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GARI 活動休止ライヴから8ヶ月、O-WESTで復活-オフィシャル・ライヴレポ

GARI 活動休止ライヴから8ヶ月、O-WESTで復活-オフィシャル・ライヴレポ

GARIが昨年11月の活動休止ライヴから8ヶ月、7月20日(水)TSUTAYA O-WESTで復活ライヴを行った。

オフィシャル・ライヴレポートが到着したのでお届けしよう。

-敵わない-。 -勝てない-。
GARIのライブを観る度、そんな”敗北感”に襲われてきた。”敗北感”と言っても、それは出口の見えないブラックホールに落ちていくような感覚とは違う。リスナーの固定概念ごと別次元へと吹き飛ばしてくれる圧倒的音像は、”敗北感”という感情をぶち破り、GARIでしか味わうことの出来ない、心地良い敗北感を味あわせてくれるから不思議だ。

そんな彼等が、昨年11月のO-WESTでの活動休止ライブから8ヶ月。遂に封印を解く時が来た。

昨年8月、実に4年ぶりとなるアルバム「stereoscope」をリリースするも、YOW-ROW(Vo)が、今井寿(BUCK-TICK)と藤井麻輝(minus(-)、睡蓮)のユニット”SCHAFT”での活動に専念する為、期間限定での充電期間を取っていたGARI。大抵のファンは、「遠くない未来に活動再開するはず」と予感していたに違いないが、7/20のO-WESTは、ド平日にも関わらず、開演前から異様なまでの熱気と期待感に包まれていた。

予定の開演時間を10分程まわった頃、暗転と共に流れ出す荘厳なSE。特段飾ることもなくステージへと上がってくるメンバー達を暖かく迎え入れるファン達。ここまではライブハウスでよく観る光景だ。だが、そんな光景は、GARIのライブでは必要ないということだろう。暖かい空気感をぶった切るかのように流れ出した、乾いたドラムン・ベースのリズム。昨年リリースのアルバム「stereoscope」の1曲目を飾った「SHAKEDOWN」だ。バンドの大黒柱である日下部圭(Dr)が叩き出す地鳴りのようなビートの上に、藤本直樹(Ba)のベースが時に暴力的に、時に妖艶に絡み付き、変幻自在の獨古のギターが描き出す、万華鏡のような色彩。そして、陰と陽が交差するYOW-ROWのヴォーカルが全て支配する。そうだ、これがGARIだ。それはまるで“音のドラッグ”。

“感情”というメーターを一瞬で振り切るようなパフォーマンスは、同じく最新作である「Exactly」へと続き、2005年発売の1stアルバム収録の「SPEEDMASTERⅡ」「next CRIME」へ。10年以上前の楽曲を、まるで未来から届いたかのようなサウンドで鳴らせるバンドは、この世の中にGARIしか居ないだろう。

セットリスト上はMCタイムであったであろう時間も、ロクなMCは無く、互いにアドレナリンの放出が止まらないバンドとオーディエンスの間には、異様な緊張感が張り詰める。そんなライブならではの空気感を切り裂いたのは、「stereoscope」収録曲の中でも、最もへヴィーでパンキッシュな「WE BELONG」。一心不乱にパフォーマンスするメンバー達と、歓喜し暴れまくるオーディエンスの姿から伝わる一体感は、続く4thアルバム「Harmonik / Electrik」収録の「IMAGE GRIDER」で更に加速し、サービス精神ゼロのMCタイム(無論いい意味で)を挟んでからの「F・A・M・E」から、会場は更に異空間へと突入する。

CGが駆使されたMusic Videoも話題を呼んだ「stereoscope」収録の「Serious Drive」、YOW-ROWのタイトなラップが冴えわたる初期の代表曲「Drop Zone」、同じバンドとは思えないJAZZYチューン「Dis-KOOL」を挟み、GARIの楽曲の中で最もパーティー感の強い「Hey Now!」で、場内には更なる一体感が。そんな彼等のパフォーマンスを見ていると、常々思わされる。“このバンドはカメレオン”だと。曲ごとに様々な色彩を放つが、そのサウンドは全て“GARI”でしかない。こんな芸当を成せるのは、世界を見渡してもギターポップ~ハードロック~ハウス~ダブまでを消化してきたPrimal Screamぐらいだろう。と、改めてGARIの凄さを実感していると、最後の最後でまともなMCタイムが。日本人離れしたクールなビジュアルとは裏腹に、MC時には可愛らしさも覗かせるYOW-ROW。彼の「新作作るよ」とのアナウンスと共に演奏されたのは、「無題」の新曲。GARIの次なる“進化=深化”の片鱗が見えた気がしたが、ラストの2ndアルバム収録の「X-TREME」で、その予感は再び闇の中へと葬り去られた。やはり、GARIを一つのジャンルへ当て嵌めるなんて到底不可能だ。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム。ロックバンド然とした編成の4人が鳴らすのは、「過去」と「現在」と「未来」を繋ぐ、「GARI」という全く新しいジャンルなのだから。

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