名古屋から1時間強で行けるタコ&穴子天国 。そうだ、日間賀島(ひまかじま)へ行こう!【愛知】

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名古屋から1時間強で行けるタコ&穴子天国 。そうだ、日間賀島(ひまかじま)へ行こう!【愛知】 f:id:Meshi2_IB:20160614120312j:plain

名古屋市内から1時間で行ける楽園

都会の喧噪(けんそう)を離れて、ゆっくりと時間が流れる場所に行きたい……。

ときどきそんな衝動に駆られる。そんなとき、たとえば名古屋人の自分ならこう思うのだ。

そうだ、日間賀島(ひまかじま)へ行こう。

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日間賀島は知多半島の先端、師崎から2.4キロの沖合に浮かぶ、面積0.77平方キロメートルの小さな島。

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名古屋市内からのアクセスはすこぶる良く、名古屋高速と知多半島道路経由で南知多道路終点の豊丘ICで下車。師崎港(写真上)へ向かい、そこから高速船で約10分。トータルでわずか1時間強で到着可能だ。

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電車の場合、名鉄河和線河和駅から徒歩5分の河和港(写真上)へ。そこから高速船で約20分。

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高速船に乗るだけで旅の気分が盛り上がる♪

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屋外のデッキに出ると、吹き抜ける海風が何とも心地いい。

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あっという間に日間賀島・東港へ到着。

「タコの島」ゆえ、名物は当然タコ料理

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上陸して、まず目に飛び込んでくるのがこれ。

巨大なタコのモニュメントである。

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日間賀島には、漁師の網に掛かって引き上げられた阿弥陀如来像を大ダコがからみついて守っていたという言い伝えがあり「タコの島」と呼ばれている。

島内にある安楽寺は、その由来となった蛸阿弥陀如来がご本尊。

実際、タコ漁も盛んに行われていて、タコの丸茹でをはじめ、唐揚げやしゃぶしゃぶなどさまざまな料理が楽しめる。

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まずは、東港の目の前にある「たいかいろう 東店」へ。

ここは西港にある旅館「大海老(たいかいろう)」が経営する食堂。島で獲れた魚介を使った料理が楽しめる。

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店主の鈴木甚八さんが「これがオススメだよ」と、出してくれたのが「たこの唐揚げ」(550円)。シンプルだが、噛むほどに濃厚な旨みが広がる。

あまりにも旨すぎて飲み込むのが惜しいほど。ずっと噛んでいたい!

島周辺の海はミネラルが豊富でタコの漁場としては最高なんです。唐揚げのほかに「たこぶつ」(500円)や「たこ刺」(時価)も用意しています。(店主・鈴木さん)

日間賀島はタコに限らず、1年を通してさまざまな魚介が獲れる。とくに梅雨の時季から夏にかけて旬を迎えるアナゴも有名だ。

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店主・鈴木さんのイチ推しが「穴子白焼き定食」(1,000円)。

日間賀島産のアナゴは肉厚で脂ののりのよさが特徴。口に入れると香ばしさとともに脂が溶け出す。どこまでも繊細で上品な味わいだ。

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お店情報

たいかいろう 東店

住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島小戸地72

電話番号:0569-68-3773

営業時間:11:00~14:30、18:00~21:00

定休日:木曜日

ウェブサイト:http://www.taikairou.jp/shokujidokoro.htm

島の名物スイーツ「多幸まんじゅう」

大満足で「たいかいろう 東店」を後にして、腹ごなしに西港まで歩くことに。

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距離は約1.5キロ。海岸沿いの歩道を海を眺めながらブラブラと歩く。

歩道にはベンチもあり、歩き疲れたら休んで島独特のゆっくりと流れる時間を楽しむ。

歩くこと約20分。タコの形をした建物が目の前に。

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実はココ、なんと駐在所なのだ。

さすがはタコの島!

ていうか、どこまでタコなんや。

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さて、訪れたのは西港の目の前にある「かもめ売店」

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ココで定番人気のお土産物がタコと、もうひとつの島の名物、フグの形をした「多幸まんじゅう」(6個入り 324円)。

地元知多産の新鮮な卵を使った生地の中には、口どけの良いこしあん。バラ売り(1個 55円)もしていて、素朴な甘さが歩き疲れた身体をいやしてくれる。

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お店情報

かもめ売店

住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島西浜5

電話番号:0569-68-2870

営業時間:8:00~17:00

定休日:年中無休

悶絶するほど旨い! たこめし&たこしゃぶ

「かもめ売店」の隣にある「乙姫」は創業60年。

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島でも1、2番長い歴史を持つ老舗の食堂である。

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ココの名物は、タコを風味豊かなダシとともに炊き上げた「たこめし」(864円)。これを目当てに訪れる人も多い。

