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リレー連載【4】在住者が語る、オランダに住んで良かった点、悪かった点

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オランダ在住、TABIZINEライターの倉田直子(42)です。海外生活に憧れを抱く人は多いのではないのでしょうか。しかし、旅行で行くのと、実際に住むのとでは、その国に対する印象がだいぶ変わります。そこで実際に海外に住む日本人が感じる、その国に住んで良かった点、悪かった点の生の声をご紹介。リレー形式で、さまざまな国を巡っていきます!

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(c)Naoko Kurata

第4回は、オランダ在住の筆者が、この国に住んで感じたことをお話ししたいと思います。

オランダ移住のきっかけ

2015年6月にオランダに移住したので、ちょうど一年経ちました。生活の立ち上げで慌ただしくしていたので、あっという間だった気がします。


(c)Naoko Kurata

2015年春に、4年間住んだイギリスの滞在ビザを更新できないことが分かり、さあどうしようかと考えたとき、ふと頭によぎったのがオランダでした。数年前に家族で旅行したときに雰囲気が良かったことと、ユニセフの2007年と2013年の調査で「世界一子供が幸せな国」に選ばれたという記事を読んだことが大きかったです。我が家にも小学生の子どもがいるので、子育てしやすそうな国だということが決定打になりました。

オランダに住んで良かった点と、オランダ人の国民性


(c)Naoko Kurata

オランダに住んで良かったと感じられることは、何よりも子育てが非常にしやすい点。子どもに対するあたたかいムードを感じるとともに、親に対して「こうでなくてはならない」というプレッシャーが全くありません。凝ったお弁当を作る必要はないし、共働き家庭も多いので学校行事への親の参加を強制されることも皆無。筆者も子どもも、リラックスしながら学校生活を楽しめています。


(c)Naoko Kurata

そしてこれは個人的な好みなのですが、オランダの街並みはとても可愛らしくて、見ているだけで幸せになります。毎日、子どもの送り迎えで通学路を歩くだけでときめきを感じられるので、とてもラッキーだったなと思います。

そういう街に住むオランダ人は、とても大らかで気さくな人が多いと感じます。特に男性は、共働きのお母さんたちにしっかり仕込まれて(?)いる方が多そうで、非常に結婚相手向きなのではないかと思います。実際にオランダ人男性と結婚している日本人の方に聞いてみても「家事をしっかりシェアしてくれる」とのことでした。仕事に対するスタンスが日本とオランダでは異なることもあり、何よりも家庭第一。仕事のために家族を犠牲にするという概念も全くなさそうです。そんな家庭人向けのオランダ人男性は、逆に言うとあまりロマンチックな恋愛向きの気質ではないかもしれません。筆者の個人的な見解ですが、大らかで気さくな分、女性の心情の変化には疎いような印象があります。自分の意見というものをしっかり持っているので女性に対して譲歩することも苦手で、恋の駆け引きなどもオランダ人男性には求めないほうがいいかもしれません。


(c)Naoko Kurata

一方オランダ人女性は、同性の目から見ても肝が据わったしっかり者が多い印象があります。共に家庭を築いていくには、これ以上ないパートナーになるのではないでしょうか。

こうしてみると、やはりオランダ人は恋愛よりも結婚向きな国民性かもしれませんね。

オランダに住んで大変だった点、日本の方がいいと思う点


(c)Naoko Kurata

オランダに住むことは良いことばかりではなく、不便なことだってもちろんあります。実はオランダは、家庭医制度を採用している国。専門医の治療を受けるためには、必ずかかりつけ医であるホームドクターの診察を受け、紹介状を書いてもらう必要があるのです。予約も取りづらく、ホームドクターに会うまでに数週間待たされることもしばしば。我が家の子どもが水ぼうそうにかかった時などは、病院に診察予約の電話をしたら「水ぼうそうだと親が判断できているのであれば、病院には来ないで自宅で安静にしていて下さい」と言われてしまいました。待合室に来る他の患者さんに感染を広めないための配慮なのだとか。こういう時は、専門病院にもダイレクトに行かれる日本の医療制度は手間がなくていいなと感じます。

