ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

家族だけで支え合う時代は終わった!介護保険介入により選択する時代へ

DATE:
  • ガジェット通信を≫
アイキャッチ

こんにちは。若年性アルツハイマー病と診断された義母を、21年間在宅介護している満枝です。

この21年間で、色々と変わったなぁと思うことがあります。その中のひとつに、在宅介護のあり方があります。以前は、「家族だけで支え合わなければならない」という、閉鎖的な考えが広く浸透していたと思います。しかし今は、介護保険の普及もあり、必要な事業所を選択することができますし、選択肢自体もずいぶん増えました。

今回は、ご近所で一人暮らししていたおばあちゃん(Hさん)のお話を通して、選択肢の見つけ方、そして支援者の協力の必要性を書きたいと思います。

1人で抱え込まないために必要な力

在宅介護をする上で、介護を必要としている人はもちろん、主介護者に対しても、関わる人や支える人がどれだけいるかで、負担の割合が変わってくるのではないでしょうか。もちろん人数だけではなく、関わる深さも含めて…。

関連記事:介護と育児が同時襲来!ダブルケア日記vol.2【義父との確執編】

いかに周囲の人間の力を借りるかが、在宅介護や在宅で過ごして行くと決めた場合に重要になってきます。そこで、事業所や公の支援を選択できる力をつけないといけないのかもしれません。

時代は変わりました

家族や親族、近所に支援してくれる人がいない場合、また、主介護者が高齢だったり遠く離れていたりした場合、深く関わってくれる事業所や人と出会えるよう、努力や忍耐力、時間が必要かもしれませんね。

そこで、選択肢としてオススメなのが…通所、宿泊、訪問介護等をトータル的に提供してくれる、小規模多機能事業所です。

ご近所のおばあちゃんHさんの場合

娘さん家族は市内に住んでいますが、同居はできないようで、月に1度、様子を見に来る程度でした。ですので、Hさんはほとんど1人で生活されていました。

通所を嫌がるHさんに困る娘さん

外出が少なくなり、物忘れがひどくなって…娘さんはインターネットなどで独自に調べた情報から、通所サービスをHさんに勧められたようですが、とても嫌がられて…入所に対して嫌悪感がある娘さんは、通所を嫌っていたお母さんに対し、困り果てていました。

画像1

ちょうどそのとき、Hさんが風邪を引いて近くの病院に行った際、娘さんが物忘れの相談をされたようです。そこで、地域包括支援センターを紹介され、相談後、近所の小規模多機能事業所とグループホームを紹介されたようです。

スタッフの努力のすえ通所することに!

入所は考えていないことを小規模多機能の事業所に伝えたところ、先ずはお昼ご飯のお誘いから始め、通所がスタートしたようです。

迎えに行っても断られることが多かったようですが、事業所が送迎の時間帯や声かけを工夫されて…時には夕食だけの参加もあったようで…通所日が増えていったようです。

画像2-1

地域で開催されているふれあいサロンに、事業所のスタッフさんとともに参加されたこともありました。スタッフさんの協力もあり、今では小規模多機能の事業所で、昼食、夕食を食べお風呂に入ったりできるようになったようです。

程よい距離感を保つことができたHさんと娘さん

訪問介護でお部屋のお掃除をしてもらい、ときにはお泊まり(ショートステイ)も利用できるほどに…。同じ場所、同じ顔ぶれが、身近な親戚のような関係になっていっているのではないかと思います。そして、何よりHさんや娘さんの不安やストレスを、ずいぶん解消できているのではないかと思います。

金額面での問題

今回、小規模多機能をオススメさせていただきましたが、1点問題があります。それは、金額的なことなのですが…。

小規模多機能を利用すると、ほかの事業所をほとんど利用できないほど介護利用料の枠を占めますし、食事や宿泊の数が増えればそれだけ自費が増えるということではあると思います…。

結局、バランスだと思うのです。支援の種類や量、そして金額など…。このあたりは、ケアマネジャーさんと相談し、最適なプランを一緒に考えていくことをオススメします。

さいごに

私たち家族は、情報や主支援者やサービスなどを、賢く選択する力が必要なのかもしれない…とこの頃強く感じています。何よりもまず、主となる介護者は1人で抱え込まず、周りの協力を積極的にあおぐことが大事です。最初は勇気が要るかもしれませんが、時代は移り変わるもの。肩ひじ張らずに、時代の波に乗ってみてはいかがでしょう。

前回記事:介護者の精神的疲労を軽減するレスパイトケアって何?

この記事を書いた人

満枝

1961年生まれ。若年性アルツハイマー病を発症した義母の在宅介護を21年間山あり谷あり続行中。育児と介護を同時に行うダブルケアの経験者。現在、育児は卒業。在宅介護で潰れそうになった経験から、《育児も介護もたくさんの目と手と心が必要》と実感。現在は、認知症サポーターメイト、民生委員として、その思いを発信中。

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
認知症ONLINEの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。