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荻上チキ「社会を変えるためには、今あるメディアのフル活用が近道」

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荻上チキ氏

 評論家でメールマガジン「αシノドス」編集長の荻上チキ氏は2011年10月25日、BSジャパン「勝間和代#デキビジ」の収録で、現代におけるメディアのとらえ方や活動方法について自身の見解を示しながら、「社会を変えるためには、今あるメディアのフル活用が近道」と語った。この収録の模様はニコニコ生放送でも中継された。

 荻上氏はメディアの役割の中で、インターネットがマスメディアに対して優位なのは、「フロー」と「ストック」の2点だと話した。「フロー」とは、ある問題が発生した時に、その専門家が意見を即答してくれることが可能な速報性のこと。「ストック」は、他のメディアが取り上げなかった情報や、情報を過去にさかのぼって検証できる補完性のこと。

 しかし、一般に信頼されており、影響力が高いのはマスメディアだと荻上氏は指摘する。例えば、「朝まで生テレビ!」に出演した論客のTwitterのフォロワー数はそれだけで大きく変わるが、Twitterでどんなにいいことをつぶやいても、それだけでフォロワー数が変わるわけではない。本来は、互いの利点を活かし合うように役割分担できるはずの2つのメディアだが、「インターネットはテレビを殺すのか?」などの議論もよくされている。「多くの人はテレビとネットの影響力の質の違いを混同して議論してしまっている」と荻上氏は意見を述べた。

 また、Web1.0と揶揄されたメーリングリストやメールマガジンが見直されていることを説明。「震災時、具体的な危機に立ち向かわなくてはと思った人たちが、その人たちの間でメディアを作り、議論を交わしながら知恵を出し合う、ということも局所的ではあるが見られた」と述べながら、すべてのメディアの可能性を提示。

 そして荻上氏は、「テレビとネットの対立は擬似対立である。Web2.0などの新しいバズワード(明確な定義のない用語)はマーケターが広告を売りたいための言葉である」とし、

「社会を変えるためには、チラシや演説、デモやボイコットも含めた、今あるメディアをフル活用して、それぞれのメリットを最大限使うことが近道」

と、メディアを使い分けることの重要性を視聴者に伝えていた。

◇関連サイト
・BS JAPAN「勝間和代#デキビジ」公式サイト
http://www.bs-j.co.jp/dekibiz/
・[ニコニコ生放送] 荻上氏のネットとマスメディアへの分析から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv67677468?po=news&ref=news#2:02:58

(安田俊亮)

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