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プレゼン、自己紹介etc.ビジネススピーチの順番別テク

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社会人になると、プレゼンや自己紹介のような人前で話す機会が増えるもの。そういう場面では、発表の順番を選べないことも多く、いきなりトップバッターに抜擢されたり最後のシメになったりと、順番が決まった瞬間にさらに緊張が増してアタフタする人もいるはず。

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そこで今回は、対人心理学者で立正大学名誉教授の齊藤勇先生と、『伝え方が9割』の著者でコピーライターや作詞家として活躍する佐々木圭一さんに、発表の順番別に人を惹きつける話し方の極意を“心理”と“ビジネススキル”の両面から伺った。

「心理学的には、何人かの発表が続く場合、最初と最後はインパクトが強いと言われています。とはいえ、ごく普通に話すだけで印象に残るかというとそういうわけでもないんですよ」と齊藤教授。

ではまず、トップバッターになったときにオススメの方法とは?

「トップバッターは、自分の話を聞き入れてもらう空気作りが重要です。その際、有効なのは『感謝』と『ほめること』。まずは『本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます』などとしっかり感謝を述べましょう。また、人は『自分が好かれている』と思わないと好意的に相手の話を受け入れにくいので、『こちらの会社はいつ来ても活気がありますね』などとホメることから始めると効果的です」(齊藤教授)

緊張しているとすぐに本題に入ってしまいがち。「感謝とホメ言葉」が効果的だったなんて、意外と考えつかなかったかも…。

続いて、聴き手の集中力が途切れがちな中盤に有効な方法について、佐々木さんに伺った。

「聴き手のスイッチを入れなおす手段として、“クライマックス法”というものがあります。これは、『ここから重要なクライマックスが始まるよ』ということを明確に宣言する方法です。例えば『今日のポイントはひとつだけです』『一度しか言いません』といったワードをはさむと、聴き手の集中力が途切れていても『ここは聞いた方がいいな』と注目を集めることができます」(佐々木さん)

「また、『黙ること』も有効ですね。話をするのが当たり前の空間で、突然沈黙が訪れると、人は不安を煽られたり『どうしたんだろう?』という心理が働いたりして、自然と聴き手に注目します」(齊藤教授)

ほかにも、前に発表者がいる中盤だからこそできるテクニックもあるとか。

「僕はいつも、手前の発表者の方をけなさないように心がけています。前の人が野球をやっていたという自己PRをした場合は、『僕は野球は見る専門なのですが…』などと、相手を立てると印象がよくなりますね」(佐々木さん)

なるほど~! では、発表の順番が最後になった場合は…?

「最後というのは印象に残りやすいので、『トリに選ばれて光栄です』などと添えて、『最後はこの人だ』という印象を強調するといいですね」(齊藤教授)

「私は講演の最後に、必ず『佐々木圭一の講演でした。ありがとうございます』と、自分の名前を言うようにしています。内容がどんなによくても、それを言っていたのが誰だったかを忘れてしまうということはよくあるんですよ。そんな事態を避けるには、シメに改めてフルネームや会社名を言い、しっかりと自分の存在を印象づけるようにするといいですね」(佐々木さん)

ちょっとした工夫やテクニックで、聴き手に与える印象が大きく変わりそう! ほかにも、発表の順番にかかわらず聴き手を惹きつけるテクニックはいろいろあるという。

「実際に人前で話すとなると、頭が真っ白になってしまうことがよくあります。そんな時は、『あっ!』『びっくり!』といった“サプライズワード”を意図的に入れるだけでも、注目を集めることができますよ。有名なキャッチコピーにも『あ、小林製薬』の『あ』や、『そうだ、京都行こう』の『そうだ』など、サプライズワードを用いたものは意外と多いですね」(佐々木さん)

実際のプレゼンや自己紹介の場面では、「あっ! この間すごくびっくりしたことがあって…」などと使うと効果的だそう。また、プレゼンや自己紹介で欠かせない“聴き手に信頼してもらう話し方”もあるとか。

「信頼関係を築くには、自分の長所や商品のメリットだけを並べるのではなく、あえて欠点を伝えることもひとつの手ですね。これは“両面提示”という方法なのですが、これを使うと『隠し事をせず正直に話してくれている』という印象につながります。それに『当然、商品の“売り”を話すんだろうな』という聴き手の予想を裏切り、逆の内容を話すことで、ショックを与えて注意をひくという効果もありますよ」(齊藤教授)

「説得力が増す方法としては、具体的な数字を入れる“ナンバー法”という手法もあります。例えば『日本人の多くは伝え下手だと思っています』ではなく、『日本人の71.4%が伝え下手だと思っています』と言われると聴き手が一瞬考えてから納得するので説得力が増し、印象に残りやすくなります」(佐々木さん)

“話す技術”を知っているかどうかで、プレゼン&自己紹介は大きな差がつくもの。どれもすぐに実践できそうなことばかりなので、次の機会には取り入れてみては?

(榛村季溶子/short cut)対人心理学者。立正大学名誉教授、大阪経済大学客員教授、日本ビジネス心理学会会長。近著に『実践版カーネギー』など。コピーライター、作詞家、上智大学非常勤講師。著書に『伝え方が9割』など。「映像版 伝え方講座」が好評発売中! 伝え方の技術を身につけたい方必見!
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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