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志村けん 「仕事、酒、女、健康の真四角が理想形」

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 人生お笑い一色。11年目を迎えるライフワークの舞台『志村魂』が始まれば、さらにその度合いが増す。多忙の中、志村けん(66)は、プライベートをどう保っているのか。

「なるべく仕事のスイッチのオンとオフをはっきりしようとしているんですけどね。これがなかなか……。何年か前の年末に、複数の特番出演が重なって、アイデアが煮詰まってしまった。その時、あまりにも胃が痛いから医者に行ったら、『胃潰瘍です。胃に穴が6つあります』だって。医者からは『仕事を休むことです』と言われたけど、休めないからね」

 仕事での志村の役割は多岐にわたる。コントを考える「作家」であり、「演出家」であり、当然「演者」でもある。さらに「音楽」「大道具」「カメラワーク」にまで、自分の色を出す。

「仕事が終わったら、仕事のことはなるべく考えないようにしています。でも、仲間と店で酒を飲んでいても、隣のサラリーマンを見て、『この人がこんなことしたら面白いだろうなー』とすぐにお笑いに結び付けてしまう。職業病ですね。家で映画のDVDを観ていても、『これは!』と思ったら、一時停止ボタンを押したり、巻き戻してスローにして見直したりしちゃうから。夢にネタが出てくることもある。どこからが仕事なのか、自分でもよくわからなくなっている」

 まさに仕事漬け。体力的にきつくないのだろうか。

「ジムに通う人もいるけど、お笑いに筋肉はいらないからね(笑い)。たまには体を動かそうと犬の散歩に行くんだけど、夏は暑いから嫌だし、冬は寒い。雨の日も風の日もダメ。だから散歩はほとんどトレーナー任せ。たまに岩盤浴で汗をかいて……体、まったく動かしてないな。舞台では昼夜2回公演が多いからクッタクタですよ。公演のあとに風呂に入るんだけど、コントのおじいさんのようなヨタヨタとした歩き方になっているからね」

 そんな疲労を吹き飛ばすものが、2つあると志村は言う。

「ひとつはなんといっても舞台を見に来てくれたお客さんの笑顔です。大きな笑いのための前振りが計算通りにはまり、最後に大爆笑をとって暗転。これは気持ちいいです」

 そして2つめは、仕事終わりの酒。

「舞台の日は、まずは楽屋で風呂上がりの缶ビール。これがうまい。で、仲間と食事に行って焼酎を飲みながら、『ここのところ、こうしたほうがいいかな』って舞台の話をしてね。この焼酎がまたうまい。あれ、なんであんなにうまいんだろうね。舞台で充実しているからかな」

 舞台のない日は、さらに酒を飲む。

「いつもは、深夜2時、3時まで平気で飲んでるね。で、家に帰ってからもまた飲んじゃうんだ、これが。だから寝るのは4時か5時。休肝日? そんな日はありません」

 仕事、お酒……そして。

「少し前まで“理想は正三角形”って言ってたんですよ。仕事、酒、女の正三角形。このバランスが大事じゃねぇかって。最近はここに健康が加わり、真四角が理想形になってきました。健康に気を遣うといっても、豆乳きなこを飲むとか、野菜を多めにとるとか、そのレベル。努力はしません。仕事がメインで、そのためには健康が大事。そして仕事のご褒美として酒と女がある。どれかが欠けるとバランスがとれなくなるんだよね」

 しかし仕事と酒の日々に、女性が入り込む余地や時間的余裕があるのか。

「それがねぇ、これがうまく入ってくるんですよ。特定の彼女って意味じゃないけど、人生で女がいなかった時はないですからね。だって、いないと寂しいもん」

 そう言うと志村は、邪気のない笑みを浮かべた。

【PROFILE】しむら・けん/1950年生まれ。東京都出身。付き人を経て、1974年にザ・ドリフターズの正式メンバーに。『8時だョ!全員集合』(TBS系)で東村山音頭やひげダンス、カラスの唄などが大人気を博し、国民的スターとなる。今年6月に特別番組の『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ系)が30周年を迎えた。『志村の時間』(フジテレビ系)、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)にレギュラー出演中。『志村魂』は、東京・明治座で7/30~8/7に13公演(一部チケット完売)、名古屋・中日劇場で8/10~16に10公演、大阪・新歌舞伎座で8/19~21に4公演が行なわれる。

●撮影/江森康之 ●取材・文/角山祥道

※週刊ポスト2016年8月5日号

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