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ロバート・グラスパー・エクスペリメントの来日ツアーがスタート。大阪公演を最速レポート!

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 2010年代の最高峰ピアニストが率いる越境型バンド、ロバート・グラスパー・エクスペリメントがビルボードライブに大阪に再登場。ビルボードライブの登場も5度目となる彼らについては、もはや説明もいらないかもしれない。
 2003年にデビューし、ジャズやゴスペル、ヒップホップ、R&B、オルタナティブ・ロックなどのエッセンスを昇華したスタイルで高い評価を得て、2012年、全編“エクスペリメント”で構成した衝撃作『ブラック・レディオ』で、第55回グラミー賞ベストR&Bアルバムをピアニストとして初受賞する快挙も達成。昨年にはケンドリック・ラマーの大傑作『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』への参加や、西本智実指揮によるビルボードクラシックスへの挑戦し、日本の音楽ファンのなかでも大きな話題を呼んでいる。
 そんな彼らが今回はどんなライブを見せてくれるのか、大阪の夜はそんな期待に包まれ、今回のツアーに初参加しているDJ サンダンスのDJからスタートした。
 レゲエやヒップホップ、R&B、オルタナティブ・ロックの曲を絶妙にミックスされた彼のDJから、ゆっくりと客電が落ち紫色の光につつまれると、屈強な4人の男達がそれぞれゆるりと持ち場につき楽器を構える。曲に少しずつクロスオーバーしながら、グラスパーが弾く美しいピアノのリフ、細かくシャープなビートを刻むマーク・コレンバーグのドラム、ケーシー・ベンジャミンの妖艶なサックスが絡み、徐々に甘美なメロディを表出させながら、いつのまにか幕を開けたビルボードライブ大阪は、独特の緊張感に包まれ,水を打ったように静まりかえった。そしてケイシー・ベンジャミンのヴォコダーを通したヴォーカルがその静寂を破ると同時に、会場全体は彼らの世界に完全に引き込また。その後はあまりにも美しく、スリリングで、とにかく緊張感溢れ、セット・リストを固定しないことで知られる彼らだけに、曲目などは毎回予測不能で気を抜くと置いていかれるような、そんなライブだった。
 現代ジャズシーンの最重要人物として、ますます注目が高まる彼らは、今回の来日で【UMK SEAGAIA JamNight 2016】、そして【FUJI ROCK FESTIVAL’16】に出演した後、ビルボードライブ東京にも出演する。革新性の象徴とも言える“エクスペリメント”の演奏を、ビルボードライブでぜひ目撃して欲しい。

Photo: Kenji Uyama

◎公演情報

ビルボードライブ大阪
2016年7月20日(水)~7月21日(木)
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UMK SEAGAIA Jam Night
2016年7月23日(土)~24日(日)
※ロバート・グラスパー・エクスペリメントは7月23日に出演予定
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FUJI ROCK FESTIVAL ’16
2016年7月22日(金)~24日(日)
※ロバート・グラスパー・エクスペリメントは7月24日に出演予定
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ビルボードライブ東京
2016年7月25日(月)~7月27日(水)
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