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織姫と彦星が会えるのは年に一度じゃなかった!「天の川」を鑑賞するときのポイント

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天の川は、7月7日の七夕(たなばた)の日にしか見えないと思われがち。実は、天の川は1年中見ることができます。しかし都市部の光(光害:ひかりがい)が少なくて、空が暗い場所でしか見ることができません。

天の川にまつわるお話や天の川が見える場所などについて、大好きな写真家さんの写真などでご紹介します。

 

「七夕」は年に2回あるって本当?

Photo by Jyunichi Yokomichi

7月7日は、七夕ですね。横道順一さんが、撮影された写真で分かりやすく説明をされています。この三角形は「夏の大三角」と呼ばれています。3つの星は明るいので、光害の多い都市部でも確認出来ます。
 
左右に白い川のように見えるのが天の川です。天の川をはさんで、織り姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)が見えます。年に1度、天の川を渡って、織り姫星と彦星がデートします。
 
この7月7日は、新暦の七夕なのです。旧暦の七夕は、今年(2016年)は8月9日で、「伝統的七夕」と呼ばれ、毎年変わります。7月7日は梅雨の真っただ中なので、星を見ることは難しいですね。8月9日なら、梅雨明けしているので、織り姫星と彦星が見える確率は高いので、良い空が見える場所で見上げてみましょう!
 
伝統的七夕や七夕伝説などについて詳しくお知りになりたい方は、下記のサイトをご覧ください。

■国立天文台
ほしぞら情報 2016年8月 伝統的七夕
伝統的七夕について教えて
■アストロアーツ
【特集】七夕/伝統的七夕(2016年)

 

天の川の見え方は?

Photo by Hironori Funahashi

2010年7月にニュージーランドのテカポで撮影した写真で、タイトルは「天へ続く道」です。「善き羊飼いの教会」の上に見えるのが天の川でで、見た眼には白い雲が川のように見えます。

「×」部分の黄色く輝いてる部分が天の川の中心部。午後9時ごろになると天の川の中心部が真上に登り、素晴らしい絶景が見えます。

 

天の川は英語で「milky way」と言いますが、まさにミルクを流したような道のよう。

天の川銀河は私たちの太陽系が属する銀河で、天の川銀河の渦の腕の先の方に太陽系があります。つまり天の川を見ることは、私たち太陽系が属する銀河を見るということになります。

 

天の川銀河はどんなもの?

Photo by www.eso.org

上の絵は、天の川銀河を上から見た想像図です。円盤のような形をしていますね。世界各国の研究者により、うず巻き状になっていることが解明されつつあります。中央部のやや下に「Sun」の記載がありますが、ここが私たちの太陽系の場所です。

天の川銀河の直径は、10万光年と想像されています。1光年は、光の速さで1年かかる距離です。

 

光は1秒間に30万km進みますので、1秒間に地球を7周半します。天の川銀河の大きさがいかに大きいか想像いただけますね。中央の黄色い棒のような部分が天の川銀河の中心部です。

横から見るとお皿を伏せたような円盤の形をしています。

 

北海道・ニュージーランドの天の川(KAGAYAさん)

星座や宇宙を題材にCGやプラネタリウム番組を制作されていて、素晴らしい星景写真を撮影されているKAGAYAさんをご存知の方が多いと思います。撮影でご一緒させていただきましたが、素晴らしい写真家さんです。

世界各地・日本各地で星空を撮影されているKAGAYAさんのお勧めは、北海道東部です。熊の出没が多いので、スマートフォンで音楽を大音量で鳴らすそうです。

北海道厚岸郡の天の川

天の宝石、浜辺の宝石。
(北海道厚岸郡にて一昨日撮影) pic.twitter.com/2LY3C9pUtt

— KAGAYA (@KAGAYA_11949) 2016年6月12日

北海道霧多布岬の天の川

銀河を照らす灯台。
昨夜、北海道霧多布岬(湯沸岬)にて撮影。 pic.twitter.com/fT13OgrVsv

— KAGAYA (@KAGAYA_11949) 2016年6月11日

ニュージーランド南島の天の川

梅雨空なので過去の写真から、南半球の天の川。
さそり座(写真左)から南十字(写真右下)へ伸びる光の帯が天の川です。
(昨年ニュージーランド南島にて撮影)
今日もお疲れ様でした。明日も穏やかな1日になりますように。 pic.twitter.com/9EcgoyufcZ

— KAGAYA (@KAGAYA_11949) 2016年7月13日

房総半島南部で天の川が見える場所

房総半島南部では天の川が見えます。都心からアクセスしやすい星見スポットです。
参考になればと、わたしが実際に行ってみた経験からおおよそのエリアを記してみました。 pic.twitter.com/pcvG4yS9cw
— KAGAYA (@KAGAYA_11949) 2016年6月28日

KAGAYAさんの写真集「星月夜への招待」は、おすすめです!!

