメスも不満

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 7月24日の広島戦で、阪神タイガースのキャプテン・鳥谷敬が5年ぶりに先発メンバーを外れた。

 前日まで続いていた連続フルイニング出場は667試合でストップ。日本記録は金本知憲監督が持つ1492試合だが、鳥谷は歴代3位となる衣笠祥雄(元広島)の678試合まで、あと11に迫っていたところだった。

 5連敗中だった阪神は、広島に4-5とリードされていた6回、代打・鳥谷の内野安打で逆転。球宴後の初勝利をもぎ取ったのだが、試合後記者団に囲まれて鳥谷の連続出場記録について水を向けられた金本監督の反応は激しかったという。

「質問されると“記録は関係ない! フルイニング記録(達成)までには6年もある。そういうことを聞く方がおかしい!”とイライラを隠しませんでした」(在阪スポーツ紙記者)

 どうやら気になるところをつかれたようだ。

「超変革」を掲げてスタートした金本・阪神。開幕当初は1番に据えたルーキー・高山俊や4月からスタメンでマスクをかぶった原口文仁など若手の起用も功を奏して首位争いに加わっていたが、6~7月は2度の5連敗もあり最下位に転落した。完全に「超失速」モードである。

 その間、遊撃手のレギュラーとして出場してきた鳥谷は打率.235。守備でも10失策と精彩を欠いていたのだから、本来ならスタメン落ちで当然のはず(成績は7月27日時点、以下同)。

 ただ、複雑なのは金本監督自身が、連続フルイニング出場記録の更新を続けていた2009年当時、似たような状況で試合に出続け、チームに迷惑をかけた“前科”があることだ。虎ファンはそれを忘れていない。

「2009年のシーズン後半、阪神はヤクルト、広島との間で熾烈なCS進出争いを繰り広げていました。ところが4番に座る金本は、6月以降猛打賞一度もなしの不振で凡打の連続。レフトの守備でも失策を連発してチームの足を引っ張っていたのに、フルイニング記録のために守備固めも出せなかった。“誰がロートル・金本の首に鈴をつけるか”という議論を巻き起こしていました」(阪神担当記者)

 この年、4位に終わってCS進出を逃した阪神。翌2010年、金本はオープン戦で右肩を痛め、満足な送球ができない状態に陥る。それでも開幕19試合目までは出場が続き、同年4月18日の横浜戦で当時の真弓明信監督の決断により連続フルイニング出場記録は1492試合で途切れた。

 そうした経緯があるだけに、鳥谷に関する質問に対して、“自分は温情で出続けたのに他人には厳しいじゃないか”という言外の意図を勘ぐったのかもしれない。

 さらに金本監督の立場を複雑にするのが球団経営サイドの事情だ。

「ここまで鳥谷を使い続けてきた背景には、球団が連続出場の記録継続を望んでいたという事情もある。チームが多少は不調に陥っても、鳥谷のグッズが一番よく売れるし種類も多い。営業的に見れば、鳥谷をスタメンから外すことに反対の声が大きい」(球団関係者)

 一方で、鳥谷の扱いを巡ってチーム内に不協和音が聞こえていた。

「6月18日の交流戦(ソフトバンク戦)では、7回の攻撃でそれまで2打席三振を喫していたゴメスに、来日初となる代打が送られた。そのゴメスは、不振でもフルイニング出場を続ける鳥谷について“日本人ならいいのか、キャプテンならそのまま打たせてくれるのか”と不満を周囲に漏らしていた」(前出の担当記者)

※週刊ポスト2016年8月12日号

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