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感染患者が過去最多! 厚生労働省も警鐘を鳴らす「E型肝炎」

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E型肝炎患者が過去最多になったことがニュースで話題となっております。

この感染症をめぐり、厚生労働省が去年6月、飲食店で生の豚肉を提供することを禁止しました。

そこで今回は、世間をにぎわす「E型肝炎」の実態について、医師に聞いてみました。

E型肝炎とは、何ですか?

ウイルス性肝炎にはA型、B型、C型、D型、E型の5種類がありますが、E型肝炎はその1つです。

B型、C型、D型は血液を介して感染し、慢性化することがありますが、A型とE型は水を介して経口感染し、慢性化することはありません。

E型肝炎は人間の体内にどのように感染しますか?

感染経路はE型肝炎ウイルスに汚染された水を介しての経口感染ですが、汚染されていれば何でも経口感染する可能性があります。東南アジアの国々では洪水の起こるシーズンになると集団発症します。

日本では下水道が完備されていますので、洪水が起こっても集団発症することはありませんが、シカやイノシシなどの野生動物の肉や、汚染された豚肉を生で食べることによって発症します。

E型肝炎が体内に入ると、どのようなことが起き、どのような症状が現れますか?

E型肝炎ウイルスが体内に入ると、約6週間の潜伏期ののち、以下のような症状が現れます。

・倦怠感

・食欲不振

・吐き気

・腹痛

・発熱

・肝機能障害

・黄疸

大部分は安静で良くなりますが、劇症化したり、これらの症状が起きずに感染することも多いです。

また、妊婦や高齢者が感染すると劇症、重症化しやすい傾向があります。

E型肝炎になったさい、どのような治療方法がおこなわれますか?

肝炎の程度にもよりますが、床上安静が基本です。食欲がない時は点滴を行います。

劇症化する可能性があるときは、肝機能を改善させるために肝庇護剤の内服及び点滴、ステロイドホルモンの使用を行います。

それでも改善しない場合は出血予防のために血液製剤の輸血、意識障害などの予防のために、血液中の有形成分(赤血球、白血球、血小板)を除いた血漿(けっしょう)交換などをおこないますが、最悪の場合、肝臓移植が必要となることもあります。

E型肝炎を防ぐために、日常生活で気をつけた方が良いことを教えてください。

感染経路は経口感染で、ウイルスに汚染された食物、水の摂取により感染することが多いので、予防には手洗いと飲食物の加熱が重要です。 野生動物の内臓や豚のレバーを食べる際には、中心部まで火が通るよう十分に加熱しましょう。

また、E型肝炎が流行している地域へ旅行するさいは、未開封の保証がない飲料水(氷も含みます)、非加熱の魚貝類、自分自身で皮をむいていない非調理の果物や野菜をとらないように注意する必要があります。

最後に「E型肝炎」についてアドバイスをお願いいたします。

E型肝炎は予防できるワクチンがまだありませんので、感染しないように気をつける必要があります。汚染された水から経口感染しますので、流行している場所に旅行する時は注意しましょう。

また、豚肉や野生動物の肉を調理するさいには、火をきちんと通して食べるようにしてください。

(監修:Doctors Me 医師)

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