ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

夫へのモヤモヤ・イライラが詰まった秘密兵器は「下書き」フォルダで発射準備中

DATE:
  • ガジェット通信を≫

私のスマホのメールアプリ「下書き」フォルダには、ずっと未送信のままのメールがある。

その長ーいメールを書いたのは、もう2年くらい前。娘が生まれて2年くらい経った頃のこと。

でも、この下書きメールは、送信先にアドレスがない。

送信アドレスを入れてしまうと、うっかり送信されてしまう恐れがあるから。

自分の中では、メールの送信先はわかっている。このメールを送りたい相手は夫だ。

私は夫に宛てて、長文のメールをつらつらと書いた。

あまり楽しい内容のメールではなく、それまでの不平不満を書き連ねたもの。主に子育てに関することについて。

うちは夫婦揃ってフリーランスというあまり一般的でない就業形態で、自宅を仕事場としていることもあって、家事も育児もかなりの部分を夫婦ふたりでやりくりしている。

たぶん、世間で問題になるような「家事や育児に協力的でない夫」に比べれば、うちの夫は何十倍も家事育児にコミットしているし、本人も「協力している」などという意識ではなく、主体的にやっている。

そういう意味では、ありがたいことだと思う(恵まれた環境ゆえ「当たり前じゃん」とも思っているけれど)。

それでも、子育てする中ではどうしても許せないこともある。

例えば、時間の使い方。

朝、私が子どもに食事をさせ、朝の支度をさせている間、後から起きてきた夫はのんびり歯を磨いてメールチェックなどしている。忙しい朝、少しでも子どもの近くにいてくれれば助かるものを、そこには思いが至らないようだ。

子どもたちへの接し方でも、どうかと思うことが多い。

自宅仕事の弊害でもあるのだが、仕事でテンパっているときなどは四六時中仕事モードで、子どもたちへの当たりが強くなる。それは私も同じだが、夫の場合「うるせー、オレの言うことをきけ!」となりがち。

そんな夫を見ると、「ここは仕事場でもあるけれど家庭でもあるんだから、どこかに行ってくれよ」と思う。でも、言わない。 関連記事:起こされるのはいつも私と赤ちゃん。夫の目覚まし時計に我慢の限界!

本当は「私はそういうところがイヤだ」と意思表示すればいいのかもしれないけれど、私にはそれができない。

夫相手に限らず、昔からその場で怒りを表明するのが苦手なのだ。そうして、自分の中にモヤモヤ、イライラを溜め込んでしまう。

それらが結構溜まったところで、冒頭の下書きメールを書いた。

書き始めたときは、夫に送りつけるつもりだった。積もり積もったイライラはグチャグチャに絡みついていて、とても冷静には話せそうになかったので、言いたいことを整理する意味もあってメールにした。

もはや夫とは口をききたくない、という気持ちも大きかった。それほど積もり積もっていたのだ。メールをした結果、最悪の事態になっても構わないとすら思っていた。

そうして自分の気持ちをひとつひとつ文字にしていくと、確かに夫のダメなところ、イヤなところが明らかになるのだけれど、それと同時に送信するのが怖くなっていった。

メールでは瞬時に相手の反応がわかるわけではなく、場合によってはスルーされることも考えられる。メールを読んだのは確かなのに何のリアクションもされないなんて、恐ろしすぎる。

一通りメールを書いた時点では、「メールを送るのは最終手段でもいいのではないか」と思っていた。このメールを送る前に、私なりにできることはもう少しあるかもしれないし、書いただけでスッキリしてしまった部分もあった。

「最後のボタンは私が握っている」という余裕のようなものまで生まれていた。

妙な余裕が生まれた私は、数日経って、

「私ね、アナタにメールを書いたんだよ。いろいろと。不平不満の思いの丈を。でも、まだ送信しないで下書きフォルダに入れてある。送信するときはかなりヤバい状況になったときだから、とりあえず覚えておいてね」

と夫に伝えた。

それを聞いた夫は「え?」と絶句したきり。

どんな内容かなど聞いてこなかった。いつもなら「なになに!教えてよ!」とうるさいのに。

以来、ちょっと強気になった私は、ちょこちょこと怒りを出せるようになったように思う。

それから2年たった今も、メールは送信されることはなく、下書きフォルダに入ったまま。いつもラブラブ夫婦円満とはいえないが、なんとなくバランスがとれた状態を維持している。

だからといって、あのメールを削除するつもりはない。いざとなれば送信する用意もできている。

秘密兵器のボタンが家庭内の平和に一役買っているなんて、どこかの国の理屈のようでイヤだけれど、しばらくは現状維持。

子どもの成長にともなって、徐々に軍縮をはかりたい。 関連記事:[虻川美穂子さん×森貴美子さん対談 第5回]夫に物申す!あの時のこと、実は根に持ってます!?

著者:ウシジマビフエ

年齢:45歳

子どもの年齢:8歳と4歳

科学や医療を中心に取材・執筆・編集を行うフリーライター。夫もフリーライター(アウトドア系)。両親とも自宅仕事だから子育てと両立しやすいのではないかと思われがちだが、お互いに隙あらば仕事をしようとするので、子どもたちは放っておかれ感が強い。申し訳ない。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

関連記事リンク(外部サイト)

「夫はATMだと思ったほうが傷つかない」急速に冷え込む夫婦仲。“産後クライシス”座談会<前編>
旦那の携帯を見てしまった日。里帰り中に女と会っていたことが判明。その後離婚へ…
バタつくおでかけ準備中、夫はテレビを見てるだけ。「自分は何もしないくせに!」怒りが爆発した瞬間

赤すぐnet みんなの体験記の記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP