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笑点・山田隆夫 「座布団運びながら死ねたら本望ですよ」

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『笑点』(日本テレビ系、毎週日曜17時30分~)の座布団運び、山田隆夫(59)は10歳のとき、テレビ番組『日清ちびっこのどじまん』でチャンピオンになり、子役でデビュー。

 1970年から『笑点』内の「ちびっ子大喜利」のレギュラーとなり、座布団10枚をためた褒美として『ずうとるび』を結成し、1975年には『紅白歌合戦』にも出場するほど人気を博した。

 その後、結婚を機にグループを脱退し、じきに離婚。慰謝料と2人の娘の養育費の負担が重くのしかかり、次第に仕事もなくなり、「どん底」状態に陥った。

 そんなとき声が掛かったのが座布団運びの仕事だった。28歳のときだ。以来、仕事が安定し、今の夫人とも知り合って再婚し、新たに子供も2人持った。

「それもこれも座布団運びのおかげ。この仕事を始めてから、失われていた運を取り戻したんです」

 今、山田は『笑点』以外に、単発でさまざまなテレビ番組に出演するほか、「笑いと健康」などをテーマにした講演を行なっている。5月にはNHK Eテレの経済番組『オイコノミア』にゲスト出演し、家を買うことを決意した又吉直樹に経験談を語った。

 なぜそんな番組に出演したかといえば、実は山田は座布団運び以外に、「マンション2棟の経営者」でもあるからだ。

 山田は2000年から横浜市に建てた4階建ての家に住んでいるが、2011年に、東京・江戸川区瑞江と江東区住吉に所有していた土地にそれぞれ3階建てのマンションを建て、貸している。

 瑞江は、『ずうとるび』で売れっ子だった17歳のときに買った建売住宅の土地に後年地続きの土地を買い足して建てたもの。住吉は、もともと実家のあった土地を兄姉から買い取ったものだ。

「ローンは組みましたけど、ちゃんと家賃で返せています。これで、人生のひとつの区切りができたと思いましたよ。昔はオシャレなんかせず、趣味の卓球のユニフォームや安い服ばかり着ていましたけれど、今はポール・スミスです(笑い)」

 山田がこれまでに買った土地は、いずれも当初は交通の便がいいとはいえなかった。ところが後年、瑞江には都営新宿線瑞江駅が、住吉には半蔵門線住吉駅が、現在の横浜の自宅近くにも横浜市営地下鉄グリーンラインの北山田駅と東山田駅が、それぞれ新たに開業した。

 何という運の良さだろう。ちなみに、山田はこれまで、ゴルフでホールインワンを5回も出している。

「今、すべてがいい方向、いい方向に進んでいるので、人の悪口をいって運を失わないようにしています」

 家から歩いて数分のところに、縁起が15世紀に遡る山田神社という神社がある。そこにお参りし、祀られている9柱すべての神様の名前を唱え、感謝する。それが、今の家に越して以来、ずっと続けている朝の日課だ。

「もうすぐ還暦ですけど、『笑点』50周年でこうして注目していただいて、自分も生き生きできています。いつになったら引退とか考えず、座布団を運びながら死ねたら本望ですよ」

 そういって山田は顔をクシャクシャにして笑った。

●撮影/橋本雅司 文/鈴木洋史

※週刊ポスト2016年7月15日号

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