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娘が「ダウン症の疑い」。告知を受けて退院、そして大病院での確定診断<前編>

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娘の出産後、「ダウン症の疑いがある」と告げられました。 前回の記事はこちら:退院直前に告げられた、我が子の「ダウン症」…。でも、それってどういうこと??

産院を退院後、生後数日の新生児を連れて地域の大病院に行き、血液検査などを経てダウン症の確定診断を貰った時の経験をお話ししたいと思います。

産院で新生児健診を担当された、外部の小児科の先生は、「1か月健診の時にでもうちの小児科を受診して貰えたら、確定診断のための検査が出来る大病院への紹介状を書きますよ」とおっしゃっていました(住んでいる地域の大病院は、基本的に紹介状がなければ外来の受診ができないシステムになっているそうです)。

その後に産院の先生に尋ねてみると、別に検査をするのに1か月待つ必要があるという訳ではなく、今すぐにでも受けられるものなので、早く行きたい場合はうちで紹介状を準備します、ということでした。

幸いなことに、自宅からは産院も大病院も徒歩圏内にあります。

大病院が遠かった場合は、赤ちゃんがもう少し大きくなってからと思ったかもしれませんが、当時の心境は、

「検査を受けずに、『ダウン症なのかもしれない、違うのかもしれない…』なんて思いながら過ごすより、結果がどちらだとしても、早くはっきりさせて、この子の生まれ持ったものについて把握した上で育児を進めていきたい

といったものでした。

夫も同様の意向だったので、なるべく早い時期の検査を希望します、と産院側に伝えました。

なお「ダウン症の疑い」告知の他には、赤ちゃんにも母体にも健康上の問題はなかったので、生後5日目で普通に退院。

その後の自宅での新生児との生活も、大きなトラブル等はなく進みました。

そして、退院の2日後。生後7日目となる月曜日に、娘の出生届を出しに市役所に行っていた時、産院から電話がかかってきました。

大病院の受診に必要な紹介状が準備できたので、取りに来てほしいとのこと。

そんな訳で、市役所からの帰り道に、退院してきたばかりの産院に立ち寄りました。

顔なじみの受付スタッフが出してくれた紹介状は、検査を受ける当人である娘の名義になるということで、しかし保険証は当然まだ発行されていないため、保険外で結構な額を支払うことになりました(もちろん、後日に保険証を持って行ったら保険適用の差額を払い戻して貰えました)。

紹介状とともに、産院側で取ってくれていた大病院の予約は翌日、火曜日の朝一番となる9時からというもので、8時半までには受付を済ませてください、という注意書きもありました。

火曜の朝、夫を仕事に送り出し、産後の手伝いに来てくれていた母に赤ちゃんを見て貰っておいてから、2歳半の上の子を保育所に連れて行き…、と慌ただしく用事を済ませたところ、時刻はもう8時半ギリギリでした。

赤ちゃんと母とともに急いで歩いて大病院に、と思ったのですが、季節は夏で、日差しもかなり眩しくなってきていました。

母からも、短い距離とはいえ生後8日の赤ちゃんを連れ歩くのはどうか…との意見が出たので、直前で車利用に切り替えました。

大病院のエントランス前で母と赤ちゃんに降りて貰い、私は駐車場へと車を動かしてから、また合流しました。

受付に必要な書類等は私が持っていたままだったので、先に入っていて貰うことも出来ず、結局、受付の目安として示されていた「予約時間の30分前」からは15分ほど遅れてしまいました。

近所とはいえ、ほとんど縁のなかった大病院。広々としたホールには、朝の早い時間帯とあって多くの人々が行き交っています。

総合受付で産院からの紹介状を出した後は、小児科の受付へ向かうよう案内されました。

小児科の受付ではまず検温をお願いしますということで、体温計を渡されました。

ソファに座って検温をしながら、見るともなしに辺りを見回すと、同じく診察待ちの親子連れの姿が結構ありました。

小学校が夏休み期間ということもあってか、それくらいの年齢の子が多く、この時は他に赤ちゃんはいませんでした。

外来診療なので、子供達もぱっと見には普通に元気そうに見えるのですが、それでも大病院の小児科を受診するとなれば、それぞれに何か理由があるんだろうな…と、そんなことをぼんやり考えていました。

検温後、すぐに看護師さんに名前を呼ばれましたが、まだ診察という訳ではなく、赤ちゃんの身体測定をしますね、とのこと。

頭位、胸囲まで含めて一通り測って貰い、結果は母子手帳にも書いて貰えました。

自宅にベビースケールはなかったので、産院の退院時に出生時から減っていた赤ちゃんの体重が、わずかばかりの増加に転じていたことを知り、安堵したのを覚えています。

待合スペースでほっと一息を付けた頃、時刻は既に10時前になっていました。

そういえば朝の6時過ぎに授乳をした後、赤ちゃんに何も飲ませていません。

一度ミルクでもあげた方が、と考え始めたところ、再び看護師さんに名前を呼ばれました。

診察に入る前に、採血をしておきたいとのことでした。

「あの、授乳をしてからでもいいですか?」

「すみません、採血の前はダメなんです。後でお願いします」

と、申し訳無さそうに看護師さん。

朝の慌ただしさなどにかまけ、注意が抜けていましたが、上の子を保育所に送っている間の8時台にでも、母に頼んでとにかく赤ちゃんにミルクを飲ませておけば良かった…と反省しました。

採血室には本人だけでということなので、看護師さんに赤ちゃんを手渡し、こちらは扉の外で待ちます。

新生児とはいえ、空腹で機嫌が悪い中、注射針を刺されての採血。

ギャーと泣く大きな声が扉越しにも聞こえてきて、なんとも言えない心持ちになりました。

しばらくした後、看護師さんが赤ちゃんを抱いて出てきたのですが、やはりまだ血管も細いためか、なかなか一回の採血では十分な量が取れなかったそうで、あちこちから採りました、と申し訳無さそうな様子。

受け取った赤ちゃんの両足のかかとと、右の耳たぶの採血痕には小さな絆創膏が貼ってありました。

採血の痛みと、おそらくは空腹から泣き続ける赤ちゃんは母にあやして貰い、教えて貰った授乳室に急いで移動して、ともかくミルクを作って飲ませました。

結局、前回の授乳から4時間以上空いてしまっていたせいもあったのか、多めに準備した120mlのミルクを15分ほどで飲みきり(1回でこれだけの量を飲んだのは初めてでした)、ようやく赤ちゃんは泣き止んでくれたのでした。

当時はそこまで思い至っていませんでしたが、大病院での受診となれば長い待ち時間はつきもので、こちらの行動にも色々と制約が生じてしまいます。

そうした事態にある程度の余裕を持って対応するには、新生児期を過ぎてからの受診でも良かったのかもしれない…と、振り返ってみると思う部分もあります。

もしかしたら、小児科の先生が少し先の時期の受診を勧めたのには、そんな理由もあったのかもしれません。

——この後、ようやく医師による診察、そして合併症の検査と、大病院での時間はまだまだ続きます。 【後編はこちら】 この記事を書いたライター「Takoos」さんの過去記事:キラキラだって、ダジャレだって無問題! 胎児ネームでお試し名付けのススメ

著者:Takoos

年齢:38歳

子どもの年齢:5歳・2歳

独身時代の海外在勤中に、福祉先進国な北欧の子育て事情を垣間見る。帰国後は関西と東海の狭間で、妊娠、出産、育児、在宅フリーランスと経験中。好きな言葉は「A life of no regrets」

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