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借金を返してもらう方法はないでしょうか?

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借金を返してもらう方法はないでしょうか?

Q.

 私の母と、その弟との間に金銭トラブルが生じています。その弟は、内縁の妻的な女性の車を買うために、私の母に150万円を借りました。それ以前にも、その弟の子どもの学費として50万円を貸しており合計で200万円になります。
 このうち55万円は返済されていて残債は145万円です。口約束で、書面でのやり取りはありません。ここ2年以上返済が滞っており、返済を求めたところ「150万円は借りていない。120万円だ。それ以前は知らん!」と言われました。後々、証拠がないと言われるのが怖いのでこの会話は録音しました。また、この際、「以前の借金については、だらだら借りては返す、を繰り返しているため、いくら借金が残っているかわからん」と言っている言葉も録音しました。
 これを証拠に裁判をすることはできるでしょうか?また、残りの145万円を返してもらう方法はないでしょうか?

(30代:女性)

A.

 金銭の貸し借りは、法律上「消費貸借契約」と言います(民法587条参照)。
 この契約は、実際に貸し借りの約束をして、その金額を相手に渡すことで成立します。厳密に法律を参照すると書面での契約を取り交わす必要はありません。
 そのため、ご相談者様の事例のように、金銭のやり取りは生じているものの「貸した、借りていない」というトラブルに発展してしまうケースは少なからずあります。
 そして、訴訟において解決を図るのも実務的には「よくある」と言えます。

 ただ、こうした裁判において重要になってくるのは、「いったい幾らのお金を貸していて、幾らの返済があって、残債が幾ら残っているか?」という、いわば契約の現状を各種の証拠から確定させていくことにあります。
 通常は、借用書があれば契約内容を確定させることができ、これによって返済を迫ることができるのですが、ご相談内容を拝見すると口約束だけとのこと。そのため、証拠集めは骨が折れるとお考えください。

 ご指摘いただいたように、残債を認める発言の録音テープもひとつの証拠ではあります。ただ、それより重要なのは、「いつ、いくらのお金を貸したのか?」という点です。
 こうした点を確定させるために、例えば、預金口座の記録を遡って取得したり、使いみちである相手が車を購入した日や金額を調べたりするなどの細かな対応が必要になります。

 次に、消費貸借契約の金額が確定したら、当該契約に基づき、支払いを求めていくことになります。一般的には、内容証明郵便などを活用して支払いを促し、それでも支払いに応じない場合は訴訟手続に移行します。
 最終的には、判決や和解条項として相手方に対して支払い義務を認めさせ、支払いを迫ります。最悪のケースとしては、相手方に支払い義務があることが裁判上認められたものの、支払いに応じないパターンです。

 このような場合は、(相手方に支払い義務を認める内容の)勝訴判決をもとにして、強制執行をします。これは、預金口座や車などを差し押さえて、それを現金化して返済に当ててもらうという手法です。

 ご相談内容を拝見すると、親族間でのトラブルであること、支払いを迫っているものの、応じる見込みがないこと、借りた金額に当事者間で食い違いが生じていることなど課題が多いと思います。
 とりわけ親族間での金銭トラブルの場合、交渉しづらい部分が出てくるのも実情です。

 そのため、先に示したような証拠をできうる限り集めた上で、交渉や(万が一発展してしまった場合の)訴訟手続を弁護士に依頼してしまう方が早い解決が望めるのではないかと思われます。
 よくお母様とご相談なさって、ひとまずは法律相談という形式で弁護士を頼ってみてはどうでしょうか?

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