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「確定拠出年金」積極型vs.安定型、14年間で●万円差

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2001年10月からスタートした「確定拠出年金」制度。60歳以降にもらう年金を、今のうちから「個人で運用(運用指図)」するのが特徴だ。2016年2月末の時点ですでに、会社員の7人に1人、約550万人が加入している。

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同制度の詳細は過去の記事(『プロから学ぶ! 確定拠出年金の運用ポイント』)を読んでもらいたいが、ここでは、気になる「確定拠出年金の制度を利用すると、どれくらい資産形成できたのか」を、投資教育会社I-Oウェルス・アドバイザーズの岡本和久さん協力のもと、解説しよう。

■安定型でも14年間で340万円→451万円に!

試しに、制度が始まった翌年の2002年4月に入社した人が、その年から毎月2万円を、日本の国債・地方債に投資する「日本債券」と、全世界の株を少しずつ幅広く買う「世界株式」に積み立てたとしよう。2016年6月初めの時点でどれくらいの額になっているだろうか? なお、毎月の資金の配分は、“安定型”とされる「債券:株式=8:2」とする。

●毎月2万円ずつ、「日本債券80%」「世界株式20%」の割合で運用指図した場合(2002年4月~2016年6月)、その時々の時価で見た資産
※各種データをもとに「I-Oウェルス・アドバイザーズ」が試算
・【スタート時】2002年4月初め
債券:1万6000円/株式:4000円
時価総額:2万円

・【1カ月後】2002年5月初め
債券:3万2028円/株式:7777円
時価総額:3万9811円

・【5年半後】2007年11月初め
債券:112万884円/株式:47万801円
時価総額:159万1904円

・【7年後】2011年3月初め
債券:186万2938円/株式:46万8148円
時価総額:233万1522円

・【14年後】2016年6月初め
債券:330万5205円/株式:120万8795円
時価総額:451万4867円

2016年6月初めの時点で、約451万円分の資産を持つ結果に。この結果は、過去の値動きをもとに算出しており、今後、どのような展開になるかは誰にもわからない。しかし、入社してから14年間でこの結果なので、このまま60歳まで続けると、かなりの分を貯められそうだ。ちなみに同じ期間、毎月2万円ずつタンス貯金をした場合は、計340万円(2万円×170カ月)。その差は明らかだ。

■積極型と安定型を比べると、115万円の差が!

次に、もっとリスクを取って、毎月2万円ずつ、「日本債券20%」「世界株式80%」の割合で運用指図した場合を計算してみよう。

●毎月2万円ずつ、「日本債券20%」「世界株式80%」の割合で運用指図した場合(2002年4月~2016年6月)、その時々の時価で見た資産
※各種データをもとに「I-Oウェルス・アドバイザーズ」が試算
・【スタート時】2002年4月初め
債券:4000円/株式:1万6000円
時価総額:2万円

・【1カ月後】2002年5月初め
債券:8032円/株式:3万1015円
時価総額:3万9013円

・【5年半後】2007年11月初め
債券:28万194円/株式:188万3030円
時価総額:216万3746円

・【7年後】2011年3月初め
債券:46万5734円/株式:187万2592円
時価総額:233万8897円

・【14年後】2016年6月初め
債券:82万6335円/株式:483万4981円
時価総額:566万1942円

2016年6月初めの時点で、約566万円分。「債券:株式=8:2」と比べて、115万円分多くなった。なお、今回のシミュレーションではリバランスは行わず、取引コストも入れていない。この結果に関して、岡本さんは次のように語る。

「積極型のグラフを前の安定型と比べてみてください。安定型は文字通り、安定的に上昇しています。一方、積極型は変動が大きいですが、長期的には安定型を上回る成果がでています。これが『ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターン』と言われる原則です」(岡本和久さん)またこの結果は、今後の運用指図の方針を決めるうえでも役に立つという。

「若いうちは、退職までにかなりの期間があります。したがって、一時的に大きな変動があっても長期的に大きなリターンをとれる可能性がある積極型がおすすめです。一方、退職までにあまり時間がない人は安定型に近づけた方がよいといえます」(同)

いかがだろうか。今回の結果によると、確定拠出年金は積極型の運用指図をした方が長期的には高いパフォーマンスが取れるようだ。とはいえ、リーマンショックが起こった2008年には時価200万円あった資産が、一時120万円台に落ち込むなど、もちろんリスクはある。それをしっかり踏まえたうえで、運用指図を行おう。
(島尻明典/verb)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、R25から一部抜粋したものです
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