タコの旨みと風味が米の一粒一粒に染みこんでいて、頬張るごとに満面の笑顔になる。

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小鉢や赤だしなどもついてボリューム満点。これでこの値段は絶対にお値打ちだ。

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タコは生のものと乾燥させたものの2種類を使っています。乾燥させたタコを使うと、ご飯に色がつくんです。ご飯ももっちりとした食感が楽しめるように、白米と餅米を半々で炊いています。(店主・鈴川忍さん)

もう一つの人気メニューが「たこしゃぶ」(864円)。

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薄切りにしたタコを熱々のだし汁にくぐらせて食べるシンプルな一品だが、タコそのものが旨いので格別の味わい。

これが、もう、悶絶するほど旨いっ! たまらんっ!

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お店情報

乙姫

住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島西浜12

電話番号:0569-68-2107

営業時間:11:30~14:30

定休日:不定休

ウェブサイト:http://www.otohime.net/

島バルでいただく絶品アナゴ料理

次にご紹介する「daitome(ダイトメ)」は、「乙姫」と「かもめ売店」を挟む路地を歩いてすぐ。

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ここは島で水揚げされたタコの串焼きや大アサリ焼きなどの料理を、豊富に揃うドリンクとともに楽しむ島バル。2階のテーブル席では、旬の鮮魚を使った料理を提供している(11時~15時)。

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人気は甘辛いタレで煮込んだアナゴを軽く炙ってご飯にのせた「まぶし風あなご丼」(1,100円)。その名のとおり、ひつまぶしのように薬味やだし汁で、それぞれ異なる味が堪能できる。

島ではアナゴのことを「メジロ」と呼び、身近な食材なんです。それこそ、土用の丑の日にウナギの代わりに煮アナゴをご飯にのせたアナゴ丼を食べていました。「まぶし風あなご丼」も当時と同じレシピで作っています。(オーナー・鈴木智幸さん)

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また、アナゴ料理では、大ぶりなアナゴを丸ごと2本も使った豪快な「あなご天丼」(1,100円)もオススメ。

ヘルシーな米油を使ってカラッと揚げたアナゴの天ぷらはホクホクの食感!

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お店情報

daitome(ダイトメ)

住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島西浜11

電話番号:0569-68-3006

営業時間:9:00~18:00

定休日:水曜日

ベテラン寿司職人が握る、間違いない味

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ラストは島で唯一の寿司店を。「daitome」前の路地を東へ徒歩約3分ほどの場所にある「栄五郎寿司」は、名古屋の寿司店で修業を重ねた店主の鈴木栄喜さんが昭和60年に開店した。

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寿司ネタの大半は島で獲れた地魚。なかでも「アナゴのにぎり」(10カン2,160円)は、東京からわざわざ食べに来るお客さんもいるほど評判が高い。

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身が崩れる直前まで煮込んだアナゴを軽く炙って……。

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寿司職人歴36年の鈴木さんが握る。

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完成した「アナゴのにぎり」はため息が出るほど美味しそう。見ただけでも間違いないルックスである。

皮がやわらかく、身は口に入れた途端にとろける。脂の甘みが余韻となって残り、ゆっくりと消えていく。

あぁ、至福のひととき……。

旬の時期には「アナゴ刺し」(756円/要予約)や「のれそれ」(時価/要予約)と呼ばれるアナゴの稚魚も用意しています。(鈴木さん)

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お店情報

栄五郎寿司

住所:愛知県知多郡南知多町日間賀島高野谷20-1

電話番号:0569-68-2313

営業時間:11:00~14:00、17:00~20:00

定休日:水曜日

島はゆっくりと時間が流れるとはいえ、気が付いたら日が沈んでいた。

ってことで、今回の旅はこれで終了。心地良い海風に当たりながら師崎港へ向かった。

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前にも書いたが、日間賀島はフグも有名なので、また冬に訪れるとしよう。

乞うご期待!

※本記事内の表示価格はすべて税込です。

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

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書いた人:

永谷正樹

名古屋を拠点に活動するフードライター兼フォトグラファー。地元目線による名古屋の食文化を全国発信することをライフワークとして、グルメ情報誌や月刊誌、週刊誌などに写真と記事を提供。最近は「きしめん」の魅力にハマり、ほぼ毎日食べ歩いている。

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