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今年のヒット曲は?専門家にきく高校野球応援トレンド

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今年も高校野球の夏がやってきた。選手たちがグラウンドで熱戦を繰り広げる一方、スタンドで熱演をみせるのが応援団やブラスバンド。定番ソングから流行の曲、各校の伝統のナンバーなどなど、野球に興味がなくても応援を見るのは好き、という人は多い。

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そんなブラスバンド、最近のトレンドはどうなっているのか? この7月『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』を上梓する高校野球ブラバン応援研究家・梅津有希子さんに話を聞いた。自身も中高時代は吹奏楽の強豪校に所属していた梅津さんが考える、高校野球の応援の今とは?

◎セカオワ? オリラジ? 注目ヒット曲は

ここ数年、高校野球の応援でよく耳にする曲といえば、『あまちゃん』のテーマ曲(「あまちゃん オープニングテーマ」)だ。その後に続く、最新トレンドは何かあるのだろか?

「正直なところ、『あまちゃん』以降、この曲が人気になる、というものは出てきていないのが実情です。まず、誰もが知っている最新曲、というものが少ない。そうなると、やはり『狙い撃ち』や『タッチ』などの懐メロに割って入るのは難しいと思います。強いていえば、SEKAI NO OWARIの『RPG』を耳にすることが増えてきたので、この夏、もう少し増えるかもしれません」

誰もが知っている…とまではいかないが、今年話題になった曲といえば、オリエンタルラジオ(RADIO FISH)の「PERFECT HUMAN」。“N・A・K・A・T・A”の部分を選手名に当てはめたコールなどは流行らない?

「確かに選手の連呼はしやすいかもしれませんが、吹奏楽部の視点からすると、とても音にしづらい曲。一部の学校が取り入れたとしても、トレンドにはならないと思います」

では、『あまちゃん』と同じ朝ドラの主題歌として話題になったAKB48の「365日の紙飛行機」はどうだろう?

「いい曲なんですが、曲調がスローで応援には向いていません。AKB48の曲って、センバツ大会の入場行進曲や『熱闘甲子園』のテーマ曲に採用されている反面、応援ではあまり使われていないんです」

◎演奏やパフォーマンスがすごい学校は?

高校野球の応援、というと、習志野や天理のブラスバンドが有名だ。ほかに、ぜひチェックしたい「応援がすごい学校」はどこだろうか?

「新曲を大胆に取り入れてくるのは大阪桐蔭です。大阪桐蔭はAKB48の『上からマリコ』やEXILE系の曲も次々に採用しています。他校ではほとんど耳にしない新曲や難しい曲にも対応できるのは、大阪桐蔭が吹奏楽でも全国レベルの強豪校で、部員個人個人の演奏能力が高いからです。毎年、何かしら新しい要素が加わるので、野球だけじゃなく、応援もぜひ注目してほしいと思います」

「選曲」という意味では昨年夏の甲子園に初出場した長崎の創成館もスゴイのだとか。

「校長先生が全曲選んでいます。だからなのか、サッカーのチャントや千葉ロッテの応援歌を取り入れるなど、マニアックな選曲が多いです。校長先生自ら、『校長』のネーム入りユニフォームを来て応援する場合もあるので、そのパフォーマンスも必見です」

また、「パフォーマンス」では埼玉県がアツイ! という。

「とくに、埼玉栄の応援は必見です。『ロマンティック浮かれモード』(藤本美貴)で野球部がヲタ芸を披露するんですが、その再現力がすごい。そして、吹奏楽のレベルもとても高いので、耳と目と、両方で楽しめると思います。埼玉栄に限らず、スタンドで応援している野球部のメンバーがものすごく踊る、というのは埼玉県の傾向ですね」

◎ブラスバンドの苦労がわかると、高校野球はもっと楽しい

各県の応援の傾向を知ると面白い、と梅津さんは続ける。

「秋田県の学校はどこも『タイガーラグ』というジャズの人気曲を応援曲に使うんですが、他県では、三重高校などの数校以外、ほとんど耳にしません。でも、秋田の人たちは、この曲が全国の定番ソングだと思って吹いているんです」

こういった応援の傾向は、野球強豪校から他チームへと「伝播」するという。

「埼玉の踊るスタイルは、ルーツをたどると浦和学院。そして、その応援で勝ち進むことで、他チームも真似をして広がっていきます。最近だと、『チャンス紅陵』を使う学校がとても増えています。今年のセンバツだと、花咲徳栄(埼玉)、桐生第一(群馬)、木更津総合(千葉)の3校が採用していました。もともとは、その名の通り拓大紅陵高校(千葉)の応援歌ですが、その後、千葉県ではおなじみのご当地ソングになり、今では甲子園でもよく耳にするようになっています。有名な『天理ファンファーレ』に次ぐ、定番曲になりつつあると思います」

8月には、梅津さんが監修を務め、「高校野球×ブラスバンド」を描いた人気漫画『青空エール』が土屋太鳳主演で実写映画化されるなど、ブラスバンドへの注目度は例年以上に高まりそうな気配。野球にあまり興味がない人でも、ブラスバンドをキッカケに高校野球をチェックしてみるのはいかがだろうか。

(オグマナオト)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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