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道を聞いて道を見つける ビーコンを使った音声ナビゲーションガイドのトライアル

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ビーコンは、BLE(Bluetooth Low Energy)に代表される近距離通信を利用して、設置ポイントに近づいてきたスマホ向けに情報を配信する仕組みだ。観光スポットでのガイドや店舗のクーポン配布などに活用されているが、活用の仕方次第では困っている人の助けになる。ロンドンでは地下鉄構内にBluetoothのビーコンを設置し、視覚障がい者に、アプリを通じて音声でガイドするシステムが導入されている。

慈善団体のロンドン王立盲人協会(RLSB)とデジタル制作会社の(ustwo)による非営利のジョイントベンチャー・プログラムであるWayfindrは、ロンドンの地下鉄での音声ナビゲーションシステムのトライアルを開始している。

プロトタイプ版のアプリでは、通常のナビゲーションアプリと同様に目的地を入力する。駅の各所にはビーコンが取り付けられており、アプリがインストールされたスマホを持って利用者がビーコンに近づくと、BLEを通してナビゲーションが「音声」で次に進む方向や段差などの情報を伝えてくれる。指示の内容は細かく具体的で、階段の段数や、この先通路の突き当りまで真っ直ぐ進む、など、視覚障がい者にとっての不安に寄り添ったものになっている。

Wayfindrは、ロンドンの地下鉄網以外でも、たとえば商業施設や病院などでも利用できるよう各地でトライアルを開始する予定。さらに、世界的にこの方式が採用されることを望んでおり、標準をオープンにしている。この事業にはGoogleから百万ドルの寄付があったようだ。

道案内のナビゲーションだけでなく、周囲の環境まで音で伝える試みも行われている。ロンドンで行われているCitiesUnlockedでは、ビーコンからのデータとナビゲーション用のデータを組み合わせて、周囲の環境を表現する3次元のサウンドスケープ(音風景)を生成し、骨伝導で装着者に伝える。歩行中の障害物を避けるための情報と同時に店舗や名所などの情報をリアルタイムに伝えることができる。

スマートフォン+ビーコンによるナビゲーションの恩恵を受けるのは視覚障がい者だけではない。案内板やサインの文字が読めない外国人にとっても、ビーコン+スマートフォンのナビゲーションであれば、自国語で案内情報を得ることができる。オリンピックで外国人観光客の増加が見込まれる日本でも同様の試みは行われており、2015年下半期には羽田空港国際線ターミナルでビーコンとスマートフォンによる多国語ナビゲーションの実験が行われた。

Wayfindrの動作例。白杖を持つ女性が、地上入り口から改札を通ってホームで電車に乗るまでの音声ナビを聞くことができる

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