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知事選出馬上杉隆氏「東京は都民のもの。党の都合関係ない」

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 ジャーナリストの上杉隆氏が東京都知事選に出馬する。上杉氏は完全極秘のなかで出馬準備を進めるなか、本誌に決意を語っていた。上杉氏が元都知事の石原慎太郎氏とともに意識しているのが、ほかでもない政治の師、鳩山邦夫氏だ。奇しくも舛添要一・前都知事が辞職した6月21日に鳩山氏は十二指腸潰瘍で急逝した。67歳の若さだった。上杉氏が都知事選出馬への思いを語る。

 * * *
 出馬を本気で意識したのは、邦夫代議士が亡くなったことが大きいですね。邦夫さんは秘書時代、国会会期中で忙しいのに私の父親の通夜・告別式に参列して、棺まで担いでくれました。

 密葬に参列させていただき、寝ずの番をしながらかつての秘書仲間たちと語り合いました。あるベテラン秘書には、「上杉くんが都知事選にそそのかさなければ(鳩山氏は)首相になれたのに」と言われました。でも、邦夫さんにきわめて近いある人は、「都知事選のころが一番幸せそうだった」と言ってくれもしたんです。

 そして、鳩山事務所出身の秘書の仲間たちの多くが、私のことを応援すると約束してくれた。都知事選挙での鳩山事務所は、最強の秘書軍団です。邦夫さんのお別れ会が済んで、喪が明けたら、出馬会見をしようと決めました。

〈上杉氏は、「わがラディカル、環境革命」と題した資料を提示した。1998年に鳩山氏が行なった講演の抄録である〉

 雑木林や草原といった自然を潰してしまうような開発は悪だ、東京は、成熟した都市になるために、ゼロ成長、場合によってはマイナス成長を目指すことも考えるべきだ、というきわめてラディカルな環境政策についての発言が並んでいる。東大ゴルフ部出身にもかかわらず、ゴルフを止めたのもそのためです。当時はまだ環境問題がそれほど注目されていなかった時期です。

 しかし、その考えは、都知事選を戦った石原さんに影響を与え、石原さんはディーゼル車規制などの環境政策を打ち出します。私の人生にも当時の鳩山東京ビジョンは大きく影響を与えています。引き継ぎたいと思います。

 私は邦夫さんと違ってゴルフは続けていますが、今度の東京五輪では、本来は都の保有する若洲ゴルフリンクスで十分、開催可能なのです。にもかかわらず、組織委員会はわざわざ埼玉県の会員制の霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催しようとしている。公共の若洲でやったら利権も発生しない。それに、若洲ならオリンピック後、広く都民に開放し、公共の財産として使える。これこそが五輪のレガシー(遺産)じゃないですか。

 石原さんは17年前、無所属で「日本を東京から変える」と訴えて出馬しました。東京は自民も民進もない、公明も共産もない、右も左もない。東京は都民のものです。与野党が党の都合で候補者選びに明け暮れていますが、私は「東京を、必ず変える」と宣言し、ひとりで出馬します。

※週刊ポスト2016年7月22・29日号

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