経済アナリストが予測したコワすぎる未来って? 【矢島雅弘の「本が好きっ!」】

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なさん、こんにちは! ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
僕がパーソナリティを務めるインターネットラジオ『矢島雅弘の「本が好きっ!」』。第13回のゲストは『未来からの警告!2017年超恐慌時代の幕が開く』の著者塚澤健二さんでした。

■30年以上のベテランアナリストに直撃!

30年以上も経済アナリストとして活躍している塚澤さんは、独自の「T-model」により数々の予測を的中させています。(詳細はぜひ本書でご確認下さい)

予測をすることに関して「時期」と「価格」を指定しなければそれは予測ではない、とまで言い切る強気な姿勢に、読書中は終始圧倒されていました。

そして収録の際、実際にお会いして最初に思った事は「想像していたより、にこやかな人だ」ということ。収録中ずっと笑顔で、金融業界の細かな用語に疎い僕に色々と優しく教えてくださいました。

経済アナリストが予測したコワすぎる未来って? 【矢島雅弘の「本が好きっ!」】

■金融経済が肥大化!それが崩れたら…

そんなにこやかな塚澤さんですが、今回の著書では最悪の予測を披露しています。予言書めいたタイトルからも分かる通り、「2017年に日本経済は超恐慌時代を迎える」「第二のリーマンショックが起こる」というものです。

塚澤さんによれば、現在の経済は「金融経済」が先に動き、「実体経済」がそれに追随する仕組みになっているといいます。そして、「金融経済」は金融工学の発達により、その規模と影響力をますます増加させているとも。一例を紹介すると、現在世界のデリバティブ残高は約7京円もあり(すごい額!)、もし仮にこれが崩れるような事があったら…。想像するだけでも恐ろしいですね。

経済アナリストが予測したコワすぎる未来って? 【矢島雅弘の「本が好きっ!」】

■今は「核爆弾が眠っている状態」!?

このような状況を、塚澤さんは「まるで核爆弾が眠っているようなもの」と表現していました。

リーマンショックの時と同じように、どこかでサブプライムローンのような信用破綻が起きれば、それが連鎖していき、世界の市場そのものが収縮してしまうというのです。

そして塚澤さんは、その時期を「リオ五輪直後にきっかけが起こり、2017年に恐慌となる」と予測しているのです。

こういうお話を聞くと「対策は!?」と聞きたくなりますね。
塚澤さんにその点を伺ってみたら、何と答えてくれたと思いますか?

「まずは、あわてないで下さい」。

この答えには僕もあっけにとられて「何ですかそれ!?自然災害への対策みたいじゃないですか?」と思わず身を乗り出して聞いてしまったのですが、塚澤さんは苦笑しながら「まさしくそれです、自然災害レベルなんですよ!」と教えてくれました。

■出てきたしまった予測をどう考えるか

もちろん、塚澤さんは世間を怖がらせたくてこのような予測を出しているわけではありません。「時期」と「価格」を指定して予測をするという苦しいながらもプロフェッショナルな市場分析を30年以上続けてきた方ですから、数々の指標からそのような未来を予測してしまったわけです。

インタビュー中では、今回の予測の基礎となる金融経済の仕組みから、リーマンショック型の経済破綻の流れ、現在の金融市場が抱える特徴や、金融市場を読み解く上での指標などを教えて頂きました。詳しく知りたい方は、まずインタビュー音声を聞いて頂いて、さらに勉強したい方は、塚澤さんのご著書を読んでみて下さい。

(文/ブックナビゲーター・矢島雅弘)

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【矢島雅弘の「本が好きっ!」】
ブックナビゲーター・矢島雅弘による書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。
オーディオブック配信サービス・FeBeにて無料配信中。http://febe.jp/honga

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