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「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」これが日本の元祖ゆるキャラ!?(7月5日〜)

「愛らしい妖怪」がたくさん登場するという同展覧会。なんとなく、妖怪というと“恐いもの”というイメージがありますが、その定義はさまざま。

妖怪は、日本人が古くから抱いてきた、異界への恐れ、不安感、また、“身近なもの”を慈しむ心が造形化されたものです。『百鬼夜行絵巻』などに描かれた妖怪たちの姿は、一見すると不気味ながら、実に愛らしさにあふれています。

大妖怪展より一部抜粋。

「土偶から妖怪ウォッチまで」というタイトルが話題ですが、カバーしている範囲の広さが現れていますね。日本美術の名品が数多く集められているため、見応えは十分だそう。葛飾北斎、歌川国芳、月岡芳年など、浮世絵界のスターアーティストの作品も揃い踏み。というかちょっと待って、土偶って妖怪なんですか!?

4000年の歴史
妖怪表現は土偶から

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」これが日本の元祖ゆるキャラ!?(7月5日〜)

重要文化財「みみずく土偶」縄文時代後期(前2000-前1000 年)兵庫・辰馬考古資料館蔵

これは、縄文時代につくられたとされる土偶。頭の形や表情のつくりがちょっと変で、古代人が自然に対する畏れや無邪気な心情を造形化したものだそう。後の妖怪表現にも通ずるものが。

鬼や化け物が日本の絵画史に現れるのは、平安時代末期の12世紀。鎌倉時代にかけて、邪気を退治する神々の姿や、地獄の様相、鬼が描かれ、中世になると、いよいよ「妖怪」が出現。

気弱そうで同情を引く顔つきの妖怪や、古道具を妖怪化させて物の大切さを説いたものなど、親しみやすさが色濃いのが特徴です。その後には、コミカルな妖怪たちが京を闊歩する『百鬼夜行絵巻』も。

次第に、妖怪が主人公となる物語ができていき、図鑑がつくられ、各地で見られた珍幻獣がリストアップされるように。その見た目はまるで…

ゆるキャラ?

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」これが日本の元祖ゆるキャラ!?(7月5日〜)

茨木 元行「針聞書」 永禄11年(1568) 九州国立博物館蔵 ※会期中頁替えあり

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」これが日本の元祖ゆるキャラ!?(7月5日〜)

姫国山海録 宝暦12年(1762) 東北大学附属図書館蔵 ※会期中巻替あり

可愛げがありますよね。

しかし、そのほかもちろん恐いものも。幽霊画などが広まり、妖怪人気は急上昇!
「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」これが日本の元祖ゆるキャラ!?(7月5日〜)

喜多川歌麿「化物の夢」大判錦絵 寛政1-12年(1789-1801)末頃 国立歴史民俗博物館蔵 ※8月16日~28日展示

「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」これが日本の元祖ゆるキャラ!?(7月5日〜)

駒井源琦「釣灯籠を持つ骸骨」江戸時代(18 世紀)福島・金性寺蔵 ※後期(8月2日~28日)展示

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