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【彼氏にやってほしいバイト】人力車のアルバイトは働いているだけでイケメンになれそう

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筋肉質のイケメンが笑顔で観光地を案内してくれる……そんな夢のような体験が味わえるものといえば、人力車ではないでしょうか。ほどよく日焼けしたマッチョな車夫さんが、私のために人力車を曳いて、私だけのために素敵なところへ連れて行ってくれる。お客さんとして利用するぶんには「本当に最高」という言葉しか浮かびません。

けれども働くぶんには「重労働で過酷」というイメージがあります。実際に車夫さんとして働くことは大変なのでしょうか。そこで今回、浅草にある「時代屋」さんにお邪魔して、車夫さんの仕事について聞いてみることにしました。

 

向いている人は「クラスの中心にいるタイプ」

出迎えてくださったのは、ご自身も車夫として活動することもあるという浅香晴之さん。ベテラン車夫になると「お名取さん」と言って、特別に名前をつけられるのだそうです。ちなみに浅香さんの車夫名は「俥(くるま)久松」さん。かっこいい。

浅草といえば、雷門や浅草寺、仲見世通り……そして吾妻橋から目前に見えるスカイツリーと、観光スポットの数々。道沿いに人力車もたくさん見かけますよね。「時代屋」では女性も含め、20~30人くらいの車夫さんが在籍しているそうです。

車夫さんは、ガイドの仕方や話し方などをしっかりと研修してからデビューします。きちんと研修があるとはいえ、やはりお客さんとのコミュニケーションが求められる接客業でもあります。お客さんに合わせた対応が求められるからこそ「クラスの中心にいるような、いろいろな人から好かれやすく人懐っこい人」が向いているそう。

うわ、私はめちゃめちゃ人見知りなので絶対この仕事は向いていない……。やはり、最初から社交的で明るい人しかなれないのでしょうか。

「人見知りでも大丈夫ですよ」というのは、車夫として働いている大学生の富田和泉さん。

「この仕事を始めたきっかけは、先輩が働いていたことと、人見知りだった自分を変えたかったから。今ではいろいろな人と話すことが楽しくなりましたね」

まったく人見知りだったことを感じさせない爽やかな笑顔に、こっちが戸惑います。人力車の仕事というと、コミュニケーションだけでなく、体力勝負なところもありそうですね。もともと体力には自信があったのでしょうか。

「昔から野球をやっているので、もともと足腰はしっかりしているほうだと思います。ただ、この仕事を始めてから、現役のころよりも足は速くなりましたね(笑)」

脚、脚……! こんなに躍動感のある筋肉、なかなか見たことがありません。太ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん)から生命の息吹を感じます。これが日々人力車を曳くことによって培われたものだと思うと、浅草の街に足を向けて寝られません。そして富田さんの基礎筋肉を作り上げてくれた野球の神様であるベーブルースにも感謝したい。

ちなみに富田さんにアルバイトを紹介してくれた先輩の車夫さんは、人力車のアルバイトでかなりの金額を稼いでいたらしく、そのお金を元手に現在は海外留学中とのこと。うーん、夢がある……。実際のお仕事の内容がますます気になってきました。

 

いざ、人力車に乗って浅草観光へ!

それではさっそく、浅草案内に連れて行ってもらいます。案内していただいたのは、時代屋で働き始めて4年。俳優の仕事をしながら車夫をしているという山本俊樹さん。

お客さんをガイドする仕事なだけあって、みなさんその土地に詳しいですよね。もともと浅草にはよく来られていたんですか?

「出身が関西なので、最初は土地勘もなかったですね。休日に先輩が浅草を案内しくれたこともありました。ただ、この仕事は単純に浅草を案内するだけでなく、お客さんとの会話を楽しむことも重要です。最近は中国のお客さんも多いですが、大学生のとき、中国に1年間留学していたので中国語で話すことも。もちろん関西弁もしゃべれますよ!(笑)」

……やっぱり脚しか目がいきません。人力車の仕事をすればこんなすばらしい筋肉に仕上がるのか……。

浅草には観光スポットがたくさんありますが、お客さんはどこに連れて行ってほしいという人が多いのでしょうか。

「お客さんは『○○へ行きたい』と行きたい場所が決まっているよりも、あまり決まってない場合が多いんです。そういうときは食べ歩きがしたいのか、浅草の名所をひと通り見たいのか、相談しながら一緒に決めています。個人的なおすすめはやっぱり伝法院通りですかね」

それではぜひ、伝法院通りのほうまで連れていってください……!

