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映画『ゴーストバスターズ』、各批評は“ユーモアある女性たちが創造性のないリブート作品を救った”という見解で一致

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新作映画『ゴーストバスターズ』の製作が発表された際、愛すべきシリーズが女性コメディアン4人組に台無しにされると、インターネット上はすぐさま失望の投稿で溢れかえった。

しかし、7月10日(現地時間)の朝、主人公たちの性別を入れ替えたリブート版映画に対する批評が解禁され、すべて女性キャストで製作されたことはほとんど問題がなかったことが分かる。それどころか、いち早く公開された批評の大多数が、メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグ、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、そして彼女たちを繋ぎ合わせる化学反応が同作を救ったと同意している。ニューヨーク・タイムズ紙のマノーラ・ダージスは、「女性たちは最高で、ユーモアがあり、見事にやってのけている」と、評した。

大多数は、どちらかと言えば、問題点はポール・フェイグ監督にあるという見解で一致している。本紙ヴァラエティのピーター・デブルージュは、リブート版の同作は、1984年のオリジナル作と比べ、「ユーモアと恐怖の両面が増している」と語り、実際は、オリジナル作の亡霊に囚われ過ぎていたことが問題だったと指摘した。デブルージュは、過去作のカメオ出演が、「新作の化学反応を損なわせている」と、語った。

エンターテイメント・ウィークリー誌のクリス・ナシャワティは、「新作『ゴーストバスターズ』は面白いか?その答えは、ある程度は面白いが、出演俳優たちの持つ素質を考えれば十分なレベルには到底達していない」と、語った。ナシャワティは、同作にC+の採点を付けており、「期待ほどの笑いはなかった」と述べたが、キャストたちの化学反応や関係性については称賛した。

確かに、フォーブス誌のスコット・メンデルソンも、「物語の筋が途切れがちで、テンポが微妙で色調にも問題があり、映画のほぼすべてをヒロインたちの存在に頼っている」という、同様の結論に達した。

メンデルソンは、「数字に沿って順番におこなう塗り絵のような、先が読めるリブート版作品に予想以上の期待をしてはいけない」と、続けた。

IGNのテリー・シュワルツは、同作を、「面白いが、多くが期待した通りではない」と、称した。他の批評家と同様に、シュワルツはキャストについて言及し、ウィグとマッカーシーの友人関係の波長が同作の基盤を築いていると述べた。シュワルツは、「残念ながら、この映画の最大の問題点はテンポと編集である」と、締めくくった。「『ゴーストバスターズ』は第一にコメディであり、4人の女性たちが出演することに関して非難する人々に向けて言いたいが、実際は、このシリーズの適任者とは思えないポール・フェイグ監督が問題なのだ」。

デイリー・ビーストのジェン・ヤマトは、キャストに対して同様の称賛をおくり、特にマッキノンが話題をさらったと述べた。ヤマトは、「残念ながら、『ゴーストバスターズ』もまた、21世紀の映画製作スタジオを象徴する問題を抱え込んでいる。テンポが悪く、子どもが見ても安心なコメディに終始し、編集はお粗末、そして、昔のハリウッドにはより鮮明で威勢のいいバージョンが存在しているという不満感を思い起こさせた」と、付け加えた。しかしながら、出演者たちは、「愛すべきSFコメディのシリーズに、例え奇跡でも起きない限りは酷評する者たちの考えを変えることは不可能だとしても、彼女たち自身の旗を打ち立てた」。

インディワイヤーのエリック・コーンは、フェイグ監督と映画『デンジャラス・バディ』のケイティ・ディポルドが執筆した脚本について、「魅力的な演出とさりげない台詞がたくさんあった」と、認めた。「しかし、圧倒的多数の野暮なギャグにだんだんと我慢ができなくなり、効果を狙った第3の出演者の新鮮なスリルのない演出もある」と、綴った。

それでも、臆面もなく夏の楽しみを求める者にとって、『ゴーストバスターズ』は手始めには良い場所かもしれない。前出のニューヨーク・タイムズ紙のダージスは、「陽気で馬鹿げた新しい『ゴーストバスターズ』は、巨大スタジオが提供する珍しい作品である。たくさんの楽しみがある映画だ。使い捨ての楽しさが」と、述べた。

映画『ゴーストバスターズ』は、7月15日に米劇場公開となる。

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