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朝鮮学校の教育内容 問題あリと親は承知もどうにもできず

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 戦後、在日コリアンの子弟に民族教育を施す目的で設立された朝鮮学校。「反日・反米・反韓」のスタンスに加え、最近では「金一族礼賛」の傾向が顕著となっている。その学校からは、毎年新年に平壌へ「在日朝鮮学生少年芸術団」が派遣され、ソルマジ(迎春)公演が30年にもわたって行われている。「民族教育」という名のもとで北朝鮮での洗脳教育と同じ内容を子供たちに行なっている朝鮮学校は、なぜ今も日本で97か所も存在しているのか。脱北者を支援する情報サイト「アジアン・リポーターズ」の蒲生健二代表が報告する。

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 去る6月18日、大阪朝鮮第四初級学校(小学校に当たる)で開催された公開授業を見学してきました。そのとき、学校関係者にソルマジ公演のことをどう思うか質問したところ、「学校は関係していない」「保護者が自費で行っている」とはぐらかされてしまいました。

 一部の人が自主的にやっているものだから学校は関係ないというのです。しかし、北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」によれば、日本からの芸術団を引率したのは朝鮮学校の校長だという。学校が無関係とは言えないはずです。

 インターネットに公開された映像では、実際に出演した子供がインタビューに答え、「誇らしく思う」と言っています。

 こうした反応をしてしまうのは、まだ年端もいかぬ幼稚園、小学校低学年のうちから「偉大なる将軍様」と教えられるからです。

 まだ10歳にも満たない年齢では、先生から教えられる内容が「真実」です。これはまさにマインドコントロール、洗脳教育に他なりません。

 朝鮮学校では成績もよく、北朝鮮の極左教育をそのまま素直に受け入れた一部の「思想エリート」の子供たちがソルマジ公演に駆り出されます。これについて脱北者の高政美さんは「『思想エリート』の子たちは、卒業したら朝鮮総連に働き口があるだろうし、本国に帰っても朝鮮労働党の幹部にもなれるだろう。でも、その陰で犠牲になっている子が多すぎる」と指摘します。

 子供たちが長じたとき、インターネットなどで真実を知ったらどうなるでしょうか。先に触れた「帰国事業」のように、祖国は同胞を残酷に殺す国だと知れば、どこに自己の尊厳や誇りを見出せばいいのかわからなくなるのが当然です。彼らは朝鮮学校の“反民族教育”の犠牲者と言わざるを得ません。

 これ以上、犠牲者を増やさないためには朝鮮学校の改革が不可欠です。しかしそれを、子供を学校に通わせる親たちに望むのは酷です。子供が学校に通う年頃になると、朝鮮総連やその関係者が家にやって来て、朝鮮学校に子供を入れるよう説得されます。在日の人たちは祖国に親戚縁者がいますから、そうした人たちが危害を加えられないために、子供を朝鮮学校に通わせるしかないのです。

 親の多くは朝鮮学校の教育内容に問題があることはわかっているのですが、どうにもできないでいるのです。

 日本に北朝鮮の教育をそのまま持ち込んでいる朝鮮学校を実質的に経営しているのは朝鮮総連です。まずは学校と総連を財政的にも人材的にも分離させ、教育内容を日本の社会や法律に合致させることが必要です。

 どこに住んでいようと、子供は守られるべき存在。ましてや日本に住んでいる子供なのですから、日本社会で守り、安心して生きていけるようにすべきです。

 朝鮮学校の改革はしがらみのない日本人にしかできません。朝鮮学校の本当の問題を日本の皆さんに知ってもらうことこそが、朝鮮学校改革に寄与するものと信じています。

●がもう・けんじ/1980年大阪府生まれ。フリーのシステムエンジニア。北朝鮮による工作活動の歴史を研究し、脱北者の高政美氏と共に朝鮮学校問題などについて情報発信を続けている。

※SAPIO2016年8月号

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