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「幽霊なんかいない」と主張する石川幹人先生に実在の事件を基にした超戦慄ホラー映画『死霊館 エンフィールド事件』をぶつけてみた

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ホラー好きもうなる巧妙な演出で話題を呼んだ映画『死霊館』の続編にあたる『死霊館 エンフィールド事件』が、いよいよ公開を迎える。先だって上映された全米では、初登場1位をたたき出し「前作より怖かった…」と評されているがそれもそのはず、本作は1977年に実際にイギリスで起こった”史上最長期間続いたポルターガイスト現象”を基に製作されているのだ。この戦慄映画を、「幽霊なんていません」と言い切る明治大学情報コミュニケーション学部教授の石川幹人先生と一足早く鑑賞、興味深い見解をネタバレなしのギリギリラインで解説していただいた。

――実在した『エンフィールド事件』のことを全く知らない身としては、こんなことがあるのかよ…と白目を剥く勢いなのですが。

こんなこと、あるんですよ(笑)。この映画は、実際に起きているポルターガイスト現象を克明に調べて忠実に描いています。ポルターガイストという現象は過去にたくさんありまして、本格的に調査が行われたものも多数あります。
ただ、映画の冒頭に出てきたのはホーンティング(幽霊屋敷)と呼ばれるもので、ポルターガイストとは異なります。ホーンティングの場合は家につくんですね。ある家に行くと、皆が幽霊を見るみたいな現象のことで、長期的に続きます。

――えっ。いつ終わるんですか?

終わらない(きっぱり)。癖があるんでしょうねえ。建て替えればいいんじゃないですか。

――…絶対新築に住みたいですね。

でもね、イギリスでは幽霊が出る家のほうが、資産価値が高いんですよ。「幽霊が出ます」と聞くと「伝統的でいいですね」となる。センセーショナルなポルターガイストに比べると、ホーンティングは穏やかなんです。ホーンティングは見えるだけなので、じわじわとした恐怖です。

――じわじわとした恐怖、嫌です。

そうですか?一方のポルターガイスト現象は大体、数カ月しか起きません。核になる人間がいるので、家に帰属するのではなく人に起きるものなのです。

――そうなんですね。本作では、次女ジャネットが悪霊にとりつかれているようでした。

あの子が中核人物です。ジャネットは被害者と言われていますが、本当は被害者であり加害者なんです。なぜなら、彼女がこの現象を起こしているので。ポルターガイスト現象は、人間の発達プロセスの中で、未成年で人格がまだ不安定なときに起きる一種のヒステリー現象なんです。不安定な状況を何とかしたいという潜んだ人格や気持ちが起こしています。実際、ジャネットも幽霊が下りてきたと演出することで、自分の問題を偽装しています。周りの家族や知人、ひいてはマスコミが驚いたり注目しますよね。それこそが彼女が求めていることなので。

――ほうほう。劇中では、ジャネット以外の家族も幽霊らしきものを見たり感じたりしているようなのですが、これはいったい…。

家族全体がそういう現象が起きることを、心理的に支えていってしまっている状況です。中核人物はジャネットですが、周りもバックアップしてしまっているんです。

――ジャネット一家を救おうと、超常現象研究家ウォーレン夫妻の夫が十字架のネックレスを手に悪霊退散的な行動をしてみますが、意味のあるパフォーマンスなんですか?

本人がキリスト教を信じていれば影響があります。信じていなければ、ただの十字なので効果はないです。心の世界では、その象徴がどういう役割をしているかによって、効いたり効かなかったりするんですよ。日本では、きっと効かないでしょうね。アメリカのゴーストバスターなんかは、「聖水です」と言って水を持って回っています。心理的に影響があるので鎮まるんですよ。

――何だか私の心も沈静化してきました…。先生みたいな知識をお持ちだと、ホラーを見ていても「ぎゃあ」と怖がることはなさそうですね。

そうですね(笑)。「おお、ここよくできてるなあ」とか、音で驚くことはありますが、怖いとは思わないですね。幽霊なんかいないですから。心の中にいるだけですよ。一番怖いのは人ですからね。ふふ。

(取材・文・写真:赤山恭子)

『死霊館 エンフィールド事件』は7月9日(土)より新宿ピカデリーほか全国公開。

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

■参照リンク
映画『死霊館 エンフィールド事件』公式サイト
shiryoukan-enfield.jp

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