ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

大人が「親友だよね」と関係性を確認し合うのはNG

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 親友の定義は決まっていない。本誌が女性200人にアンケートで聞いてみたところ、多かった答えは「何でも話せる」だった。児童文学から時代小説まで、幅広いジャンルを描く小説家のあさのあつこさん(61才)に、親友について聞いた。男の子同士の友情を描いた『バッテリー』は累計1000万部のベストセラー。3児の母でもある。

 * * *
 私が親友と呼べるのは2人。1人は長女が中学生の時のママ友で、もう1人は大学時代の友人です。ママ友は出会って30年、大学の友人は40年以上になりますから、長いつきあいです。

 私にとっての親友とは、居心地のいい人です。一緒にいて、気持ちがいい。取り繕わなくていい。

 でも、ただふわふわしているだけではなくて、ぶつかって本音も言えます。ママ友とは、子供に関することでけんかしたことがあります。私の思いをぶつけたら、すぐに自分の非を認めて謝ってくれたんです。その時、この人はすごいなと思いました。それで仲直り。15年ほど前のできごとです。

 知人は知っている人ですよね。こちらの意思とは関係なくつきあう。ご近所や仕事のつきあいが含まれていると思うんです。一方、友人や親友は、「こちらからおつきあいしたい」「私が一緒にいたい」という自分の気持ちが入ってくると思うんです。その度合の強さで、友人と親友の線引きができると思います。

 だから、私は「自分がこの人は親友だ」と思ったら、その人は親友だと思っています。もしかしたら相手は自分を親友だと思っていないかもしれない。すれ違いがあって裏切られたということもあるかもしれないけど、それは当たり前のことのような気がします。

 いちばん大事なのは、自分がどう思っているのかなんです。相手にどう思われたいかを気にしてしまうと、いい関係性が築けないと思います。

 もちろん、「親友だよね?」なんて確認し合ったことはありません。人との関係に名称をつけて確認するのは、若い人の特権です。年を取ってからいちいち、その関係性に名前をつけて確認し合うことは、大人はやってはいけません。

※女性セブン2016年8月4日号

【関連記事】
大前研一氏「親友がいないという悩みはどうでもいい類の話」
親友の6割超が学生時代の人 「1万円以上貸してと言える」
『女性の品格』著者・坂東眞理子氏に「親友の品格」を聞いた

NEWSポストセブンの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP