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5年の試行錯誤を経て完成した最上級の「洗える蚊帳」

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 蚊に刺されないようにするため、寝具などを覆う道具として、昭和40年代くらいまでは、多くの一般家庭で使われていた蚊帳。時代は進み、衛生環境の向上や蚊用の虫除け・殺虫剤などの進化もあり、ほとんど使われなくなっていたが、「殺虫剤やエアコンが苦手」「自然な環境でぐっすり眠りたい」という声も多かった。

 そんな声に応えて、現代生活にマッチした蚊帳を開発したのが、静岡県磐田市の「菊屋」だ。社長の三島治さん(以下、「」内同)はこう語る。

「蚊帳は暮らしの中から、安眠のために生まれました。虫を殺さずに身を守る、とても平和的な道具なので、この日本文化を残したい、そして、見直してほしいと思い、開発を始めたのです」

 蚊を防ぐだけなら目を詰めて隙間のない布を使用すればいいが、蚊帳の場合、風通しがよくなくては安眠できない。

「従来の蚊帳は、平織で蚊が通れないギリギリまで目を広げて織った後、目がズレて穴が開かないようにのりで固めて仕上げていましたが、のりは洗濯すると取れてしまう。しかも、長年使っていると目がズレて蚊の通り道ができ、蚊帳として使えなくなります。

 お客様からの“洗える蚊帳を作ってほしい”という要望に応えるには、どうすべきかを考える中、思いついたのが、“カラミ織”でした。これなら目が固定されるので、目もズレにくくて丈夫、丸洗いもできます。のりが目をふさがないぶん、風通しも格段によくなりました」

 試行錯誤を繰り返すこと5年。2002年から販売を始めた蚊帳の最上級が「菊紋和蚊帳」(シングルベッド用:縦125cm×横230cm×高さ200cm、7万3440円)。これは、網目だけでなく、釣り紐や縁など細部まで良質の麻を使用している。

「麻は吸水性や発散性に優れているため、内部の体感温度は、2~3℃低くなるともいわれています。蒸し暑い夜でも涼しく感じられますよ」

 従来の蚊帳は、縦横の糸を交互に交差させる単純な平織によるものが中心。「菊紋和蚊帳」で採用されているカラミ織は、縦糸を絡ませながら横糸を固定する複雑な構造。織る前に機械に糸を通して設置するが、その作業は機械化されていないため、今も専門の職人による手作業で行われている。

※女性セブン2016年7月7日号

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