ちなみに、上の画像は筆者のかかりつけ医の待合室。可愛くて、まるで一般のお宅にお邪魔したような気分になりました。

オランダ在住者のおすすめ観光スポット

オランダ旅行をされる方は、きっと首都アムステルダムを拠点に観光されると思います。もちろんアムステルダムにもアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)や「アンネ・フランクの家」(Anne Frank Huis)、はたまた「飾り窓」(Red Light District Amsterdam)といった緩急多彩な観光地がありますが、せっかくなので他の都市にも目を向けていただけたらなと思います。

【筆者のおすすめスポット1】アルクマールのチーズ市場

(c)Naoko Kurata

アムステルダムから列車で1時間弱、オランダ北西部の街アルクマール(Alkmaar)では、毎年春から夏にかけて数か月間の毎週金曜日の朝10時から12時半、何世紀も昔から伝わる伝統的な方法でチーズが取り引きされる様子が公開されています(2016年は3月25日~9月30日の開催)。


(c)Naoko Kurata

この通称「アルクマールのチーズ市」(de kaasmarkt van Alkmaar)は、ワーフ広場(Waagplein、オランダ語で計量広場)で計量係や運搬係などが昔ながらの方法とコスチュームでチーズを取り扱う様子が見られます。チーズといえば、オランダの名産品のひとつ。広場いっぱいに並べられたチーズは壮観なので、予定が合うならおすすめしたい場所のひとつです。

【筆者のおすすめスポット2】ロッテルダム観光

アムステルダムから電車で南西に約1時間10分、オランダ第二の都市であるロッテルダムも外せない観光スポットです。郊外にあるユネスコ世界遺産の「キンデルダイク」(Kinderdijk)の風車群もおすすめですが、街中をただ散歩しているだけでも驚きの連続です。

昔ながらのオランダの面影を残すアムステルダムに対し、第二次世界大戦で都市部を破壊されたロッテルダムは、ユニークな近代建築の宝庫。上の写真の右は通称「キューブハウス」(Kubuswoning)で、1984年に完成した集合住宅です。今でも実際に人が住んでいるのだから驚きですね! 一室は見学者用に公開もされています。そしてその奥にそびえたっているのが、キューブハウスと同時期に建設されたマンションの「ブラークタワー」(Blaaktoren)。建物の上部がとんがり帽子の様になっているのが特徴で、オランダ語で「鉛筆」(Het Potlood)という愛称もあるそうです。


(c)facebook/Markthal

そしてこの宇宙船のような外観の建物は、2014年秋にオープンした「マーケットホール」(Markthal)。以前、TABIZINEでも記事でご紹介していました。


(c)facebook/Markthal

食べ物に関する小さなブースが沢山あり、室内なのに市場にいるような錯覚に陥ります。けれど買い物をするだけではなく、横に気軽なイートイン・スペースがある店舗も多いので、一人旅のランチにもうってつけです。美味しい食べ物を味わえ、壮大な近代建築も堪能できるマーケットホールはロッテルダムの新名所になっています。

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英語が通じやすい国だからこそ、オランダ語であいさつ


(c)Naoko Kurata

英語を母国語としない国の中では、世界で二番目に英語力が高いというデータもあるオランダ。病院の医師や公立小学校の先生、果ては街のスーパーのレジスタッフまで流暢な英語を話してくれるので、まだまだオランダ語が発展途上な筆者は何度も彼らの英語力の高さに助けられています。オランダ人自身が自国語をマイナー言語だと自覚しているので、外国人や一般の観光客がオランダ語を話せなくても仕方ないよね、と全く意に介していません。けれども、だからこそ簡単な挨拶くらいはオランダ語でしたいですよね。「こんにちは」の「Hallo」(ハロー)、「ありがとう」の「Dank je wel」(ダンキェヴェル)、「さようなら」の「Tot ziens」(トッツィーンス)を言うだけでも、オランダ人のこちらに対する印象がぐっと良くなるような気がします。レストランで美味しいものを食べたら「Lekker」(レッカー=美味しい)と言っても喜んでくれるかもしれません。


(c)Naoko Kurata

在住者から見たオランダ、いかがでしたでしょうか。TABIZINE読者のみなさまのオランダに対する興味が、少しでも高くなれば嬉しいです。

次回「リレー連載【5】在住者が語る、アメリカに住んで良かった点、悪かった点」は、8月6日土曜日にお届けいたします。お楽しみに!

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[Photos by Shutterstock.com]
[Alkmaar Kaasmarkt]
[Kubuswoning]
[Markthal Rotterdam]

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