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社会人になってから活躍できる人、社会人になってから振るわなくなる人の差は?

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学生時代は「優秀」と言われたり、先頭に立っていた人が、社会人になってからは今ひとつ振るわなくなる。逆に、学生時代は「今ひとつ」だった人が、社会人になってから高い評価を受け、チャンスをつかんで活躍する。

――そんな現象があります。

20年以上わたって「働く現場」を研究してきた後田良輔氏によると、社会人になって活躍できる人は「2つの事実」に気付いていると言います。どこに差があるのか、後田氏に解説いただきました。


活躍できている人は「評価」のツボを心得ている

「自分は一流大学を出ていないから、このあとの人生も平凡に終わるだろう」

「エリートと言われる人々のような地頭の良さがないから、自分は社会で活躍できるはずがない」

「デキるといわれる人は特別な才能や経験がある人だ」

そんな風に思い込んでいる人は少なくないようですが、「逆転」というのは至るところで起こっています。私は20年以上働く現場を研究してきましたが、「社会人から活躍できるようになった人」には、ある傾向が見られます。そこで、そういう人たちが何をしているのかを、誰でもが取り組めるように解説していきましょう。

結論から言います。

「社会人からよくなる人」は「評価」というものを漠然と考えずに、きちんと評価を分析してから行動しています。彼らは、たったの2つの事実に気づいているのです。

それは、

●そもそも「評価」とは誰が行うことなのか?

●社会人における評価が上がる行動とは何なのか?

ということ。

最初に考えるべきは「評価」は誰が行っているのか?ということです。学生時代の評価者は、突き詰めると「先生」でした。先生が優秀と見なせば、まわりの人間も優秀と見なす。つまり先生が決めた基準で、小学生から大学生までの16年間を良い子で努力すれば「優秀」という評価がもらえたのです。

しかし社会人になると先生は存在しません。つまり評価者が変更になったのです。

社会人での評価者はずばり「キーマン」。

予算を潤沢に持っているクライアント、社内の人事権を持っている実力者など、特定の人間からよい評価を受ければ、16年間も努力しなくても「デキる」と思われる人に変われるのです。

もっと言うと学生時代の評価は社会人になった時点で全員リセットされているのです。「社会人からよくなる人」はこの「評価者が変わった」という事実をきちんと押さえています。

「キーマン」から高い評価を得るポイントを押さえる

ではそのキーマンが評価する「社会人の評価ルール」とは何なのでしょうか? 学生時代の評価は「5科目の成績」という軸で優劣が評価されていました。つまり与えられた課題でいかに優秀な成績がとれるのかという「記憶力」で評価されていたのです。

しかし社会人になるとこの評価の基準がまったく別のものに変わります。それは「報告・時間・行動・音・感謝」の5科目です。学生時代で優秀と言われていた人が落ちこぼれていくのは、相変わらず古い評価軸の記憶力で勝負して、新しい評価軸を無視しているのが原因なのです。

では、「社会人からよくなる人」が取り組んでいる5科目を解説していきます。

■報告

キーマンはアイデアとエネルギーに溢れ、忙しくしている人がほとんど。仕事も自分で仕切りたがります。そんな人に「デキる」と思われるには、報告上手になるのが有効です。一般的に報告というと「報連相」と言いますが、これでは足りません。

「報レンレン相」というように「連絡」を特に重視し、一度だけでなく、進展がある度に何度も「今、このような状況になっています」と途中連絡を入れましょう。これによりキーマンは「こいつに仕事を任せれば安心だ」と思うようになります。

■時間

キーマンの1日はとにかくやることが多い。1秒でも無駄にする時間はありません。遅刻や会議の延長などはもってのほか。つまりキーマンの時間の有効活用に貢献できる行動を取れば評価が上がるのです。会議資料は事前に配布しておく。プロジェクトは根回しし、段取りよく進行するなど、時間短縮の工夫はいくらでもできるものです。

相手の時間をリスペクトしているという態度で行動するのが正解です。

■行動

キーマンは段取りの悪さが大嫌い。

例えばタクシーのおつり待ちの時間。キーマンと一緒にタクシーに乗ると、自分がタクシー料金を支払うこともあるでしょう。しかしここで問題が。キーマンは当然上座に座っているため、あなたの支払いが終わらないといつまでもタクシーを降りることができません。運転手さんがもたもたすれば、数分間イライラしながら待つことになります。「社会人からよくなる人」はこんなことにも気を利かせて、「運転手さん、おつりはいらないので、領収書だけください」と言いながらさっと30秒以内に車を降りるものです。もちろん、おつりがどの程度の額かによって対応が変わるので、これはほんの一例に過ぎませんが、要するに「相手の不自由な状況をいかに解決するか」という視点が重要なのです。

■音

キーマンには秘密の情報が数多く集まってきます。そのため目立つことを嫌う人がとても多い。よって大声や大きな音を立てる人を敬遠する傾向があります。ドラマでもよく見かけますが、本当に大切な話はささやき声で話すものです。うるさい店よりも、静かな店。大きな声よりも、ささやき声。音の小ささを意識するだけで、キーマンの不快感を取り除くことができます。

■感謝

キーマンも自分ひとりでデキる人になったわけではありません。数多くのに人に助けられ、その方々のおかげで今の自分があると思っている謙虚な人が多いもの。この視点を見習い、普段から自分も感謝の気持ちを込めて、まわりと接するのが有効です。何かをしてもらったら「ありがとう」と言う。たとえ年下でも馴れ馴れしく呼び捨てにせず「さん付け」で呼ぶなど、一流人はちょっとした感謝の作法を押さえているものです。そんなあなただからこそキーマンも安心して接してくれるのです。

以上、キーマンが評価する5つの項目を解説してきました。一見すると「おべっか」のように見えるかもしれませんが、よくよく考えると「この人と長くお付き合いしたい」と思ってもらえる、才能や経験がいらない社会人の基本ばかりです。

学生時代の評価軸は終わりました。22歳から60歳まで働くとすると労働年数は38年。学生時代のたった16年の評価の呪縛にくよくよせず、新しく社会人から始まった新・キャリア戦略に取り組んで、自分の人生をぜひ楽しんでください。本当の人生は社会人から始まるのです。

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。

著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。

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