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L25世代とこんなに違う!小・中学生のネット環境とは

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近い将来、子育てをする可能性のあるL25世代。子育てについて想像してみるとき、子どもを取り巻く環境が、自分たちの幼少時と大きく差があって、不安になってしまう…という人も少なくないのでは?

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特に大きく変化したものといえば、ここ20年で爆発的に普及したインターネット。未就学児の頃からネット環境に慣れ親しんだ現在の小中学生は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、PCやスマホを当たり前に操作する世代です。

インターネット黎明期に幼少時代を過ごしたL25世代には想像もつかないほど、ネットやデジタルデバイスとの距離が近い彼ら。いったいどんなインターネットライフを送っているのでしょうか? 子どもを取り巻くネット事情に詳しい千葉大学教育学部の藤川大祐教授に話を聞きました。

「十数年前と現在のネット環境で、一番変化したのはツールです。現在の25歳が小中学生だった2003~2004年頃は、ようやく携帯電話が広く普及した時期。一方現代では、2013年に携帯電話・スマホの世帯普及率が50%以上に。その中でも、10代のスマホ利用率がこの年に急増したことを機に、利用するツールの中心が携帯電話からスマホに移り始めました。携帯電話・スマホのいずれかを所有する未成年59%以上のうち、小学生の10%弱、中学生の約50%、高校生の80%強がスマホを使用していることも分かっています(内閣府調べ)」(藤川教授、以下同)

デバイスの進化は、ネットの使い方にも大きな影響を及ぼしているといいます。

「2003年頃の携帯電話は、機能が少なく、通信速度も遅いことから、一方通行的に携帯電話用サイトを見る使い方が主流でした。しかしスマホが普及すると、写真や動画などが撮影でき、さらにそれをアップするに堪えうる通信速度でアクセスできるSNSアプリが登場したことから、ユーザー同士がコミュニケーションをとることが増えてきました。現在はLINEやTwitter、Facebookに加え、Instagramやツイキャスのように写真や動画ベースのツールを駆使した交流が行われています」

確かにスマホの登場によって、ネットにアクセスしたときの、快適性や娯楽性は飛躍的に向上しました。ただ、便利になった一方で、怖いのは子どものスマホ依存。さらに、親世代としては学力との相関関係も気になるところですが…。

「よくスマホの利用時間と成績との相関関係が指摘されますが、スキマ時間のほぼ全てをスマホ利用に費やしている子どももおり、確かに親世代にとっては心配の種でしょう。利用時間には個人差があり、長時間スマホを使う子どもほど成績が悪いことが分かっています。いくらスキマ時間とはいえ、子どもがスマホで長時間ネットを利用することは望ましいとはいえないでしょう」

ちなみに、2015年の内閣府調査では、小学生の1.9%、中学生の7.1%が、平日にスマホでインターネットを「5時間以上」利用していると回答しています。スマホが普及したことで子どもがネットに触れやすい環境になっているのは確か。決して楽観視はできないようです。

さらに、学力とは異なるものの、生きていくうえで重要な能力を育む機会を損失する不安もあるとか。

「スキマ時間の全てをスマホに費やす弊害は、“ボーっとする”時間がなくなってしまうことです。一見無駄に思える“何もしない時間”というのは、将来のことを考えたり思考を巡らせたりする大事な機会。何かに関心を持ってネットを利用していればまだしも、そうでなければ将来への投資がまるでできていないことになります。学力とはまた別の“生きていく力”のようなものが損なわれている可能性も多分にあると考えられるでしょう」

スマホという強力なデバイスの登場により、子どもたちのネット環境は著しく変化している模様。ただ、我が子の将来を思えばこそ、その利用頻度は大人がある程度コントロールする必要があるのかもしれません。
(末吉陽子/やじろべえ)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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