 

人力車は意外と重くない!?

わー! こんなに安定して人力車を走らせるなんて、やっぱり運動神経がよさそうですね。山本さんはもともとなにかスポーツをやっていたんですか?

「ずっとダンスをやっていました。ただ、人力車を曳くときと使う筋肉が全然違うんですよね。この仕事を始めて、足はかなり太くなりました」

たしかに、すばらしい筋肉です。人を乗せて大きな人力車を曳くのは、脚だけでなく腕の筋肉も使いそうですね。

「人力車の仕組みとして、テコの原理を利用しているので腕に負担はあまりかからないんです。『重いでしょ』とお客さんに言われることもありますが、本当に全然そんなことはない。片手でも人力車を曳けるくらいなので軽いですよ」

最近体重が増えてきたことを気にしていたのに、イケメンから「軽いです」とはっきり言ってもらえるなんて、やっぱり最高としか言えません。

 

「ちょっと走ってみましょうか」

わ~!速い!! いくら力はかからないからといっても、そんなに速く走ったら疲れそうです。

「たしかにもともと足は速いほうでしたが、全然息があがったりはしないですね。夏場は暑いので大変ですが、実際にお客さんを乗せているときは忘れちゃいますね」

「ここが伝法院通りです。約200メートル続くこの通りは、浅草らしい名所や見どころがたくさんあって散策にはぴったりなんです。呉服屋の屋根にある“鼠小僧”や、店頭の木製看板などもあって、浅草らしい景観が楽しめるので見ているだけでも面白いですよね」

人力車に乗っていると普段よりも街並みをじっくり見られるのがうれしいです。たしかにガイドの知識は何より、こうやってお客さんと話してコミュニケーションをとることが大切な仕事でもありますね。

 

お客さまの人生の大切な場面に関わったことも

この仕事をしていて一番うれしかったことはなんですか?

「お客さんのプロポーズに立ち会ったことですね。和装した外国人のカップルのお客さんを人力車で浅草神社まで連れていったら、そこで彼氏が彼女にプロポーズをして。『彼女が日本好きだから』と、そのシチュエーションを用意したそうなんです。自分の仕事が人生の大切な場面に関わったと思うと、なんだかグッときました」

「はい、到着です!」

「降りるときは段差に気をつけて、1歩ずつ降りてくださいね」と、腰が引けていたのを最後の最後までしっかりサポートしてくれて、多幸感に包まれたまま人力車の旅は終了。

 

まとめ

外から見ているぶんには大変そうなイメージが強いですが、さまざまな人との出会いがあって、お客さんから喜んでもらえる仕事はやりがいも大きいもの。働いていると筋肉もつくし、会話のスキルもアップするし……と得られるスキルもたくさんあります。

街で見かける車夫さんはみんなイケメンなので顔採用なんじゃないかと思っていましたが、もしかしたら働いているうちにイケメンになっていくのかもしれません。マッチョでトークがうまいなんて、モテる要素しか感じないし、そんな人が身近にいたら絶対好きになる。彼氏が車夫さんだったら、私の心の雷門が開いて、スカイツリーよりも高い愛を浅草寺の観音様に誓えそう。今日一日で車夫こそが「彼氏にしてほしい仕事ナンバー1」になりました。

 

他の仕事でも活用できそうなスキルが身につき、貴重な経験が味わえるこの仕事。「身体を動かすことが好き」「人に喜んでもらいたい」という気持ちがある人なら誰にとっても、魅力的なアルバイトなのではないでしょうか。イケメンの車夫さんに浅草を案内してもらって、私は心が浄化されました。はー……尊い。 取材協力:時代屋

http://www.jidaiya.biz

取材・構成・文:成瀬瑛理子

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