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90sと最新サウンドが絶妙にミックス!絶対王者の腕のみせどころを発揮したスヌープ・ドッグの最新作『クール・エイド』(Album Review)

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 ラップ界のレジェンドたちが、音楽そっちのけでブランドのビジネス等で荒稼ぎしている中、スヌープ・ドッグだけはミュージシャンとしての意思を貫く姿勢をみせている。御年44歳、デビュー23年目を迎えても尚、精力的にアルバムを制作し、ほぼ1年に1枚のペースでリリースしているというのだから、彼のバイタリティには驚かされる。

 昨年2015年は、ファレルとタッグを組んだアルバム『ブッシュ』が話題をよび、R&Bチャートでは2位、ラップ・チャートでは首位デビューを果たす快挙を成し遂げたのも、記憶に新しい。流行にも敏感で、常に最新の音を取り入れたり、活躍中のゲストをゲストに招いたりと、時に迷走はあるものの、ファンを飽きさせない活躍をみせている。

 本作には、ウィズ・カリファやジェレマイなど、最新チャートでも大活躍中のア―ティストから、スウィズ・ビーツ、シュガー・フリーといったベテランまで、スヌープが厳選したア―ティストが参加。プロデューサーは、ジェイ・ZやT.I.、ビヨンセなどのヒット曲を手掛けるジャスト・ブレイズや、ビッグ・ショーンやリック・ロスのアルバムをプロデュースしたL&F、懐かしいメンツでは、バスタ・ライムスやレッドマンを手掛けた東海岸を代表するプロデューサー、ロック・ワイルダーや、おなじみティンバランド等が参加している。

 グラフィティ・アートっぽい仕上がりのジャケ写も含め、「クール・エイド・マン」や、「アフィリエイティッド」など、ナインティーズっぽいニオイも醸しつつ、それを現代風にアレンジしたような、最新のヒップホップ・サウンドに仕上げているのが、絶対王者の腕のみせどころ。特に、ジェレマイと組んだ先行シングル「ポイント・シーン・マネー・ゴーン」や、ウィズ・カリファと相性のいい絡みをみせる「クッシュ・アップス」あたりは、幅広い層のリスナーが受け入れられる最新トラックになっている。

 絶頂期である90年代は、デビュー作から3作連続でアルバム・チャートNo.1に輝き、2000年代ではファレルとタッグを組んだシングル「ドロップ・イット・ライク・イッツ・ホット」(2004年首位)の大ヒットや、4枚のアルバムがミリオン・セラーを記録。2010年以降も、ケイティ・ペリーの「カリフォルニア・ガールズ」(2010年1位)や、ジェイソン・デルーロの「ウィグル」(2014年5位)など、人気アーティストとタッグを組んだシングルが大ブレイクする活躍をみせている、スヌープ・ドッグ。本作『クール・エイド』を皮切りに、2010年代後半も彼の暴走は止まらない。

Text: 本家 一成

◎「Point Seen Money Gone (feat Jeremih)」音源
https://youtu.be/5FtuugAujOk

◎リリース情報
『クール・エイド』
スヌープ・ドッグ
2016/08/24 RELEASE
2,376円(tax incl.)

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