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“下着のグンゼ”が本気で考える、ウェアラブルシステムの未来とは?

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スマートフォンの進化とともに、ここ数年、発展の目覚ましいウェアラブル市場。これまでは時計やアイウェア、イヤホンといったアクセサリー類が主力だったが、ついには”着る”衣料型ウェアラブルシステムが登場した。日本の衣料メーカーであるグンゼと、NECの技術協力により開発されたシステムだ。

スマホと連動して生体情報を自動で計測

この衣料型ウェアラブルシステムは、着ているだけで生体情報を計測してくれるというもの。グンゼのオハコであるニット技術によって作られた導電性ニット素材を、姿勢センサーや電極として利用することで、姿勢や心拍数といった情報をリアルタイムにキャッチ。収集した情報を無線通信でスマートフォンに自動送信し、専用アプリケーションを経由してNECのクラウド上で管理されるという仕組みだ。

クラウドを利用して、より効率的・効果的なトレーニングを

こうした先端のテクノロジーを搭載していながらも、さすがは衣料メーカーが本気で開発を手掛けたことだけあり、着心地は抜群。ベースの素材は通気性・伸縮性に優れ、ウェアラブルシステムの肝となる姿勢センサー部分にもニット素材を使用しているので、身体にやさしくフィットする。導電性素材にもかかわらず、一般的な肌着と同レベルの洗濯が可能というのも驚きだ。

「機能性と着心地のよさの両立に苦労しました」と語るのは、グンゼの永井義之さん。創業以来培ってきたアパレル事業の繊維加工技術や快適設計技術、機能ソリューション事業の電子回路形成技術など、既存技術とノウハウを組み合わせた製品開発による新規事業創出を目的に、2014年度からスタートしたプロジェクトで、現在は「新規事業推進室」のグループリーダーだ。各技術を融合した素材の開発を推進していくなかで、導電性ニットの製品化に取り組むことになったという。

「本製品は弊社の繊維加工技術とNECの持つテクノロジーの融合を体現しています。本製品のために、新しい特性を持った導電性ニット素材の開発を行い、NECのウェアラブル端末と、クラウドサービスを活用し製品化しています」(永井さん)

製品から得られるデータは、無線通信によりスマートフォンに自動送信される。専用アプリを介して確認することで、自身の生体情報をわかりやすく確認することができる。また、データはスマートフォンを経由し、NECのクラウド上に蓄積されるため、サービス事業者がこのデータを閲覧・活用することも可能に

グンゼとNECという、両分野の雄が持つ技術を融合したウェアラブルシステム。2016年度中には、グンゼの連結子会社であるグンゼスポーツで、姿勢の改善や肩こりの改善といったサービスプログラムでの利用を開始していくとのこと。

「今後は、バイタルデータ取得用ウェアや発熱ニットなど、弊社ならではのノウハウを生かした安全性と着用快適性素材、導電性ニット線材を活用した各種テキスタイルの開発や提供を進めていきたいです。また、多様化が予想される”ウェアラブル市場”のなかで、新たな切り口の素材・製品を提案していきたいです」。

120年の歴史をもつ老舗の肌着メーカーと、最先端の機能ソリューション。これら日本が誇る2大分野がタッグを組むことで、さらに革新的な製品やサービスの誕生が期待される。医療やスポーツなど、今後、私たちの生活にウェアラブルシステムが浸透する速度は、さらに加速していきそうだ。

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