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「妖怪ウォッチ」「大妖怪展」…妖怪ブームの理由は?

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J-WAVE土曜朝8時からの番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)。のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。7月30日のオンエアでは、現在開催中の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」の監修を務めた日本美術史学者の安村敏信さんに、展覧会の見どころ、そして妖怪と日本人の古くから伝わる関係性について伺いました。

この展覧会の主役は、たくさんの妖怪たちですが、そもそも“妖怪”というものは日本独特の文化だそうで、安村さんがパリの日本文化会館で“妖怪展”を開催したときも苦労したそうです。

「精霊ではないし、天使でもない、悪魔でもない。フランス語で一生懸命『妖怪』にあたる言葉を探してもらったんですが、どうもうまくいかないんです」(安村さん)。ちょうどその頃「マンガ」がフランス語になり、「『妖怪』もフランス語にしよう」となったほどだったそうで、「それほど、日本の妖怪にあたるものはなかなか難しいんですね」と話す安村さん。

そして「ちょっと怖いんだけども、かわいい存在。そしていたずらばっかりしている。そういう存在というのはなかなかいないんですね。結局、妖怪というのは、日本人にとって安心材料というんですかね。『不安の元はこの妖怪だ!』という形を作り出すと、その形を見て安心するところがあるんです。そういった形が日本の妖怪の原点じゃないかと思うんですね」と、安村さんが考える妖怪観を教えてくれました。

そのため、同展でも展示されている「妖怪ウォッチ」が現在流行中で、「大妖怪展」が盛り上がっているということは「それだけ時代が不安感に満ちている」と分析し…

「文明や科学がこれだけ発達しているんですけども、『本当に今の状況が豊かな人間を育てているのか』『自分たちの生活は豊かなんだろうか』という疑問がフッとあるので、妖怪に飛びつくと思うんです」と続けます。つまり、過去で言えば、高度経済成長中に「口裂け女」が話題になったことや、子どもたちの中で「学校の怪談」「トイレの花子さん」がブームになったことも「みんなの心の中に安心感がなくて、実はその文明の発達自身に不安感があるんじゃないか…ということが言えますね」と考察する安村さんでした。

「大妖怪展」は、2週間で来場者数6万人を突破し、夏休み中ということもあり、とてもにぎわっているそう。現存する最古の「百鬼夜行絵巻」も展示されているこの展覧会。8月28日まで東京都江戸東京博物館で開催中ですので、ぜひ足を運んでみてください!

【関連サイト】
「RADIO DONUTS」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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