【激ウマ】サバ缶みたいな骨までホロホロのサバ水煮を作って「ご馳走ひっぱりうどん」を作った!【料理解析】

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サバ缶を作ってください!

「サバ缶を再現してください!」と私。

「買えば良いでしょ!」と妻。

「ソレで究極のひっぱりうどんを作ってください!」

「だからサバ缶買ってきて納豆入れて『ひっぱりうどん』作れば良いでしょ!」

「作ってみたらば、何かしら見えてくることもあるカモしれないじゃぁないですか!」

「ひっぱりうどん」は美味しいのだ

「ひっぱりうどん」は山形県の郷土料理。釜、または鍋で茹でたうどんをサバ水煮缶、納豆、ネギ等で作ったタレというか具にからめていただく。釜から直接ひっぱりあげて食べるから、納豆が糸を引くから等、名前の由来は諸説あるそうです。

我々夫婦は山形の出身ではないのですが、ある日妻がテレビで紹介されていたのを真似て作って以来のお気に入りの食べ方に。

で、話は戻って。

「缶詰の魚の骨ってスゴいよね。食べるとすぐにホロっと砕けちゃって。家の煮魚もこんな風にならんもんスかね」

「簡単よ。圧力鍋で煮ればいいんだもん」

「え、ホントに? じゃあさ……サバ缶を再現してください!」

というわけで冒頭の会話に続くわけです。

なんだか「料理解析」の記事の為に、無理やりひねり出してる案のように見えなくもありません。

まったくもってその通りなのですが、果たしてどのようになることやら。

サバの水煮は自作がおススメだべし!

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結論からいえばこのようなことに。

作ってみたらば、コレが比べものにならないくらい美味しい。

高級なサバ缶の味はワタクシ、知りませんよ。

あくまで安価なサバ缶と妻自作の「缶詰にはなっていないけど、骨までやわいサバの水煮」を食べ比べてみた感想を言っておるのでございます。

とにかくサバの水煮は自作がおススメなのです。

さあ作ろう! やれ作ろう!

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「骨までやわいサバの水煮」の材料は サバ二枚おろし2匹分(半身4枚) 昆布出汁の素 大さじ1 塩 適量 水 適量

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サバを食べやすい大きさ、半身を約5等分ぐらいに切る。

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両面に塩をひとつまみずつふります(これはサバの臭みとりのため)。

サバを霜降りします。

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トレイに入れ、

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沸騰したお湯を注ぐ。

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素早く湯切りする。

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水を注いで素早く水を切る。霜降りは以上。

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圧力鍋にサバを敷き詰める。

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昆布出汁の素を大さじ1杯。

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塩ひとつまみ。

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サバがヒタヒタになるまで水を入れる。

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圧力鍋の蓋をして強火で加熱。蒸気がシューッと出てきたら弱火にして30分。

30分経ったら火を止めて圧が抜けるまで待つ(約15~20分)。

蓋を開けてサバの骨の様子をみる。まだ骨が硬ければ同じ行程を繰り返す(水が減っていたらヒタヒタになるまで水を足す)。

我が家では3回繰り返したので、加熱から圧抜きを含めると全部で2時間~2時間半といったところ。

煮る時間は使用する圧力鍋によって違うので、最初は30分間隔の作業で様子をみて、次からは一息で作るようにすればよいでしょう。

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一晩置いてから鍋に軽く蓋をして、炭酸を入れて一煮立ちさせ、冷ましておきます。

最初から炭酸で煮れば時短になったかとも思いました。今度試してみましょうというところ。

このサバ水煮で「ひっぱりうどん」を食すのですよ!

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材料はサバ水煮(適量)、納豆(適量)、ネギ小口切り(適量)、うずらの卵(お好みで適量)、醤油(適量)、うどん(適量)。

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ネギを小口切りに。

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納豆をまぜまぜ(付属の辛子とかタレも全部混ぜちゃいます)。

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うどんを茹でて、

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一度、ザルにあげて冷水で洗ってぬめりをとり

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再び沸騰したお湯をはった鍋にうどんを入れて、サッと煮立たせます。

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お膳立てはこんな感じ。

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具を器に入れて醤油を適量たらし、

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ずるずる~!

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うまい!!!!

サバの風味がしっかりと残っていてそれがとても香ばしい。納豆と合わせるのならこの位香りが残っているほうが美味しいです。骨もホロホロっと噛むと砕けてしまい、この食感も素晴らしい。

普通のサバ水煮缶で作った具でも食べ比べてみたのですが、コレがなんとも気の抜けた味。ま、特売品のサバ缶と比べちゃ可哀想なんですがね。

自作のサバ水煮で作ったひっぱりうどんは〝ごちそう〟といって良いくらいのグレード感があります。

さらにヤバいアレンジを

さて「ひっぱりうどん」も美味しいのですが、我が家ではここからさらにアレンジして、納豆の代わりに「梅干しキムチ」というものを投入し、冷たいざるうどんで頂くということもちょくちょくします。

ただしこの「梅干しキムチ」がなかなか売っていない。我々は「横浜橋通商店街」という商店街のキムチ屋さんで偶然見つけて購入し、このような食べ方をするようにいたっています。

横浜に遊びに行った時のお楽しみで毎回買って帰るのですが、今回はこの「梅干しキムチ」もついでだから自作できないかとチャレンジしてみました。

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用意するのははちみつ仕上げの甘めの梅干しとキムチの素。

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ジッパー付き保存袋に梅干しを入れ、

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キムチの素を入れ、

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全体をなじませてからしっかりと空気を抜いて放置。

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だいたい3日漬ければ出来上がり!

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お膳立てはこんな感じ。具はサバ水煮、ネギの小口切り、梅干しキムチ、薄口醤油。

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これをぐちゃぐちゃに混ぜて、ずるるる~っと頂きます。

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うまいのでございます。

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途中で具を足したりなんかして、ワシワシ頂きます。

夏にピッタリなのでございます。

今回、早く食べたくて梅干しを一日漬けただけて食べちゃったのですが、梅の中までキムチが浸透してなくても十分美味しい。

なので漬けるのが面倒だったら甘い梅干しとキムチとサバという組み合わせでも良いんじゃないかと思います。

これは名前をつけてないんですが「サバと梅干しキムチの混ぜざるうどん」てな感じでしょうか。

ちなみにこの具はご飯にのせて食べても旨いです。

さて今回はサバ水煮を作るといっても、なかなかサバ缶を作る技術には勝てないのではないかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。

もちろん、ひっぱりうどんは市販のサバ缶で作るのが通常のレシピですし、普通に美味しいのですが、サバの水煮を自作した方が倍は旨いです(我が家比)。

「ご馳走ひっぱりうどん」「サバと梅干しキムチの混ぜざるうどん」。ぜひお試しを!

サバビヤ~ン! トレビヤ~ン!!

書いた人:吉田いつし

吉田いつし

東京出身。エディトリアル・デザイナー。書籍の装幀や雑誌のデザインをしながら、散歩のフリーペーパー『路地と道くさ』を発行。東京ストローラブラボ代表。HPでブログ「路地と道くさな日々雑感」を毎日更新中。 HP:東京ストローラブラボ 猫の哲学「ネチカ」も毎日更新中

作った人:浅見ゆき

浅見ゆき

吉田の妻。吉田が自宅の仕事場で編集者と打ち合わせをしていると、突如居酒屋『路地亭』を強制的に開店し、酒と肴をお見舞いする。料理解析家(だいたいの料理は一度食べれば再現できる!)。 料理ブログ「浅ゆきの甘辛キッチン。」

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