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【テストの成績UP】夜更かし勉強の眠気は “プラセボ睡眠”でごまかす

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「病気のときに、ただのビタミン剤を『効果がある』と渡されて飲んだら、本当に体調が良くなった」なんて経験をしたことはありませんか?

実際には効果はないはずなのに、病気が快方に向かっていく。そんな偽薬(ぎやく)に効き目があると思い込んで身体の自然治癒力を引き出す「プラセボ効果」が、実は睡眠の質を上げたり、眠気を吹き飛ばしたりすることにも役立つそうなのです。しかも上手に活用すれば、夜更かし勉強で寝不足気味になったとしてもテストで良い結果を出せるという研究報告もあります。

「プラセボ睡眠」で実際に勉強の成果が上がった!

興味深い報告をしたのは、2014年、アメリカのコロラド大学が学生164人を対象に行った「プラセボ効果と睡眠」の関係についての研究。

この実験では、予め学生に「大人の睡眠時間の20~25%はレム睡眠で、これより低いと眠りの質は悪く、学力試験の成績が悪くなる。25%以上なら眠りの質が良く、試験でも良い成績をとれる」と偽の情報を伝えておきました。

そして、学生に架空の最新機器(単なる脳波測定器)を取り付けて「睡眠の質を測る」と嘘をついて一晩寝てもらい、起床後に一方のグループには「レム睡眠が平均を上回っていた(28.7%)」、別のグループには「平均以下だった(16.2%)」と報告しました。

その後、学生に数種類のテストを受けてもらった結果、「レム睡眠が平均以下だった」と伝えられたグループではテストの点数が平均点以下だったのに対し、「レム睡眠が平均以上だった」と言われたグループでは平均を上回る好成績になったそう。(※1)。

「実際には眠気があっても、『よく眠れた』というポジティブな思い込みが勉強の成績を上げる」という結果から、研究チームはこの現象を「プラセボ睡眠」と名づけました。

夜遅くまで一生懸命勉強した日ほど寝不足で頭が働かなくなりがちですが、前向きな思い込みで眠気をごまかし、脳のパフォーマンスが向上するのならぜひ実戦したいですね。

不眠の悩みに効果的な「認知行動療法」

さらに「プラセボ睡眠」は、「眠れないけど、頑張って眠らなくちゃ」と思い込み、ますます眠れなくなってしまうような睡眠障害を抱えている人にも効果を発揮すると考えられているそう。

現在では、「薬に頼らず不眠の問題を少しずつ矯正していこう」というコンセプトから、ものに対する見方やとらえ方をポジティブに見直し、気分や行動を変えていこうという治療法「認知行動療法」の活用が話題になっています。これはマイナスな感情をプラスに転じるプラセボ的な発想で、「米睡眠医学会」も不眠症の初期治療法の一つとして推奨しているのだとか。

また、オンラインで「認知行動療法」を行っている「SHUTi」が、「米国立衛生研究所(NIH)」と協力し、慢性的な不眠症患者に対する「認知行動療法」の効果をレポートしています。研究では成人45人を対象に、認知行動療法グループ(22人)と、治療を受けない対照グループ(23人)に分け、不眠症重症度指数(ISI)で症状を測定しました。

すると、認知行動療法を受けたグループはスコアが15.73から6.59に改善。さらに、対照グループに比べて認知行動療法のグループは入眠後の中途覚醒が減少し、睡眠効率がぐんと上がったそう(※2)。

今後は認知行動療法が不眠、特にネガティブマインドな傾向が強い人の治療に積極的に活用される日は近そうです。また、不眠症とまではいかなくとも、「睡眠の質をもっと高めたい」「日中の眠気をどうにかしたい」という人にとっても、認知行動療法は薬を服用せずに睡眠を改善するお手軽な手段の一つとして世の中に広まっていきそうですね。

「ストレスや疲労をうまく解消できず、なかなか眠れない…」という人は、意識を前向きに転換する習慣をつければ、睡眠の悩みは予想以上に改善されるかも。不安いっぱいで夜遅くまで勉強してしまいがちなテスト前こそ、眠気をごまかし「あ〜よく眠れた!」とポジティブに思い込む「プラセボ睡眠」で良い結果を出しましょう!

≪参考≫

※1 C. Draganich, et.al; Journal of Experimenta Psychology: Learning,, Memory, and Cognition; Vol 40(3)/ Placebo sleep affects cognitive functioning.

※2 Lee M. Ritterbnd, et.al; Arch Gen Psychiatry. 2009 Jul; 66(7):692-698; doi: Efficacy of an Internet-Based Behavioral Intervention for Adults With Insomnia

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