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深夜ドラマ『死幣』 毎週1人若手主演俳優が殺される異色作

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 今クールのドラマには、深夜枠にも注目の作品がある。ドラマ『死幣』が、これまでにない異色のコンセプトと、ドキドキの展開でネットを中心に盛り上がりを見せている。テレビ解説者の木村隆志さんが見どころについて解説する。

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 主演がSKE48の松井珠理奈さんで、ジャンルはホラーだけに、「アイドルを怖がらせるだけのよくあるドラマじゃないの?」と思った人もいるかもしれませんが、フタを開けてみたら斬新なコンセプトの意欲作でした。

 主なあらすじは、「お金が欲しくてたまらない人のもとに突然届けられる呪いのお金=死弊。福沢諭吉の目から黒い涙が流れるその1万円札を使った人が謎の死をとげる」というもの。斬新なのは、「今後主演を張るだろう若手俳優が毎週1人ずつ殺されていく」というコンセプトです。

 松井さん以外の若手俳優は、『とと姉ちゃん』出演の川栄李奈さんと白洲迅さん、『まれ』出演の中村ゆりかさんと葉山奨之さん、『あさが来た』出演の吉岡里帆さんと清原果耶さんと、すでに朝ドラ出演を果たした有望株がズラリ。さらに、今年7本の映画に出演し、今夏には主演舞台も控える山田裕貴さんも出演していますが、1話では山田さん、2話では白洲さん、3話では吉岡さんが殺されてしまいました。

 彼らが殺されるたびに、「エッ? もう死んじゃったの?」「もっと見たかったのに……」とショックを受ける人が続出。2話あたりで毎週1人ずつ殺されるコンセプトが発覚すると、次週予告を見て「この子はやめて~」「嘘であってくれ!」と嘆く人も現れるようになりました。 

 最終的に、若手俳優が全員殺されてしまうのか? 刑事役の戸次重幸さんや大学教授役の筧利夫さんも殺されてしまうのか? もし松井さんだけが取り残される展開になったら、「最も演技キャリアの浅い俳優が一人芝居を強いられる」というある意味ホラーな展開になります。いずれにしても、回を追うごとに出演者が減るのは間違いなく、過酷な状況が増すだけに、それに立ち向かう松井さんの成長も見どころの1つになるでしょう。

「怖すぎる」「寝られなくなる」などの理不尽なクレームなどを原因に、ホラー映画や心霊現象を扱う番組の放送がほとんどなくなった今、今作の希少価値が高いとも言えます。真夏に最適なホラー要素を楽しむもよし、有望な若手俳優たちの殺されっぷりを堪能するもよし。ただ、ホラーにお金を絡めた今作は、単なる怪奇現象ではなく、人間の欲や業の深さを描こうとしているだけに、人間ドラマも楽しめます。

 前クールの深夜ドラマで話題を集めた前田敦子さん主演の『毒島ゆり子のせきらら日記』も、今作と同じ水曜24時10分~の『テッペン!』枠でした。昨年、放送されたオダギリジョーさん主演の『おかしの家』も名作と呼ばれていますし、今最も熱い深夜ドラマ枠と言っていいでしょう。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など

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