 

オーストラリアの天の川(原野哲也さん)

天体望遠鏡にカメラを取り付けて天体写真を撮影される原野さんですが、星景写真も素晴らしいです。

Photo by Tetsuya Harano

オーストラリアの光害の無い広大な土地で、自撮りされた写真です。美しい天の川を眼の前にして、喜びの気持ちが伝わります。

Photo by Tetsuya Harano

円周魚眼レンズで撮影された全天の星空です。美しいですね!

原野 哲也さん: Twitter・Instagram

 

長野県方面の微速度撮影動画(小林幹也さん)

いつも素晴らしい微速度撮影(タイムラプス)動画を見せていただいている、小林幹也さんの動画をご紹介します。撮影地は、美しい星空を見るのに良い場所ですね。

 

長野県美ヶ原高原

長野県南佐久郡南牧村野辺山高原

長野県立科町蓼科山七合目

小林 幹也さん 星空のある風景タイムラプス「三日月ロックⅤ」

 

いつ、国内のどこで、天の川を見るか?

Photo by Hironori Funahashi

この写真は、2015年5月に、鳥取県の大山(だいせん)の北側で撮影したものです。右下が明るいですが、これは都市部からの光害によるもので、天の川が見えにくくなっています。

天の川が良く見える季節は?

日本国内では天の川の中心部方向が見える、3月から9月ごろに濃い天の川が見えます。冬にも天の川は見えますが、中心部と反対方向の天の川なので薄いです。

月の光の影響は?

明るい月が夜空で輝いていると、天の川は見えにくくなります。できれば、新月期がおすすめです。月齢カレンダーで調べてみましょう。

天の川が見える時間は?

日没の2時間後~日出の2時間前が目安です。おおむね、午後9時ごろ~午前3時ごろと考えて良いでしょう。

天の川が見える方向は?

季節や時間によって異なりますが、夏場なら南東~南西方向に天の川中心部が見えます。

相談できる公共機関は?

PAO Naviには、全国プラネタリウム&公開天文台情報があります。観望会などの各種イベントを行っていますので、参加したり相談もできたりします。

 

光害が少なく、良い空が見える場所で見ましょう。写真や動画でご紹介した場所がおすすめですが、下記のリンクには、お勧めスポットが紹介されています。

■三菱自動車 見上げるプロジェクト 「極上 見上げ時間」 極上見上げスポット・満天スポットが掲載されています。

■三菱自動車 見上げるプロジェクト 「日本の星は美しい」 タイムラプス撮影映像の紹介と撮影場所が掲載されています。

■全国星空スポット Google My Mapsに星空スポットが記載されています。

もっと詳しく調べてみたい方は、次の光害マップで調べてみましょう。

 

光害マップで「天の川を見るのに良い場所」を詳細に調べる

Photo by www.lightpollutionmap.info

「Light pollution map」というサイトがあります。ここでは、都市部からの光害の影響を教えてくれるので、重宝しています。ただ見通しだと都市部からの光害は、50km~100kmの距離でも影響しますので、ご注意ください。

日本で天の川を見るには、南方向が暗い場所を選びましょう。拡大・縮小ができて、世界各地の光害も見えますので移動してみましょう!

 

チェックしておきましょう

1.家の近くの慣れた場所なら良いのですが、遠出して知らない場所で、暗い中で移動するのは危険です。初めての場所では、明るい時間帯に道や周辺を確認しましょう。

2.危険な熊やイノシシなどの動物がいるかもしれません。充分に気をつけましょう。

3.観望場所の近くにトイレがあること・明るい照明や街灯が無いこと・南方向に高い山や木立が無いことも確認しましょう。

4.夏場でも標高の高い場所では、とても寒くなりますので、充分な防寒具を用意しましょう。

5.近くにコンビニエンスストアなどが無い場合は、事前に食料調達しておきましょう。

 

まとめ

6月に「天の川が見えない人口は欧州で60%、北米では80%」という報道がありました。日本でも、70%ぐらいの人が肉眼で天の川が見えていないといわれています。

運が良ければ、流れ星が見えるかもしれません。家族や大好きな人と、宇宙に想いを馳せるのも良いです。

ぜひ、新月期に天の川を見に旅に出ましょう!

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