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「お母さんはもうぼくのお母さんじゃないの?」第二子出産でママが入院。その時3歳の長男は…

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待ちに待った第二子を授かり、3歳5か月差の兄弟となることが決まりました。

今住んでいる場所と実家との距離が近く、また夫が多忙なため、退院後のことを考えて息子を連れて里帰り出産することにしました。諸事情で計画出産が決まっていたため、入院日が決まり次第早めに移動をし、息子にも祖父母宅の環境に慣れてもらおうと思っていました。

以前からちょくちょく遊びに行っており、息子も祖父母が大好きだったので、自宅を出る前まではたくさんお泊りできると大はしゃぎでした。私も私で、入院中息子を一人残すことは心配だったのですが、息子が両親に懐いていたこともあり、数日間くらいなんとかなるだろうと高をくくっていました。 関連記事:二人目出産で赤ちゃん返りする息子にイライラ。「お母しゃんが、好き」の一言で目が覚め涙が溢れ出す

そしていよいよ入院前夜です。息子と二人でのんびり過ごせる最後の夜かとしみじみしながらいつも通り寝る準備を進めていました。息子は数字を読めるようになっていたので、二人でカレンダーをみながら、今日はここ、この日に赤ちゃんが産まれる予定で、お母さんはこの日に帰ってくるね、と説明をしました。

妊娠後期ごろから息子に赤ちゃん返りのようなしぐさがみられるようになっていたのですが、この説明が凶と出てしまいました。息子は私が何日も家を空けるとは思っておらず、明らかに動揺した表情でした。

すぐ帰ってくるから大丈夫だよと笑顔でたしなめてみたものの、なんだか私自身も本当に大丈夫だろうかと急に不安になってしまいました。母とは入院中に顔をみてしまうと余計に辛くなってしまうから、退院するときに息子を連れてきてもらうことで話が一致していました。

ところが、母から連絡があり、出産後4日目に息子と面会することになったのです。びっくりしたものの、私は息子に会えるのが楽しみで嬉しくて、来院を今か今かと待っていました。そしてやっと訪れた面会の時です。

息子もきっと笑顔だろうな、どんな話をしようかなとうきうきしながら面会室に向かうと、そこにいたのは怒りに満ち、無表情で佇んでいる子供の姿でした。新生児室の前を通過し、面接室にたどり着く構造になっており、直前に赤ちゃんも目にしていました。

「お母さん、ここでなにしてるの?お母さんはもうぼくのお母さんじゃないの?」と言い切った息子は号泣していました。連れてきてくれた母も、もう息子のさみしさが限界を超えてしまっている、これでよかったのかわからないけれど、こうするしかなかったと説明してくれました。

私が甘かったと心底反省しました。息子は息子なりに赤ちゃんが産まれてくることをちゃんと理解しており、本人なりに複雑な心境だったこと、それを赤ちゃん返りというしぐさでSOSを出して伝えていたことにようやく気づきました。抱きしめようにも拒否され、息子は逃げるようにかえって行きました。その日、息子は泣きつかれて寝てしまったらしく、私はほとんど眠れませんでした。

退院の日はいつも通りの穏やかな優しい長男の姿でした。それでもどこかよそよそしく、まずは上の子第一でと、どこかで聞いた言葉の本当の意味を理解しました。

もう3歳だと思っていたのですが、まだ3歳なのです。そのことを忘れてはいけないと自分に言い聞かせた、苦しいながらもよい教訓となった出来事でした。 関連記事:妹が生まれた日。入院中のママともっと一緒にいたいけど…。ぐっと堪える健気な背中に涙

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著者:つぼみ

年齢:35歳

子どもの年齢:4歳、1歳

穏やかな性格の長男といたずら大好きでやんちゃな次男を育てている専業主婦です。日々やることに追われ、あっという間に一日が終了。自分の時間なんてろくにないけど、長い人生の一時期、こんな時があってもいいんじゃないと思う今日この頃です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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